今日から新しい時代の幕が明けました。令和。クールジャパンです。
クールジャパンと言えばアニメやゲームが代表格として挙げられることが多いですけど、インテリアを生業とする私にとっては無印良品こそクールジャパン。
というわけで、大阪府貝塚市にある「無印良品の家・大阪南店」に行って参りました。
※この記事は2019年5月1日時点の情報に基づいています
無印良品の家・大阪南店
私は無印良品で家を建てるつもりは毛頭ありません。その理由については後述するとして、家を建てるなんて最初で最後でしょうから、この機会に一度は見ておきたかったのです。
それでも、家に入る前から家族から大ブーイングが起こったのは想定外でした。外に張り出した鉄柱が不細工だとか、家の中が丸見えだとか、散々な言われようでした。
おまけに、どこから入るのか分かりません。左奥の事務所ドアのようなところからスタッフの方が顔を出して、初めてそこが玄関だと気づいた次第です。
間仕切りがなく、開放的すぎる空間
建築家の難波和彦氏の「箱の家」をベースにした無印良品の家は、外壁で囲われた箱があるだけで間仕切りがほとんどないのが大きな特徴です。そのため、たいへん開放的である一方、家族間のプライバシーというものはほとんどありません。
価値観が多様化している現代において、これはこれでアリだと思います。その点については家族も理解を示してくれましたが、やはり自分の家としては100%あり得ないという意見でした(苦笑)
また、それ以上に私が厳しいと感じるのは、窓面積が広く、吹き抜けもあるうえに、間仕切りも皆無なので、冷暖房効率が悪すぎるということです。いくらトリプルガラスを使っていても、さすがに無理があると感じます。
ちなみに、窓は普通にYKK APのものです。
シンプル過ぎる水回り機器
家族の批判はシステムキッチンやユニットバスなどの水回り機器にも及びました。キッチンのシンクや蛇口はシンプル過ぎて、汚れ防止やシャワー水栓を採用した大手メーカー品と比べるとどうしても見劣りします。
また、ユニットバスはセキスイの関連会社のものですが、賃貸住宅用かと思うほどシンプルです。これで延床面積32.96坪に対して税別2,221万円、つまり坪単価67万円かと思うとコスパが悪すぎます。
受付いらず、セールストークもナシ
ただ、すごく印象が良かったのは、内覧するにあたって記名する必要がなく、おまけに自由に見て回ることができるということです。その間、説明を受けたのは一言二言だけで、セールストークらしい声掛けは一度もありませんでした。
こんなことなら、もっと早くに気軽に来れば良かったと思います。
無印良品の家にはスチールユニットシェルフなどの無印良品の家具や雑貨が至るところに配置されており、家を買うつもりがなくても無印良品の世界観を存分に味わうことができます。無印良品の家はフランチャイズで地域の工務店が販売しているので、そんな客を相手にしても仕方ないとは思いますが、一般ユーザーとしては十分楽しめます。
ただやはり、私のような庶民が普通に住める家ではないですね(苦笑)
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