片づける際に「ゴミの出し方が分からないから捨てられない」と言われることがあります。その点で問題がない人は「そんなの、ゴミの分別方法を調べたらすぐに分かるじゃない?」と思うかもしれません。でも、ゴミの出し方が分からない人の周りにはゴミの出し方にウルサイ人がいることが多いのです。
ちゃんとゴミを分別すれば何も言われないなら大きな問題はないですが、「まだ使えるのに捨てるなんてモッタイナイ!」なんて言われたら、本当に何も捨てられなくなってしまいます。また、ゴミ置き場に出したゴミ袋を開封して中身をチェックされたら、ちょっとしたサスペンスじゃないでしょうか?
ともあれ、まずは正しいゴミの分け方をチェックして、自治体のルールに従ったゴミの出し方をすることが大事です。自治体によってそのルールは異なりますので、今回は収納マンが住んでいる大阪府河内長野市の例について説明したいと思います。
※以下、2015/09/13現在の情報に基づいています
ビニール・プラスチック製品は燃えるゴミ
地域によっては「燃やせるゴミ」と言うのが正しいので「燃えるゴミ」と言ったら笑われそうですが、以前は関西の私鉄の車輛ドアに「指をつめないでください」と書かれていたように、大阪では「燃えるゴミ」と呼ぶことのほうが一般的です。
それはともかく、燃えるゴミの範囲は河内長野市に限らず大阪では結構広いです。ポリバケツ、歯ブラシ、ビデオテープなどのポリプロピレン・ビニール製品、プラスチック製のオモチャも燃えるゴミ。ゴミの分別が厳しい地域では驚かれるかと思いますが、大阪市は数年前までゴミの分別の必要がなく全部燃やしていたくらいです。火力の大きな焼却施設を持て余しているんだと思います。
ほか、靴やバッグも燃えるゴミ。皮革製品はもちろん、ビニール製品も燃えるゴミでOKです。どんどん燃やしましょう。
ペットボトルのラベルとキャップはプラスチックゴミ
ペットボトルそのものの分別は分かりやすいと思います。しかしキャップとラベルは別にする必要があります。ここではキャップとラベルはプラスチックゴミとなっていますが、ラベルは紙もあればまれにペット樹脂やビニールのものもあります。この点は若干注意が必要ですね。
プラスチックゴミはプラスチック容器のみ!
ウチの家人もよく間違えるんですけど、プラスチックゴミはプラスチック容器のみが対象です。プラスチック製のオモチャや100円均一の小物入れなどを放り込んではいけません。
スプレー缶は使い切ってから出しましょう
以前はスプレー缶は使い切った上で穴を開けてゴミに出すというのが一般的でしたけど、最近は穴を開けなくても良い自治体が増えています。なんでも、屋内でスプレー缶に穴を開けて火事になるケースがあるからだそうですけど、個人的には「じゃあゴミ収集の職員が事故に遭うのはOKなの?」と思ってしまいます。
燃えない&リサイクルできないゴミは粗大ゴミ
燃えるゴミ以外でリサイクルできないゴミは基本的に粗大ゴミです。たんすは火をつければ燃えますけど、大きいから粗大ゴミ。布団は古布かと思いますけど、やっぱり大きいから粗大ゴミ。家電製品はリユース&リサイクルできそうですけど、やっぱり大きいから粗大ゴミ。アイロンも乾電池も小さいけど、たぶん燃やせないので燃えないゴミ。
なんか冷静に考えると意外と難しいですけど、分からない場合は自治体に問い合わせたほうが早いでしょう。まあウチの近所ではゴミ置き場に置いておいたら、収集前にゴミ屋さんが持ってっちゃうことが多いですが。
家電4品とパソコンはリサイクル
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・洗濯乾燥機の家電4品とパソコンはゴミとして出すことができません。これは日本全国統一です。
家電4品とパソコンは購入店舗で引き取ってもらうか、自治体に引き取りに来てもらうか指定の場所に持ち込む必要があります。河内長野市の場合は堺市まで持ち込まなければならないので面倒臭いです。
パソコンは無料で引き取って処分してくれる業者があります。ネットで調べてみてください。私も個人的に数回利用したことがありますが、送料着払いで処分費用を請求されることなくちゃんと処分してくれました。
引越しや模様替えに際してのゴミは自治体にTEL
引越しの際や、片づけや模様替えに際して出た大量のゴミは、自治体に連絡して引取りに来てもらうことができます。また自治体によっては自分で車に積んで処分場に持ち込むことができるところもあります。
河内長野市の場合、引取りに来てもらっても意外と高くないですが、指定時刻に合わせてゴミを出して置く必要があります。また、資源ゴミや指定品目のみ持ち込むことができます。お隣の堺市の場合は、持ち込みゴミは安いんですけど、引取りに来てもらうと民間業者並みの料金を取られます。
私は関西圏のあちこちのお宅にお邪魔するんですけど、このへんの取り扱い方は自治体によってかなり違いますね。隣近所の方の目が気になる方などは、こういった引取りや持ち込みの制度をうまく利用するのもひとつの手じゃないかと思います。
多くの場合、「ゴミの出し方が分からない」のではなく、引っ越してきてからゴミの出し方を理解しないままに放置してしまっているケースがほとんどです。分からないのではなく、知らないだけ。習っていないことは分からなくて当然です。
「○○市 ゴミ 出し方」などという具合にネットで検索すれば、ほとんどの自治体のゴミの分け方・出し方を知ることができると思います。分かっているつもりでも以前とは変わっている場合もありますので、是非チェックしてみてください。
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