先日、新車が納車されるのを機に防犯カメラを増設しました。マスプロの天井付けドーム型防犯カメラ「WHCFHD-D」を設置したのですが、夜間は端の方が曇って見えてしまってイマイチなんですね(上写真)。おまけに、ほかの2台のマスプロの防犯カメラはセンサー録画、3台目だけ常時録画とした場合に、通知音のオンオフをそれぞれで切り替えできないため、使い勝手が悪く感じておりました。
それで、防犯カメラを買い替えることにしたのです。マスプロがダメなら次に私の中で信頼性の高いのはTP-Link(ティーピーリンク)ということで、TP-Linkのもっとも新しい屋外用防犯カメラを購入しました。
※この記事は2023年4月21日時点の情報に基づいています
TP-Link・Tapo C320WS
このたび購入したTP-Linkの屋外用防犯カメラは「Tapo C320WS」というモデルです。新しいと言っても発売は約1年前。我が家でTP-Linkのネットワークカメラはこれで4台目ですけど、どんどん進化していきますね。
ともあれ、屋外用はこれが初めてです。IP66の防塵防水性能。2K QHD(約370万画素)の高画質で、夜中でもフルカラー録画が可能。AI人物検知、アクティビティゾーンの設定ができるなど、従来型の「Tapo C310/A」より更に高機能になっています。
パッケージにはカメラ本体のほか、ACアダプタ、LANケーブル接続時の防水カバー、コンクリート用アンカーとネジ(各3本)、ネジ位置確認用テンプレート(シール式)、クイックスタートガイドが入っています。
有線接続可能だけど使わない場合は邪魔
以前から我が家で使っている屋内用のTP-LinkのネットワークカメラはすべてWi-Fi接続ですが、今回のC320WSは有線LAN接続にも対応しています。どうしてその必要があるかと言うと、これは使ってみれば分かりますが、屋外だと電波が不安定だからです。
ともあれ、使わない場合はこのコネクターは邪魔でしかありません。コネクターを塞ぐカバーもないため、とりあえず手元にあった「ストームガード」で塞いでおきました。
ちなみに、カメラの土台から延びる白いケーブルの長さは約36cmです。ACアダプタのケーブル長は300cm弱となっています。
最大256GBのマイクロSDに録画可能
C320WSは最大256GBのマイクロSDカードに録画可能です。約300万画素の「Tapo C210/A」を最高画質で常時録画していて約14日間ですから、約370万画素のこちらの場合は約11日間録画可能と思われます。設定画質を落とせば、もっと長期間の録画も可能です。
なお、今回はシリコンパワーの256GBのマイクロSDカードを使用しました。値上げが続く昨今ですが、マイクロSDカードは買うたびにどんどん安くなりますね。
それにしても、スロットルのカバーのネジがかなり固いです。ちゃんとしたドライバーを使わないとネジ山が簡単に潰れますのでご注意ください。
天井or壁付けが可能
C320WSは天井または壁に取り付け可能な構造です。天井に取り付ける場合はだいたい25度(上写真の状態)から90度の範囲となります。左右に振ることはもちろん可能ですが、すべて手動設定でリモートでは無理です。
粘着テープなどでの取り付けはNG
C320WSの土台裏面はこのようなリブ形状になっているため、粘着テープや接着剤での設置は難しいです。パテで埋めればなんとかなるかもしれませんが、屋外設置の場合は変質する可能性があるため厳しいと思います。やはり基本はネジで留めるべきでしょう。
金属用ドリルで穴あけ
というわけで、今回は駐輪場のステンレス支柱に金属用ドリルで穴あけして取り付けます。
あまり力を入れすぎるとドリルビットが折れるし、かと言って力を入れないと2層になったステンレスを貫通できません。また、下に落ちた鉄くずをそのまま放置するとコンクリートにサビが浮いてきます。細心の注意が必要です。
ステンレス支柱に設置完了
こうして無事にC320WSを駐輪場のステンレス支柱に設置することができました。もう防犯カメラの設置作業も8台目ですからね。慣れたものです。
なお、取り付けてからでも左右および上下の首振りは可能です。ただし、カメラの根元のアームは固定のため、首振りでの調整では画面が斜めになる可能性があります。なので、最初の位置決めは重要です。
ACアダプタはウォルボックスに収納
