山崎実業の「tower(タワー)」シリーズと言えば、スチールもしくはポリプロピレンでできた収納グッズというイメージが強いのではないでしょうか。しかしながら、布やダンボールでできた”やわらか系”の商品も少なくありません。
ただ、スチール製の収納グッズなら頑丈でいかにも山崎実業らしいと感じられるものの、布製はtowerである必要性がちょっと分かりにくい。個人的にはそのように思っておりましたので、今回、towerシリーズの布製バッグを試してみました。
山崎実業・工具バッグ仕切り付きtower
今回レビューをお届けするのは山崎実業の「工具バッグ仕切り付きtower」です。ブラック(1851)のほか、ライトグレー(1850)もあります。
サイズは360×160×110mmで、無印良品の「再生ポリプロピレン入りファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・1/2」と同じくらいのサイズです。フタの中央にハンドルが付いており、持ち運びやすいサイズ感に仕上がっています。
マジックテープ式の仕切り板付き
中を開けると、メインの収納部にはマジックテープ式の仕切り板が付いています。そのため、仕切り板は自在に動かすことができますし、取っ払ってしまうことも可能です。なお、外側も内側も仕切り板も全てポリエステル張りです。
フタ内側のメッシュポケットが便利
フタの内側にはメッシュポケットが付いています。ポリプロピレン製やスチール製の工具箱にはこういうポケットは付いていないので、それらに比べて便利だと思います。メッシュなので中身が見えすいのもポイントが高いと言えるでしょう。
ファスナーの開閉がとてもスムーズ
メッシュポケットもそうですが、フタのラウンドファスナーも開閉がとてもスムーズです。こういうところのこだわりようは山崎実業らしいなーと感心します。
EVA樹脂のインナーシェルで丈夫
本体はEVA樹脂でできたインナーシェルで丈夫です。それでいて衝撃を吸収してくれそうな感じで安心感があります。工具を入れる場合は床などにキズを付ける心配がないのがメリット。大工にもオススメできるんじゃないでしょうか。
10kg乗せても大丈夫でした
こちらの工具バッグの耐荷重は約5kgとなっています。そこで、倍の10kg相当のペットボトルを乗せてみたところ、目立った変形は見られませんでした。
ちなみに、上写真では分かりにくいと思いますが、フタのファスナーは全開にした状態です。普通ならフタがメイン収納部に落ち込んでもおかしくないはずなのに耐えているなんて、さすが山崎実業だと感心します!
工具を収めてみた
さて、今回はまず工具を収めてみました。工具バッグですからね。工具を収めるのには最適なはずです。
しかしながら、個人的にはイマイチに感じました。長さが30cmを超える工具なんて、私の手持ちではホーザンのペダルレンチくらいです。割りと大きめのドライバーやスパナを収めても余りありますし、深すぎて上から重ねるかたちになってしまいます。
ただ、メッシュポケットはドリルビットやネジなどの薄いものを入れやすくて便利だと思いました。
ビデオカメラを収めてみた
インナーシェル構造で長さと深さがあるバッグということでこれにふさわしいモノを物色したところ、ビデオカメラなどを収めるのに良いと感じました。上写真はビデオカメラ2台と小型三脚などを収めた状態です。メッシュポケットにはケーブル類を収納しています。
これなら落としても安心。また、一般的なカメラバッグに収まりきらない長さのモノを収納可能という点で利便性が感じられます。
ニンテンドーSwitchを収めてみた
ニンテンドーSwitchの本体を収めるには寸足らずかと思いましたが、意外とちょうど収まりました。Proコントローラーなども収めることができます。ドックやACアダプタを一緒に収納しても良いでしょう。
ちなみに、メッシュポケットにはゲームカードケースとJoy-Conストラップを収納しています。
というわけで、工具バッグ仕切り付きtowerは個人的には工具を収めるのには適さないと感じた一方で、デジタル機器および周辺機器を収めるにはちょうど良いと思いました。こういうサイズ感のソフトケースは珍しいので重宝すると思います。
サイズ感が良いだけでなく、ファスナーの開閉がスムーズなところも含めて丈夫なのも魅力的です。この点はtowerシリーズの名に恥じない、山崎実業だからこその商品と感じられるところです。
一方で、強いてネガティブな点を挙げるとすると、すげー臭いです(苦笑)強烈に新車の香りがします。ただ、これはこういう素材の場合は仕方ないでしょうか。その点さえ許容していただければ、この商品はオススメできると思いますよ。3,300円でも決して高いとは思いません。
コメント