実家じまい!築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法

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近年は「実家の片づけ」や「実家じまい」に注目が集まることが増えています。

二世帯住宅を建てて引越した私のところも実家を空にする必要に迫られました。しかしながら、母が「まだ要るモノがあるかもしれない」と言うも、結果的に一年間ほぼ放置プレイ。仮に要るモノがあるとしても新居に入り切らないのですからどうしようもありません。

結局、それ見たことかと言わんばかりに、私の出番となりました。今回は祖父の代から50年に渡って溜め続けたゴミを私がいかにして片付けたかを簡単にご紹介したいと思います。

 

【1】玄関から片づける

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【1】玄関から片づける

居宅でも空き家でも、片づけをする際はまずデトックスしやすい体制を作る必要があります。言い方は汚いですが、糞詰まりの状態を解消してやるわけです。

というわけで、まず玄関を片づけ、ゴミをスムーズに排出できるようにします。加えて、玄関横の応接間も空にすることで、ゴミ置き場を確保しました。

【2】片づけやすい部屋から片づける

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【2】片づけやすい部屋から片づける

私の実家の間取りは9DKです。中でも上写真の部屋は軽く20畳以上あり、物量も膨大です。いきなりこんな「ラスボス」に立ち向かってしまうと、プロと言えども途中で心が折れてしまいます。

なので、まずは狭い部屋やモノが多くない部屋から順番に片づけていきます。小物から順番にやっつけてから最後にラスボスに挑戦です。

ちなみに、この部屋を空にするだけで3時間×7日間ほど掛かりました(大型家具の処分除く)。

 

【3】ゴミの日に合わせて予定を組む

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【3】ゴミの日に合わせて予定を組む

自治体のゴミ収集では、粗大ゴミが月1回、資源ゴミも月1回、プラゴミが月2回しかありません。ただでさえ機会が少ないですし、ご近所の手前、あまりいっぺんに出すことも憚られます。

有料のゴミ収集を利用するという方法もありますが、費用を抑えようと思ったら各種ゴミの日を念頭に作業を進める必要があります。

ちなみに、可燃ゴミは週2回収集されるものの、朝早く出さないといけないのでこれもなかなか大変です。もし実家が遠かったら、泊まり込むか業者を頼むほかなかったでしょう。

 

【4】ゴミ袋は丈夫なものを使う

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【4】ゴミ袋は丈夫なものを使う

私の実家のある大阪府河内長野市は指定ゴミ袋というのがなく、ゴミ袋にシールを貼って出すというシステムです。そのため、ゴミ袋は基本的に透明または半透明であればOKなのですが、あまりケチって薄いものを買ってしまうとすぐに破れてしまいます。

業務用の0.05mm厚のものを使えば破れにくくて良いですけど、さすがにそこまでコストはかけたくないので0.025mm厚のものをまとめ買いしました。

ちなみに、ゴミシールは全然足りなくてメルカリで買いました。

 

【5】不燃ゴミはダンボール箱に

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【5】不燃ゴミはダンボール箱に

不燃ゴミは角が尖っていたり重量があるので、ゴミ袋に入れるとすぐに袋が破れてしまいます。なので、不燃ゴミは基本的にダンボール箱や空の衣装ケースなどに入れるようにしました。

ダンボール箱や衣装ケースなら破れないだけでなく、積み重ねやすいのもメリットです。

 

【6】金目のモノ以外は全部ゴミ

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【6】金目のモノ以外は全部ゴミ

一通りは母が目を通しただけあって、実家に残されたモノのほとんどは「まだ使えるモノ」ばかりでした。しかし、少なくとも私は引き取る余裕はないし、そんなことを言っていたら作業が進みません。

残すものは基本的に小銭や切手など、金銭的な価値が明らかなものだけ。メルカリで売れそうなものは一応キープしましたが、そこにエネルギーを費やす余裕はないので最終的にはゴミにしかならないと思っています。

ちなみに、ミンクの襟巻きもメルカリではせいぜい千円くらいにしかならないようです(苦笑)

 

