部屋のインテリアのテイストが決めきれない!そんな人のための処方箋

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欧米のインテリア・イメージ

よく、「片づけを始めるときは部屋のイメージを思い描くことから」というニュアンスのことが言われます。どんな部屋にしたいのかを明確にするということですが、それは「どんな風に暮らしたいか」ということであって、「どんなテイストのインテリアにするか」ということまで決めるという意味ではないと私は考えます。

片づけは基本的に使い勝手を向上させる目的でおこないます。対して、インテリアは時として使い勝手を二の次にして見た目を向上させる行為です。それらを同時並行でこなうことはプロであっても難しいことです。

また、片づけは自分自身を理解する作業でもあります。片づけていると、いつか部屋が片づいたら飾ろうと思っていた雑貨が出てくることもあります。ホワイト系のインテリアに憧れていても、身の回りを整理すると、シックにまとめたほうが良さそうだと思えることもあるでしょう。なので、最初からインテリアのテイストをイメージすることは得策とは思えません。

ともあれ、一通り片づいたらいずれはインテリアのテイストを決めるフェーズになります。そんなとき、「どんなテイストにすれば良いか決めきれない」というご相談は少なくありません。ラグジュアリーな感じも好き、ポップな感じも良いかも、ナチュラル感あふれる北欧風も良いけど、今ある家具はどうしよう…といった具合ですね。

今回はそんな方のための心構え、処方箋をお伝えできればと思います。

 

洋服と違ってひとつしか選べない

ファッションとインテリアは似ているところが多々あります。インテリアのことを「ホームファッション」と呼ぶことがあることからも明らかですね。ただ、洋服のファッションと部屋のインテリアが根本的に異なるのは、ファッションと違ってインテリアは毎日取っ替え引っ替えすることができないということです。

洋服ならTPOや気分に合わせてチョイスすることができます。しかし、インテリアの場合はどれかひとつに絞らなければなりません。「あれもこれも好き」という思いをまず断ち切らなくては前に進むことができないのです。

部屋ごとにテイストを変えることは可能

とは言え、複数のテイストのインテリアを楽しむ方法はあります。部屋ごとにテイストを変えてしまうという方法がそれです。リビングダイニングはナチュラルな雰囲気に、子供部屋はカジュアルな感じに、洗面脱衣所はホテルのようにラグジュアリーに…という風にすることは十分に可能です。

「あれもこれも好き」という気持ちを抑えるのはなかなか難しいことです。だから、各部屋というキャンバスを使えばあれもこれも試してみることができるということに気づくことができれば、すごく楽な気持ちになれるはずです。

 

自分に合ったインテリアを目指そう

インテリアのご相談を受けるときにすごく違和感を受けることがあります。それは、目指そうとするインテリアが自分に合っているかどうかをまったく考えていないことが多いことです。

洋服の場合は、フリフリのレースの洋服や、ミニスカートはちょっと…というのがあると思います。インテリアでも少なからずそういう感覚はあると思うのですが、「インテリア=飾り物」という認識が強いように思うのです。でも、インテリアは基本的に道具なんですね。ですから自分の使い勝手の良いものをイメージし、そこから素材やデザインなどを考えなくてはなりません。

洋服であればスカートよりもパンツのほうが好みの方がいるでしょう。同じように扉付きの家具よりもオープンラックのほうがモノを管理しやすいと感じる人がいると思います。そういう場合はオープンラックにはどんな雰囲気のものがあって、それを軸に考えると他の家具にはどんな選択肢があるのかという風にイメージを膨らませていくべきなのです。

これは収納家具だけでなく、ダイニングセットやソファーでも同じことです。まず自分という軸をしっかり見定め、そこからカギとなる家具を決めましょう。そうするとあとは割りとポンポンと選択肢が絞り込まれていくことになると思います。

 

ちなみに、インテリアを学ぶにはやはりインテリア上級者を見習うのが一番早いです。そしてインテリアが好きな人には椅子好きが多いです。椅子はそれぞれ座り心地が違い、技術の差が浮き彫りになりやすいからです。

あくまで個人的な感想ですが、海外の有名デザイナーが設計した椅子というのは見た目は素晴らしいものの、座り心地という点では残念であることが多いです。それは決してデザイナーが座り心地を無視して作ったというわけではなく、欧米人と日本人では体格が違うということも影響しているのではないかと思います。

