最近は業務用の丈夫なスチール製ハンガーラックで価格が手頃なものが増え、一気に普及した感があります。昔はなかなか手に入らなくて、業務用什器を扱うストアエキスプレスなどに足を運んだものですが。
それでも、ホームセンターで見かける機会はまだ少ないのが現状です。また、「業務用」とか「プロ用」などと謳っていても、どこか家庭用っぽさを感じるところがあります。
※この記事は2018年2月13日時点の情報に基づいています(2024年1月14日一部更新)
ケユカ・Fadartハンガーラック
その点、KEYUCA(ケユカ)の「Fadartハンガーラック」はかなりガチっぽいです。私はこれまで、これは売り物ではなくあくまで店舗什器だと思い込んでいました。
棚柱式でガチ洋服屋みたい
一般的なハンガーラックは冒頭の写真のように、上下伸縮式の支柱の上部にハンガーパイプを渡した構造のものがほとんどです。
一方で「Fadartハンガーラック」は棚柱にハンガーパイプの付いた棚受けを引っ掛ける構造で、まるでガチの洋服屋に置いてあるような構造なのです。
この構造なら、棚柱が奥側にあるのでまったく邪魔にならず、横から見たときに洋服を遮ることがありません。ですからアパレルショップのように洋服が美しく見えるというメリットがあります。
しかし、良いことばかりでもありません。「Fadartハンガーラック」のパイプハンガーの耐荷重は25kgで、冒頭のルミナスハンガーラックの耐荷重90kgに比べると、強度的にはガチの店舗什器に劣ります。
また、洋服が多い人は特にハンガーラックをいくつも並べることが多く、その場合は側面から洋服を眺めることはできないので、棚柱が奥にあるメリットは実感しにくいと言えます。
それでも、洋服が多い人は洋服が好きでアパレルショップのディスプレイに憧れるので、ガチで店舗什器っぽい「Fadartハンガーラック」は魅力的に映ることでしょう。個人的にはすごく好きな感じです(笑)
ケユカ・Frugaハンガーラック
ケユカのハンガーラックは他にもバリエーションがあります。「Frugaハンガーラック」は一般的なキャスター付きシングルハンガーラックと同じような形状のタイプです。
ただ、一般的なキャスター付きシングルハンガーラックは支柱の高さを調整するときに締め上げて固定する方式がほとんどのため、洋服の重みでガシャンッとハンガーパイプが落ちることがあります。「Frugaハンガーラック」は高さ調整機構がカチッとハメるタイプのため、ハンガーパイプが下に落ちる心配がありません。
価格は一般的なキャスター付きシングルハンガーラックに比べると10倍もします。また、同じようにガシャンッと落ちない構造のニトリの「ポッパー」と比べても3倍強です。それでも、「Frugaハンガーラック」はネジの頭などディテールにこだわった感じで、質感は良いと思います。
なお、「Frugaハンガーラック」には上写真の幅90cmタイプのほかに幅60cmタイプもあります。また、ハンガーパイプの上に木質系天板が付いた「Platowaハンガーラック」という商品もあり、こちらも幅が90cmと60cmの2サイズがあります。
ケユカ・Levuniハンガーラック
もうひとつ、「Levuniハンガーラック」という商品もあります。通常であれば4本ある支柱を3本にしたような構造で、最初に紹介した「Fadartハンガーラック」のように、支柱が洋服を遮ることがありません。
ただ、デザイン的には素敵なのですが、やはり構造上無理があるようで横揺れがします。ハンガーパイプの耐荷重も10kgと、他と比べて小さいです。
ケユカはハンガーのラインナップもかなり増やしてきており、ますます無印良品っぽくなってきています。それでもケユカらしさというか、上質さや気品を感じさせるところが私のお気に入りです。
と言いつつ、未だにケユカの商品を1つも買ったことがないのですが(苦笑)決してコスパは悪くないはずなのに、なぜなんでしょう?
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