【7】大型ゴミは最後に処分

築50年のゴミ屋敷を約一ヶ月で空き家にする方法【7】大型ゴミは最後に処分

ダンボール箱などに詰め込んだ不燃ゴミだけでも膨大な量なので、収納家具などの粗大ゴミはちょっと不燃ゴミの日に出せる気がしません。2階から降ろしてきたり、庭を横切って敷地外に出すだけでも大変です。なので、収納家具などは一通り他のゴミの処分が済んでから、引越しゴミとして有料で引き取りに来てもらう予定で考えています。

2022/04/04追記:これについては逆にしました。箱物家具はかさ張るので臨時ゴミに出すと荷台に占める割合が大きくなる(=ひとつあたり処分単価が高くなる)一方、月1回の粗大ゴミの日に処分すればゴミシール1枚で済むからです。

 

そんなこんなで2~3日に一度、2~3時間ずつ片づけて、あとはゴミを出すだけという状態にするまでに1ヶ月ほど掛かりました。自営業で時間の融通は利くとは言え、暇ではないので、精神的に結構やられます。

しかも、まだこれから離れや庭の小屋、倉庫、父親の事務所なども空にしなければなりません。このペースでゴミを分別するとしても、あと1~2ヶ月は掛かりそうです。ゴミをすべて出し終えるには、半年~1年くらい掛かるんじゃないかと思っています。

庭木の選定や芝刈りもありますし、負担感はハンパないです。私の子供たちにはこんな苦労は掛けたくないとつくづく思います。

続編

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この記事を書いた人

日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロ。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。
安全性を第一に、コスパを重視した収納グッズ&家具選びを心掛けています。詳しいプロフィールはこちら

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コメント

  1. susumu1246 より:

    ガラ袋はコスパ悪いでしょうか?
    自宅の片づけをガラ袋でやったことがあり、真似をして親戚の片づけをしています。
    丈夫なんですが、30円~40円/枚していると思います。
    35枚使い切った段階でこちらの45Lでも0.025mmというのはいいかなと思いました。
    こちらの自治体では燃えないゴミの重要物は段ボール、衣装ケースとかで出すのはダメなので、
    このゴミ袋で行けるか、不安でもあります。

    透明なゴミ袋でコスパがよく、丈夫なものはあるでしょうか?
    燃えないゴミが透明ゴミ袋指定です。
    透明なゴミ袋は不透明より高く、重いゴミもあるので、困っています。

    • 収納マン より:

      susumu1246さま

      はじめまして^^

      ガラ袋を使うのは良いアイディアですね。
      私の地元では可燃ゴミは必ず透明の袋に入れなければならず、そうするとガラ袋+透明ゴミ袋になってしまうので、不燃ゴミでダンボールが手元にない場合は買って試してみたいと思います。

      私は以前に某所で清掃業務に従事していて、その際は日本サニパックの「業務用 透明 90L」を使っていました。
      厚みは0.045mmでまったく破れないというわけではありませんが、かなり丈夫で、ロットも多いためコスパも優れていると思います。

      それで言うと、記事中でも紹介したジャパックスの「スタンダードポリ袋 極厚 45L」は0.05mmでコスパも良いと思います。
      もっとも、もっと厚手のものもありますし、購入する枚数次第で1枚あたりのコストも変わってきます。
      必要な時に必要な枚数だけ安定的に調達したいというのもあるでしょうから、地元のホームセンターや資材屋で探したほうが良いんでしょうねー。

      • susumu1246 より:

        早速の回答ありがとうございます。先のご紹介いただいたものは近所のスーパービバホームというホームセンターに売っていました。
        高いですね。透明は仕方ないんですかね?
        0.03mm、50枚、45L、1枚20円弱というのはさすがにないですね。
        45Lより大きいと目いっぱい入れると重すぎになってしまうので、難しいですね。

        • 収納マン より:

          susumu1246さま

          > 0.03mm、50枚、45L、1枚20円弱というのはさすがにないですね。

          この原油高の折り、ないでしょうねー。
          単価を抑えようと思ったら箱買いするなどまとめて買う、もしくは何かしらのセール以外にないと思います。