ACアダプタは防水仕様ではないので「ウオルボックス」内でコンセントに接続します。ウォルボックスに近い位置にC320WSを設置してもLANおよびACのコネクターはウォルボックス内まで届かず宙ぶらりんの状態。せめて100cmくらい長さが欲しいところですね。簡単にACケーブルを外せてしまうので防犯上もよろしくありません。
アプリでの初期設定も簡単
C320WSの設置が済んだら初期設定はアプリでおこないます。Tapoアプリが既にスマホにインストールされている場合は、カメラの機種を選び、いったんスマホと接続してからWi-Fi接続に切り替え、名前を付けてやるだけです。ほかのTP-Linkのカメラもアプリで一元管理できます。
アクティビティゾーンの設定
C320WSは様々な設定が可能です。有料プランを契約しなくても高度な設定ができるので驚きました。
たとえば動体検知。画角の一部分だけをアクティビティゾーンに設定することで、その範囲の侵入者等を検知することができます。公道に面している場合は自宅敷地内のみをアクティビティゾーンに設定することで、公道を走る自動車などを検知しないようにすることができるわけですね。
ただし、夜間は自動車のヘッドライトがアクティビティゾーンに差し込むと反応してしまいます。
AIで人間だけ検知することもできる
C320WSはAIで人間や車両だけを検知して通知することもできます。ただし、この機能はアクティビティゾーンの設定で対象エリアを限定することはできません。そのため、公道に面している場合は画面に映り込む通行人すべてに反応してしまいます。
一方で、庭などのプライベートエリアであれば、野良猫などは除外して侵入者のみを検知するのに役立つはずです。
ライン通過やカメラ妨害なども通知
そのほか、C320WSは設定したラインを人間が通過したときや、カメラに危害が加えられたときに通知してくれる機能などもあります。こういった各種検知が反応したときに録画する設定にした場合は、時間軸上に色分けして表示してくれるので分かりやすいです。
ともあれ、公道に面してC320WSを設置する場合は過剰反応してしまうので、我が家ではカメラ妨害(タンパリング)通知以外はオフにしています。
夜間カラーモードはスポットライトONに
C320WSのセールスポイントのひとつに、夜間フルカラーモードがあります。赤外線によるモノクロだけでなく、フルカラーでリアルタイム確認や録画が可能です。
ただ、常時フルカラーにする場合はスポットライトが常時オンになります(上写真右)。これがめちゃぐちゃ眩しいです。スマートモードにした場合は検知時のみスポットライトがオンになります。
よって、この機能は防犯用のセンサー式ライトの導入を検討しているお宅にとっては一石二鳥と言えます。一方で、比較的通行量が多い道路沿いの我が家では使うことがはばかられます。そのため、スポットライトが常時オフになる赤外線モードでの運用としました。
ちなみに、緑色のLEDは消灯することも可能です。
赤外線モードでも明るければフルカラー
というわけで、我が家では夜間赤外線モードでの運用となりましたが、深夜でも通行量がそれなりにあるからか、比較的周囲が明るいため常時フルカラーで録画できています。これはラッキーでした。
Tapo C320WSの評価まとめ
最後に、C320WSの評価をまとめておきたいと思います。まず特筆すべき点は、動体検知、AI検知、ライン通過検知、エリア侵入検知、カメラタンパリングなど、検知方法が豊富なところです。通知を受け取る時間帯の設定もできます。
ほか、設置や初期設定が簡単、価格が7千円台とお手頃、高画質かつ夜間でもフルカラー、アプリで複数台のカメラの運用が容易である点などが魅力と言えます。
一方で、弱点がないわけではありません。カメラ本体から伸びているケーブルはもうちょっと長くして欲しいです。
また、これは致し方がないことですが、屋外設置だと屋内からのWi-Fiの電波が弱くて映像に遅延が生じることが多々あります。できるだけ無線ルーターから近い場所で運用することが望ましいと言えるでしょう。もしくは、無線ルーターのほうをカメラに近い場所に移設または増設するかですね。
あと、これは我が家特有の事情と言えますが、夜間は自動車のヘッドライトによる誤検知が多く、検知機能はほぼ使えなかった点が残念です。ただ、これは今のところ他のメーカーの防犯カメラでも同様なので致し方なしでしょうね。
以上、とても長い文章になってしまいましたが、Tapo C320WSは自信を持ってオススメできると思います。もう1~2台追加しようかな(笑)
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