欧米はインテリア先進国で日本はインテリア後進国ですので、欧米を真似ようとすると自分に合わず、日本にあるものを自分に合わせると「コレジャナイ」感が生じることも多々あるでしょう。それでも自分という軸をしっかり持たない限りは、いつまで経っても迷い続けることになってしまうのです。

片づけでもそうですが、インテリアでもやっぱり「自分」という存在が一番大切ですよ。

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この記事を書いた人

日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロ。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。
安全性を第一に、コスパを重視した収納グッズ&家具選びを心掛けています。詳しいプロフィールはこちら

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コメント

  1. ぽんぽこ より:

    部屋ごとにテイストを変えることは可能というのは、なるほどなーと思います。

    収納マンさんが以前、照明の効用を記事にしていたのも印象に残っています。家つくりの時、建築家の先生に、こういう照明機具を採用したいと写真を持って行ったら、これはちょっと主張しすぎてうるさい感じになるねと言われて。。照明器具ではなく、光源とか、光の方が大事なのだなーとわかりました。。。
    我が家は、とてもローコストなのですが、建築家が工夫して、間接照明をあちこちで取り入れてくれたので、何もしないでもなんか夜は雰囲気出て助かってます。

    私はインテリアのコーディネートはまだできなくて。。欧米のドラマや映画見ると感心します、よく、あんなに、色々な色彩や素材のモノ組み合わせて、心地よさそうな空間作るなーと。。日常品って、雑多な色がありますよね、だから、今の段階では、できるだけ色調を抑えたものを選ぶようにしていて、質感で変化もたせたいなーと。。娘に、どうして、白黒ばかりなの?とクレームを言われる始末です。。

    ちなみに、同居してる義母はコテコテの豹柄の洋服を愛用するようなタイプだったので、カーテンの選定でも、ベルサイユ宮殿風のものを選び、建築家を苦しませていました。「先生どれがいいかしら?」と質問され「あえて、この中で選ぶとすればですねー」と一生懸命選んでました。。

    最後は自分なんだなーということも考えさせられます。

    椅子の相性って、確かに、座る人の体格によりますよね。
    うちも、主人が「我々のような(なんで我々と一緒にするのかとは思いますが)
    デブはアバウトな柔らかい’ソファはだめだ!」とかっちりしたドイツ製にしましたが、スリムな娘には武骨すぎるようです。なので、ふかふかのムートンを娘用にあてがってます。。

    男性好みの家と女性好みの家ってありますよね、
    たいていの家は、どちらかというと、主婦の好みが反映されてる気がします。
    私は、どちらかというと、無機質な男性っぽいテイストの家のほうが好きですが、ほんわか。優しい家もsれはそれで居心地いいのだろうなーと。。。

    • 収納マン より:

      ぽんぽこさま

      こんにちは^^

      ぽんぽこさんは素敵な建築家に恵まれたんですね♪

      家を建てるとき、どうしても一番最初に予算を削られるのが照明です。
      照明器具はよほどこだわらない限りは一つ一つは安いもので、ほかに削るべきところはいくらでもあるのに、照明器具を削るほうが楽だからついついそうしてしまうんだろうと思います。

      極端な話、家具やファブリックはどんなに安物でも、部屋がグチャグチャでも、照明で雰囲気を出せればそれっぽく見えます。
      ドラマや映画、人物そのものでも、照明の力は非常に大きいです。

      ぽんぽこさんはモノクロで統一されているんですか?
      すごく良いと思います^^
      お嬢様もきっとそのうちその良さが分かってくれるんじゃないでしょうか。
      おばあちゃんの個性的なインテリアも良い刺激になるんじゃないかと思います^^

      椅子の座り心地っていうのも本当に難しいですよねー。
      家族全員が一致するということはまずあり得ないです。
      しかも、売場でちょっと座ったくらいではまったく分かりません。
      最低でも30分は座り続ければ分からないものを座り比べて家族の意見を合わせるというのは至難の業と言うよりは事実上不可能とさえ思います。
      ふかふかのムートンやクッションで調整するというのは非常にナイスな方法だと思います^^

      男性好みの家と女性好みの家…確かにありますね。
      でも私は逆に、男性好みのほうが圧倒的に多いように感じています。
      マンションは特にステータス重視、一戸建ても家事動線や掃除のしやすさが考えられていないことが多いように思います。

      ぽんぽこさんが主婦の好みが反映されてる気がするというのはおそらく、本当に良い家に恵まれたんだと思いますよ^^