オフィスで使っている回転チェアを買い替えよう買い替えようと思いつつ、早くも2年ほどが経ってしまいました。以前から使っていた回転チェアは1万円くらいの安物で、座面のウレタンがへたってきていたのです。
そこで今度はもうちょっと奮発して良いものを買おうと思っていました。しかし、エルゴヒューマンなどを試してみてもどうもしっくりこない。もちろん座り心地は悪くないのですが、コストパフォーマンスの点で納得がいかないというか、世間の評価ほどの座り心地とは思えなかったのです。
そんなとき、アマゾンのタイムセールでドウシシャのハイバックメッシュチェアEMH-BKを発見。価格はナント3,000円!安物の回転チェア並みのお値段です。
高級チェアを買うつもりが逆に激安チェアを買うことになってしまうわけですが、ハイバックチェアを置いた場合のレイアウトの確認だけでもできれば十分かなという軽い気持ちで買ってみました。
※この記事は2016年9月10日時点の情報に基づいています(2023年7月24日一部更新)
ドウシシャ・EMH-BK
組立品!箱がデカイ!
値段が値段ですから当然組立品です。そしてハイバックチェアですから当然ダンボール箱もデカいわけで。分かってはおりましたが、実際に目のあたりにすると改めてデカイと思わされます。パッケージサイズはおよそ770×230×610mm。
ちなみに、安心のメード・イン・チャイナとなっております。
パーツもデカイ!
パーツの数自体は一般的な安物の回転チェアと同等です。強いて言えば肘掛けがあるくらいでしょうか。
しかし、それぞれのパーツがデカいので圧倒されます。座面の幅は約500mm、背もたれは約740mmあります。
組立開始!まずは脚から
取扱説明書に従って、順番に組み立てていきます。まずは脚からです。
シリンダーは高級品でも当たりはずれがありますから、品質については何とも言えません。キャスターは樹脂製の双輪キャスターで、激安品の割りには十分すぎるほどシッカリしている印象です。他方、メッキ部分は小キズが数か所あり、指紋か接着剤が付いたあとのようなものも見られます。
座面に肘掛けをネジで固定
お次は座面に肘掛をネジで固定します。ネジは付属のアーレンキーで固定するので、他に工具は必要ありません。ちなみに取り付け位置は左右方向に20mm程度調整可能となっています。
肘掛けの表面は木綿のような手触りで悪くありません。というかむしろ触り心地が良いです。座面は厚手のポリエステルのメッシュ生地。ウレタンも厚めで、座り心地は悪くないです。へたりが心配ですが、1~2年くらいは十分持ちそうです。
座受金具をネジで取り付け
引き続き、座面の裏に座受金具をネジで取り付けます。脚部のシリンダーが刺さる部分ですね。
こういう椅子の座面にネジで金具などを固定するのって、結構加減が難しいのです。家具メーカーに勤めていた頃に得意先で輸入品の回転チェアの組み立てをよくしたものですが、ネジが回り切らなかったり、メスネジが抜けたり空回りしたり、座板が割れてしまうことがよくあったのですね。
そんなわけで今回もそういうことが起こるんじゃないかと内心ビクビクしながら組み立てをしたんですけど、結果的にそういう問題は起こりませんでした。世間一般には当然のことのように思われるかもしれませんが、決して当たり前のことではないのです。
背もたれを取り付け、脚部とドッキングして完成!
座面に背もたれをネジ留めして、座部と脚部をドッキングしたら完成です。ダンボール箱の開梱から約30分、組み立て自体は約15分といったところです。パーツそれぞれがデカいので扱いにくさはあるものの、組立工程自体は一般的な回転チェアと同様で難しくはありませんでした。
しかし、箱もデカかったですが、組み立ててみるともっとデカイ!その代わり、胴長短足の私(身長178cm)でも肩まですっぽり収まる背もたれの高さです。なお、背もたれの肩あたりは塩ビレザーで覆われており、汚れの心配がありません。
上下に位置調整可能な腰当てクッション
背もたれには上下に移動が可能な腰当てクッションが付いています。厚みは20~30mmくらいで軟らかくて頼りなさそうなのですが、背中に密着していると座り心地が良く感じます。
背もたれは全面がメッシュ生地になっており、通気性が良く、強度も十分あります。腰当てクッションの上に見える帯はウェービングテープですね。ソファーなどにも使われる丈夫なゴム紐です。
座面昇降&ロッキングの有無の切り替えも簡単
座って右後方の座面下にはレバーがあり、これを上下することで座面の高さを調整することができます。また、レバーを座面内側に押し込むと背もたれが固定され、逆に引くと背もたれをロッキングできるようになっています。
ロッキングの強弱を調節することも可能
座面下の手前側にはロッキング(傾き)の強弱を調節するためのノブが付いています。ノブを左右どちらかに回せば、背もたれに寄りかかったときに軽い力で傾くか、しっかり背中で押さないと傾かないかを調節できるというわけです。
今回購入したドウシシャのハイバックメッシュチェアは激安ながら、一般的なハイバックオフィスチェアが有している機能はすべて満たしており、座り心地も申し分ありません。正直、もっと粗悪なものだと思っていたくらいなんですけど、良い意味で裏切られた思いです。
たった数年前まで書斎用のハイバックチェアなんてどんなに安くても1万円くらいはしたものですが、最近は5千円くらいからあるんですね。今回のハイバックメッシュチェアもそのうちのひとつですけど、1万円くらいするものと比べてもまったく遜色はありません。昔よくあった全面レザー張りのハイバックチェアよりははるかに良いです。
家具は昔よりも安くなったと言われて久しいですが、私は基本的にそうは思っていません。おねだん相当な家具が巷に溢れただけのことだと思っています。しかし、このハイバックメッシュチェアを見る限りは確かに家具が安くなったと言えてしまうように思います。安く買えるのはうれしいことですけど、家具業界に身を置いていた者としては素直に喜べませんねー(苦笑)
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