最近はマグネット収納が大流行です。しかしながら、家の中を見回しても、磁石がくっつくのは、冷蔵庫やスチールラック、スチールデスク、ユニットバス、玄関扉くらい…というお宅が多いのではないでしょうか。いや、それでも多いほうだと思います。
気がつけば、スッキリさせたかったはずの冷蔵庫の扉や側面が、逆にマグネット収納だらけでゴチャゴチャ…なんて笑うに笑えない話もあるかもしれません。キッチンをタカラスタンダードのスチール製キッチンパネルに変えるのは難しいし、マグネット収納のためにリビングなどの壁にスチールパネルを付けるリフォームをするのもちょっと…と思われる方が大半でしょう。
今回は、そんな悩めるマグネット収納難民に最適な商品をご紹介したいと思います。
SKK・マグネット対応 粘着式ホワイトボード
今回ご紹介するのは「マグネット対応 粘着式ホワイトボード」という商品です。販売元はSKKという東大阪市の会社となっています。
この商品は壁面にピタッと貼れるホワイトボードで、45×90cmの小さめのものから、90×180cmの1畳サイズまで、全5サイズが用意されています。なお、今回私がいただいたのは60×90cmという1/3畳サイズです。
筒の中には、ホワイトボード用のマーカー、マグネット付きのイレーサー、ミニ磁石(4個)、それに謎のテープが同梱されています。
壁紙に貼れる!?
商品ページの写真を見ると、この粘着式ホワイトボードは壁紙に貼ることができるように見えます。
壁紙には貼れない!?
しかし、使用可能な壁面は「木製の表面」などとなっており、わずかな凸凹がある壁面でも大丈夫と思われる一方、壁紙のように見える「凸凹のある表面」は使用不可とも表現されています。
「一体どっちやねん!」ということで、今回、試してみようと思ったわけです。
一晩広げて巻きグセを直す
広げてみると巻きグセが強かったので、重しをして一晩放置しました。少しシワが入ってしまったものの、貼る際に伸ばせば問題ありません。
カッターナイフなどでカット可能
こちらの粘着式ホワイトボードはカッターナイフやハサミで切ることができます。保護フィルムや剥離紙を含めても厚みは0.6mmしかないので、思いのほか簡単にカット可能です。
ただし、裏面の方眼はまばらで、カットする際の目安としてはあまり役に立ちません。
粘着面は適度な感じ
粘着式ホワイトボードの剥離紙をめくって粘着面を確認すると、壁紙に貼るのに適した感じに見えます。ガムテープのように強すぎず、マスキングテープに近い粘着力です。私には「スーパータックフィット」に近い質感に思えました。
やっぱり壁紙もOK
意を決して粘着式ホワイトボードを壁紙に貼り、一通り実験を終えてから剥がしてみたところ、問題なく剥がすことができました。私の思った通り、スーパータックフィットやマスキングテープに近い感じで、壁紙の表面がわずかに粘着面に付いてくる程度でした。
これが許容範囲でないと感じる場合はお控えください。また、長期間に渡って貼り続けた場合は、粘着面が変質して壁紙などを傷める可能性はあると思います。
なお、こちらは何度でも貼ったり剥がしたりすることができます。
付属のミニ磁石などは問題なくくっつく
さて、もうひとつの懸念点であるマグネット収納としての実力はどうでしょうか。付属のミニ磁石やマグネット付きイレーサーは軽いので、もちろん問題なくくっつきました。これがくっつかないようじゃ、まったく話になりません。
100均のマグネットトレーもOK
セリアで販売しているマグネット付きの「小物トレイ」に眼鏡を乗せてくっつけてみたところ、こちらも問題ありませんでした。しかし、小物トレイと眼鏡を足しても90gです。
そこで、160gほどのリモコンを小物トレイに乗せてみたところ、滑り落ちてしまいました。やっぱりマグネット収納のベースとしては使えないのか…。
リモコンがくっついた!
