以前に、八幡ねじの「金具用石こうピン」というDIYパーツを紹介しました。ネジでしか固定できないものを石膏ボード壁でも使えてしまうという画期的な商品です。
ただ、「ネジが壁から突き出る構造じゃなくて、逆に板付きナットが壁側に来るような構造だったらもっと使いやすいのに」と思ったのも事実です。ですが、実はそんな商品が既にあったのですね!
※この記事は2022年10月21日時点の情報に基づいています
光・パンチングボード用 石膏ボード止め具セット
商品名 | パンチングボード用 石膏ボード止め具セット |
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メーカー | 光 |
JANコード | ホワイト:4977720157825 ブラック:4977720157818 |
入数 | 4 |
耐荷重 | 20kg(4ケ使用時) |
材質 | 本体台座:ABS樹脂 キャップ、透明ワッシャー:PP ピン:ステンレス ねじ:鉄/ユニクロメッキ |
ねじサイズ | 4.3×16mm |
製造国 | 台湾 |
税込価格 | 269円@amazon |
今回ご紹介するのは、光の「パンチングボード用 石膏ボード止め具セット」です。ホワイト色(PBST-2)のほか、ブラック色(PBST-1)もあります。
ちなみに、光と言っても以前に紹介したNew Hikari(ニューヒカリ)とは別会社。New Hikariは東大阪市の清水株式会社が持つブランドで、こちらは大阪市中央区の株式会社光という社名。しかしながら、いずれもDIY関連品を扱っており、おまけに相互に取引があるというのですからややこしいですね。
ナットをピンで壁に固定する感じ
こちらの石膏ボード止め具セットは上写真のように組み合わせて使います。ABS樹脂でできた本体台座を4本のピンで石膏ボード壁に固定。その上にパンチングボードを被せて、透明のワッシャーを通してからネジを締め、キャップを被せて完成という流れです。
少なくとも数年前から販売されている商品なのですが、私の目には「パンチングボード用」としか映っていなくて、それ以外の用途に使えるとは考えもしませんでした。
各パーツのサイズ
石膏ボード止め具セットの各パーツのサイズは上記の通りです(収納マン実測)。
本体台座は底面が25×25mm、高さが13mm。ただし、出っ張りが2mmほどあるので、それも含めると27×27mmとなります。この出っ張りは本体台座を連結するためのものですが、その必要性については不明です。
鍋ネジは頭の高さが3mmで、ネジは15mm。太さは概ね4mmと思われます。対する本体台座のネジ穴は3mm程度。
キャップは直径13mmで、高さが5mmとなっています。
挟むものは2mm以上必要
透明ワッシャーはほとんど厚みがないので、パンチングボードなどを何も挟まない場合はネジが2mmほど飛び出して壁に穴を開けかねません。
もっとも、これを使うにあたって、何も挟まないということは考えられないので、厚み2mm以上は必須という点だけ留意しておけば良いでしょう。もしくは、ワッシャーを追加するなどすれば問題ないですね。
使い方は簡単
石膏ボード止め具セットの使い方は簡単です。本体台座をピンで石膏ボード壁に固定し、パンチングボード、透明ワッシャー、ネジ、キャップの順で取り付けるだけ。
ネジを回す際は意外と固いですけどね。
耐荷重20kgでシッカリ
実際にパンチングボードを固定してみました。
この石膏ボード止め具は4つ使用で耐荷重20kgとなっています。1つあたり5kgという計算で、確かにそれくらいはまったく問題ないと感じました。
フックを取り付けてみた
次に、フックを取り付けてみました。台座の部分がちょっと目立ちますが、使い勝手の面では問題はなさそうです。
ウォールシェルフを取り付けてみた
セリアで買った100均のウォールシェルフも問題なく取り付けできました。4ヶ所留めが理想ではあるものの、2ヶ所留めでも軽いモノなら割りと安定しそうです。
リモコンホルダーはネジを変える必要あり
リモコンホルダーも試してみたところ、取り付け自体はできました。ただ、付属のネジの頭が鍋なので、皿ネジと交換しないとリモコンが挿せません。また、台座の厚みが13mmあるので、全体的に壁から出っ張るのも少し気になります。
ピンを抜いた穴はちょっと目立つかも
ちなみに、ピンは一般的な石膏ボード壁用のものと同じように見えるのですが、今回はちょっと穴が目立つように感じました。曲がりにくいので、ひょっとしたら一般的なものよりも丈夫な代わりに太いのかもしれません。
というわけで、光のパンチングボード用 石膏ボード止め具セットを試してみたわけですが、率直に申し上げてこれは八幡ねじの金具用石こうピンよりも良いと思います。
セリアのウォールシェルフを取り付けたときも安定感がありますし、ネジさえ変えればリモコンホルダーなど様々なものが取り付けできて汎用性が高いです。また、価格もこちらのほうが安いです。もっとも、八幡ねじの金具用石こうピンは廃番になってしまったようですが。
厚みが13mmあるものの、気にならないところや、それでも石膏ボード壁に取り付けたいものがある場合は、是非お試しいただければと思います。
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