無印良品の家具/インテリア布製品部門の売上が国内3位の規模に

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無印良品・パイン材ユニットシェルフ

出典:無印良品

2017年の5月にこちらで、無印良品の家具売上高が年間400億円を突破し、家具販売では国内トップ5の規模になったと報じました。

それからまだ半年も経ちませんが、無印良品を運営する良品計画の第2四半期決算が公表され、それに関して業界紙の『ホームリビング』が報じた記事の中で無印良品の家具・インテリアファブリックス部門の売上が国内3位の規模になったと述べているのです。

※この記事は2017年10月17日時点の情報に基づいています

 

無印良品がニトリとナフコに次ぐ国内第3位に

もともと私が無印良品が家具販売で国内トップ5の規模になったと報じたのは、限られたソースの中で独自に各社の決算の数字を調べ上げた結果、「おそらくこのくらいで間違いないだろう」という感じでした。また、国内トップ5というのはあくまでも家具部門のみの売上の話でした。

一方のホームリビングが報じた「国内第3位」というのは第2四半期の家具部門とインテリアファブリックス部門の売上を合わせたものであり、業界に精通した正確かつ最新のデータに基づくものであると考えられます。そのうえで、無印良品の家具とインテリアファブリックスの売上が、ニトリ、ナフコに次ぎ、イケア・ジャパンをも凌ぐ国内第3位となったというのですから驚きです(それぞれの上半期売上高に基づく比較)。

上半期総売上 内家具等
ニトリ 2,839 2,774
ナフコ 1,192※ 243※
無印良品 1,826 337
イケア・ジャパン

単位:億円 ※ナフコは平成29年3月期第2四半期決算より

ただ、イケア・ジャパンのセグメント別売上高はもちろん、上半期の売上高をどのように確認したのかは分かりません。また、ナフコの第2四半期決算が公表されるのは11月ですし、昨年度の数字からすると家具ホームファッション部門の売上はせいぜい250億円程度のはずです。ニトリの場合は決算短信では売上のほとんどが家具インテリア部門として公表されるので、日用品を除いた売上は確認できませんでした。

でもまあ、ホームリビングがそう言っているんだから間違いはないでしょう。細かい話はともかくとして、なんしか無印良品はスゴイっちゅーわけですね(笑)

上半期売上は前年同期比13.2%アップ

良品計画 第2四半期決算(2017年3~8月)
金額 前年比
総売上高 1,826億円 +13.2%
営業利益 211億円 +6.9%
経常利益 216億円 +24.0%
当期純利益 146億円 +24.5%

結論の部分を先に書いてしまいましたが、良品計画の第2四半期決算の内訳は上表の通りでした。中でも驚異的なのは総売上高が前年同期比で13.2%もアップしているという点です。

総売上高が前年同期比で13.2%もアップしていると言ってもピンと来ないかと思いますが、今期の第2四半期だけに関して言えばニトリの11.5%をも上回る数字です(ニトリも良品計画と同じく2月期決算)。

もっとも、ニトリの売上は無印良品の1.5倍以上ありますし、ニトリの店舗数は海外を含めて2Q末時点で494店舗、無印良品は同じく893店舗ですから単純比較はできません。しかし、家具業界全体が軒並み右肩下がりである現状を見ると、少なくとも無印良品は数少ない勝ち組と言えるでしょう。

ちなみに、ニトリの粗利益率は53.8%、無印良品は50.0%です。いずれも商品価格の半分以上が粗利益なわけで、その他大勢の家具販売店からするとうらやましい限りかと思います。

 

しかしまあ、あの無印良品がニトリとナフコに次ぐ国内3番目の家具販売店になるとは、誰が予想したでしょうか?私自身は20年近く前に一人暮らしを始めた頃は家中をほとんど無印良品のアイテムで揃えましたが、当時は家具を無印良品なんかで買おうなどとは到底思えませんでした。それほどヒドい家具ばかりだったのです。

良品計画の2000年度決算について調べてみたところ、売上は932億円でした。今はその3倍近くに成長しているわけです。

その過程は決して順風満帆ではなく、まったくブレなかったわけでもありませんが、懲りずに無印良品らしいライフスタイルを提案し続けた結果、時代が無印良品に追いついてきたと言える部分もあるでしょう。これからも無印良品の行く末を生温かく見守って参りたいと思います。

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この記事を書いた人

日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロ。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。
安全性を第一に、コスパを重視した収納グッズ&家具選びを心掛けています。詳しいプロフィールはこちら

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