しかし、同じリモコンの裏面のほぼ全面に粘着式のゴム磁石を貼ってみたところ、問題なくくっつけることができました。どうやら磁石の面積が広ければくっつけることができそうです。
磁力はマグネットの面積次第
そこで、磁力が強力な東和産業の「磁着SQマグネットバスポケットワイド」をくっつけ、さらに1リットルの飲料パックを3本乗せてみました。マグネットバスポケットが約450g、そこに飲料パック3本ですから、合計で4kg近くありますが問題ありません。
その後、4本目を乗せても大丈夫でしたが、さすがに5本目は無理でした。それでも、粘着式ホワイトボード自体は剥がれず。amazonでのレビューを見ると「磁力が弱い」という意見が散見されますが、ちゃんと試したとは思えないですね。
なお、磁着SQマグネットバスポケットワイドの耐荷重は2kgまでとなっております。
ダイニングテーブル横に貼っても便利
この粘着式ホワイトボードさえあれば家じゅうがマグネット収納OKになります。たとえばダイニングテーブルの横に貼ってみても良いでしょう。山崎実業の「マグネットコンパクトティッシュケースtower」をくっつけることもできます。
ちなみに、横にくっつけた100均のマグネット付きペン立ては軽いのに、するっと滑り落ちてしまいました。どうも小さなフェライト磁石やネオジム磁石ではダメなようです。全面に強力なゴム磁石を使っている東和産業「磁着SQ」シリーズや山崎実業「tower」シリーズが適していると言えます。
磁石の付かないキッチンパネルにもOK
磁石のくっつかないキッチンパネルもマグネット収納グッズが使えるようになります。もちろん、多少の凸凹があってもOK。壁面に吸盤式の収納グッズがくっつかなくて困っているお宅にも福音となることでしょう。
家具にもOK
粘着式ホワイトボードは家具などのプリント合板にも貼ることができます。
ただし、壁紙ならまるでゴム磁石を貼ったり剥がすような感覚でOKなのですが、プリント紙にはかなり強力にくっつきます。プリント紙が剥がれてしまう恐れもあるので、丁寧に剥がすようにしましょう。
フィルムフックも使える
粘着式ホワイトボードの表面はツルツルしているので、マグネット収納グッズだけでなく、山崎実業の「フィルムフック サニタリーラックtower」などの貼って剥がせる収納グッズも使うことができます。洗面脱衣所に石膏ボード対応の収納グッズを設置するのをためらっていた方にもオススメできるのではないでしょうか。
もちろんホワイトボードとしても使える
マグネット収納だけでなく、もちろんホワイトボードとしても使えます。日本ではちょっと手に入らない感じのホワイトボード用マーカーも、思いのほかキレイに書けます。イレーサーも問題ありません。
粘着テープは用途不明
ちなみに、付属の粘着テープはどのように使えば良いのか不明です。表面はシワが寄った食品用ラップが貼られたような感じで見栄えが悪く、粘着面は壁紙に辛うじてくっつかどうかというレベルの弱粘着です。
ホワイトボードの表面に貼るものとは思えません。壁面にホワイトボードを貼る際の目印として使うものではないかと思います。
というわけで、このたび試しました粘着式ホワイトボードは壁紙に貼っても問題ない感じでした。しかも、ちゃんとしたマグネット収納グッズであれば、こんなにも強力にくっつくとは夢にも思いませんでした!
これはマジでスゴイです。収納に大革命が起こったと言っても差し支えないレベルだと思います。家じゅうどこでもマグネット収納が使えるわけですからね。おまけに、吸盤式や吸着式もOKで、石こうボード壁用フックのようにわずかな針穴さえも生じません。
強いてネガティブな要素を挙げるとしたら、ツヤツヤしていていかにもホワイトボード然としていることくらいでしょうか。それとて、マグネット式収納グッズの大きさに合わせてカットすればほとんど気にならないと思います。
今後、この粘着式ホワイドボードと異方向性マグネットプレートがあれば、チョイ置きスペースに困ることはないでしょう。
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