共働きが一般的となった昨今、もはや部屋干しは梅雨時や雨天時だけに限りません。最近はベランダを設けず、室内干しがデフォルトになっているお宅もあるくらいです。
もっとも、室内干しがデフォルトのお宅の場合はドライルームや室内干し専用のスペースを完備していることが多いと思います。しかしながら、そのためのスペースを捻出することが困難なお宅のほうが多いことでしょう。
そこで今回は、私がお邪魔するお宅でもよく見る室内干しグッズのトップ3を紹介します。個人的にはいずれも生活感たっぷりで好きじゃないんですけど、悔しいかな、手軽で便利、しかも合理的。「分かっちゃいるけどやめられない」と言わずにおられないアイテムばかりです。
平安伸銅工業・エアコンハンガーACH-1
エアコンで洗濯物を乾かすのは合理的です。基本的に洗濯物を乾かすための専用機ではないので乾かすには時間が掛かりますけど、空調をするついでに乾かせるわけですから無駄がありません。
また、エアコンから出た乾いた冷気は下のほうに滞留します。そのため室内干しをするにはサーキュレーターで乾いた冷気を撹拌するのが効率的です。でもエアコンハンガーを使えばそんなことをしなくても、ダイレクトに洗濯物に乾いた冷気を当てることができるんですよね。おまけにハンガーの固定も楽で、床の上にスペースも取りません。
他社製品はパイプが太かったり、青い樹脂パーツがあったりで、見た目に野暮ったいですが、平安伸銅工業の「エアコンハンガーACH-1」ならシンプルで見た目スッキリ。幅伸縮タイプ(ACH-2)もあります。
オーエ・ポール付きクロスフック
鴨居にピンチハンガーのフックをそのまま掛けようとすると、無理だったりちょっとぶつかっただけで落ちてしまいます。でもオーエの「クロスフック」を扉枠に取り付ければピンチハンガーをしっかり固定できます。また、上写真のように2つ取り付けてその間にポールを渡せば、複数のハンガーを掛けることだってできます。
クロスフックのように扉枠を両側から挟み込むタイプのほか、テコの原理を応用したコモライフの「付け外し簡単!室内物干し掛け」のような商品もあります。個人的にはこちらのほうが見た目がスッキリしていて好きです。
吉川国工業所・Like-itどこでもハンガー
前述2つが圧倒的に見る機会が多くてこれはそれほどメジャーではないんですけど、吉川国工業所の「Like-it(ライクイット)どこでもハンガー」は確かに便利です。写真のように家具の取っ手に引っ掛けたり、ほかにもカーテンレールやオープンラック、扉など、本当にどこでもハンガーが掛けられます。究極に人間がダメになりそうな便利さがありますよね。
大型のS字フックでも代用可能かもしれませんが、それだとハンガーを何本か掛けるには適しませんし、ピンチハンガーに掛けた洗濯物が壁にくっついてしまったりします。どこでもハンガーならテコの原理で壁面と洗濯物の間に適度なすき間を作ることができるのがメリットです。
以上3アイテムを紹介しましたが、いずれも個人的には見た目があまり好きじゃありません。けれども見た目の悪さに目を補って余りある便利さがあります。
便利さを追い求めれば見た目が悪くなり、見た目を追求すると不便になる。これは収納と室内干しの両方に通じる究極のテーマですねー。
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