楽天市場の「買い回り」は本当にお得?シミュレーションしてみた

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今回も楽天スーパーセールやお買い物マラソンといった買い回りセールに関してです。

楽天市場の買い回りセールでは、複数店舗で購入すれば購入するほどポイント倍率が上がっていくというところが魅力です。しかし、果たしてそれは本当にお得と言えるのでしょうか?

今回はそこのところを検証してまいりたいと思います。

※この記事は2018年4月16日時点の情報に基づいています(2023年8月23日一部更新)

 

楽天市場での買い回りの基本ルール

  • 購入ショップ数に応じてポイント最大10倍
  • 1ショップあたり税込合計1,000円以上購入が条件
  • 付与される上限ポイント数は10,000ポイント7,000ポイントまで

※2023年8月23日~27日のお買い物マラソンで付与されるポイントの上限は5,000ポイントとなっています。以後も同様になるかもしれません。

楽天市場の買い回りセールのキャンペーンルール詳細ではいろいろ細かく規定されていますが、重要なのは上記3点と言えます。

購入ショップ数が少なければ意味なし

まず、購入ショップ数に応じてポイント倍率が変動する仕組みということですので、10店舗で購入すればポイント10倍となるものの、2店舗では2倍にしかなりません。楽天市場全店を対象としたポイントアップキャンペーンとしては、3倍程度のものは買い回りセール期間中以外でもありますので、2~3ショップ程度の購入予定しかない場合は、無理して突っ込むべきではないと言えるでしょう。

10倍にするには最低1万円の軍資金が必要

買い回りセールでは1ショップあたり税込合計1,000円以上購入しないといけませんので、10ショップ達成するには、1,000円×10ショップ=10,000円が最低でも必要となります。もっとも、それで1,000ポイント還元されれば1ショップ分が実質タダに近くなるわけですが。

ちなみに私の場合、家電など大きな買い物がないときは3~5万円程度の購入です。

最大約11万円までの購入がお得

買い回りセールで還元されるポイントは最大10,000ポイント7,000ポイントまでとなっているため、基本ポイント(100円あたり1ポイント)を除くと、単純計算で111,112円85,580円までの購入が対象と言えます。つまり、それ以上に買ってもあまり意味がないというわけですが、上限10,000ポイント7,000ポイントもしくはそれ以上のポイントアップキャンペーンって他にほとんどないので、購入総額が膨らむ場合も参加したほうが良いことが多いと言えるでしょう。

ちなみに、楽天市場では年に1回くらい2~3回「超ポイントバック祭」という、購入総額に応じてポイント倍率が最大10倍7倍になるセールがあります(2018年は2/16~20に実施済み)。大きな買い物があって、ほかに買い回る必要がないときはこちらを狙うのも方法かもしれません。しかし、いかんせん年1回くらい2~3回ということで、個人的にはなかなかタイミングが合いません(苦笑)

ポイント10倍を目指すシミュレーション

買い回り・イメージ

8店で3万円強なら+2店でもお得かも?

私は今回のお買い物マラソンで既に8ショップの買い回りを達成し、総額32,000円の買い物をしています。残り2ショップ分の購入予定は既に決まっていますが、もし仮にそれが決まっておらず、無理やり頑張って1,000円×2ショップ購入したらどうなるかを検証してみたいと思います。

8ショップ買い回り達成ということは、買い回りによるキャンペーンポイントは+7倍です。税込32,000円購入なら単純計算で2,240ポイント2,036ポイント得られるという計算になります(すべて送料込みとした場合)。

2023/08/23追記:現在は消費税にポイントはつきません。税別100円につき1ポイントです。

そこにさらに1,000円×2ショップ購入した場合、買い回りによるキャンペーンポイントは+9倍、総額は34,000円となります。そして、単純計算で3,060ポイント2,781ポイントゲットということになります。

1,000円×2ショップ分を追加で購入すると、買い回りによるキャンペーンポイントは3,060-2,240=820ポイント2,781-2,036=745ポイント増えるわけですから、追加で購入した2ショップ分のうち1ショップ分に近い金額がほぼタダ同然になると言えます。

一方で、送料込みで1,000円の商品、しかも本当に必要でお得と言えるものを見つけてくるのは難しいので、時間を使いすぎたり、不要なモノを買ってしまうリスクもあります。

8店で8万円以上なら+2店分はタダに近い

8店合計 +7倍 +1000円×2店購入で
+9倍
ポイント差額
1万円 636P 981P 345P
2万円 1272P 1800P 528P
3万円 1909P 2618P 709P
4万円 2545P 3436P 891P
5万円 3181P 4254P 1073P
6万円 3818P 5072P 1254P
7万円 4454P 5890P 1436P
8万円 5090P 6709P 1619P
9万円 5727P 7000P 1273P
10万円 6363P 7000P 637P
11万円 7000P 7000P 0P
12万円 7000P 7000P 0P

※基本ポイント除く

上表は8ショップでの購入総額が1~12万円の場合に、8ショップで打ち止めにした場合と、そこから1,000円×2ショップ買い回った場合のポイントの差額を一覧にした早見表です。

もっとも、こんな早見表を作るまでもなく、

ポイント差額=購入済み総額(税別)×2%+追加購入額(税別)×9%
※ただし、8店購入済みから10店購入を目指す場合で、10店購入総額が85,580円以下の場合

という公式(?)を使えば、頑張って2ショップ追加で買い回った場合のポイントの差額はすぐに分かるんですけどね(笑)しかもこの公式なら、追加で購入する金額がいくらであっても対応可能です。

なお、この公式を当てはめる際には、送料別の商品の送料は含めないでください。また、税別100円未満は1ポイントも発生しませんから、導き出されるポイント数は必ずしも正確とは言えません。

ともあれ、上表を見る限り、8ショップ買い回り総額が8万円以上であれば追加で1,000円×2ショップ買い回ってもその分はタダに近くなると言えます。また、5万円以上であれば概ね1ショップ分以上はタダになると言えるでしょう。

 

もっと簡単に買い回りを進めたほうがお得かどうかが分かる公式を作ろうと思ったんですけど、ちょっと簡単ではなかったので、これは今後の宿題としたいと思います(苦笑)

ともあれ、買い回りセールの途中になってから「頑張って10ショップ買い回りしたほうがお得かなー?」などと考えるのはあまり得策とは思えません。事前にしっかりと計画を立ててから買い回りセールに挑むのが賢い消費者と言えるでしょう。

いくら安くても必要ないものを買ってしまっては無駄ですからね。

2023/08/23追記:最近はポイント制度の改悪により買い回りのメリットは薄れつつあります。一方で、やはりセール中のほうがショップポイントのアップやクーポンの発行が増えます。特にクーポンは早く利用しないと利用できなくなることも多く、より迅速な判断が求められる場面が増えていると思います。

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