天馬突撃レポート【1】30周年を迎える引出式衣装ケース「Fits」、ロングセラーの秘密

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

引出式衣装ケース「Fits(フィッツ)」でお馴染みの天馬。この商品、このメーカー、本当に大好きなんですよー。Fitsの素晴らしいところを私なりに簡単に言っちゃうと「頑丈で使いやすい」ということなんですけど、天馬の作る収納用品はどれもそういうポリシーを感じるんですよね。

きっとFitsがロングセラーになっているのは同じ思いの消費者がたくさんいるからだと思います。私はもっと天馬というメーカーと天馬が作る商品について知りたいと思い、思い切って取材を申し込んでみました。いやもう、単なる一ファンとしての無謀なお願いですね(笑)それでも今回は天馬株式会社のSさんが快くご対応くださいました。

それではSさん、よろしくお願いします!

※この記事は2015年11月5日時点の情報に基づいています

 

天馬のFitsシリーズは来年で30周年!

収納マン:天馬のFitsシリーズと言えば、ホームセンターの収納用品売場に足を踏み入れた人であれば誰しも一度は目にしたことがある商品だと思います。発売されてから何年が経ち、今までにどれくらい売れているのでしょう?

天馬フィッツケース旧仕様

↑昔の天馬Fitsケース

Sさん:1986年にフィッツケースSが発売となりました。今年で29年となり、来年は30周年となります。フィッツケースシリーズは累計で約7,400万個を販売しております。フィッツユニット、フィッツプラスを合わせると8,400万個を超える販売数となります。

収納マン:フィッツケースだけで累計7,400万個!?国民2人に1個以上という計算になりますね!そりゃあスゴイ!

押入やクローゼットをワードローブの様に活用するために生まれたFitsケース

収納マン:私が子供の頃(約30年前)、衣装ケースと言えば、スチールやダンボールの外箱のものが主流で、初めて見た樹脂製の引出式の衣装ケースは御社のFitsケースだったように思います。現在では引出式衣装ケースは樹脂製が当たり前となっているわけですが、当時は画期的であったと思います。Fitsシリーズの開発にあたり、どのような時代背景および開発方針があったのでしょうか?


↑現在の天馬Fitsケース

Sさん:1980年代からファッショントレンドの変遷に伴い、年々衣類が増え続けて困っている人、セーターなどボリュームのある衣類ではタンスがすぐにいっぱいになり困っている人、プラスチックケースの強度が弱いためにケースを重ねた際に引き出しにくい経験をした人、衣装ケースを使用しているがデッドスペースができて不満な人…。そんな方々の不満を解消するために市場調査をおこない、「押入れやクローゼットをワードローブの様に活用」することをコンセプトにフィッツケースを開発いたしました。

収納マン:なるほどー。今となっては当たり前のことながら、その当たり前を作ったのが天馬のFitsシリーズなんでしょうね。

 

Fitsブランドを冠することへの自負

収納マン:天馬のFitsシリーズがロングセラーになったのは、(1)頑丈であること、(2)サイズバリエーションが豊富であること、(3)四角いデザインでスタイリッシュかつスペースに無駄がないことだと私は思います。(2)と(3)に関しては他社製品でも同様の性質を持ったものがありますが、(1)の頑丈さを備えているのは御社のFitsシリーズだけです。特に前枠が付いた頑丈な構造は当時も今も変わりませんが、真似をするメーカーは意外とほとんどありません。これは技術的な問題もあると思いますが、やはり御社がかなり頑丈さにこだわっているからでしょうか?

Sさん:フィッツブランドを冠するシリーズとして、使い易さ、丈夫さにおいて、ユーザーの皆様にご満足いただけますよう品質目標を設定し、検証試験、改善を経て、市場に供給できるよう努めております。

収納マン:「メーカーとして当然のこと」と言わんばかりにサラッと言いますね(笑)いやはや、消費者としては頼もしい限りです。

 

頑丈なFitsがベッド代わりに!?

収納マン:他にFitsシリーズが消費者に支持されている理由があれば教えてください。メーカーも驚いた意外な使い方の話などもあれば、ちょっと聞いてみたいんですけど…。

Sさん:お客様と直接お話させていただいた際のご意見として、「頑丈で長持ちするから、何十年も使ってます」、「数十年経ってから新しいものを買っても積み重ねて使用できるから便利」、「どこに行っても売ってるし、サイズが豊富なので、自宅のクローゼットや押入れにすっきり収まった」といった内容が多いです。

驚いた意外なご使用方法としては、メーカーとしてはお勧めできませんが、フィッツをベッド代わりにして、フィッツの上に布団を敷いて寝ていますという話をお聞きしたことがあります。

収納マン:ええっ!?Fitsケースをベッド代わりに!?まさに「1人乗ってもダイジョーブ!」ですね(笑)Fitsケースの頑丈さが伝わる良いエピソードだと思います。あ、でも良い子の皆さんは決して真似しないでしないでください(笑)

 

住まい方に合わせて進化したFitsユニット

収納マン:Fitsケースも素晴らしいのですが、私は姉妹商品のFitsユニット派です。Fitsケースよりもさらに頑丈で引出しの開閉がスムーズ、デザインもオシャレです。世界一の引出式衣装ケースだと思っています。もちろん私自身も自宅で愛用しています。

しかしいくらFitsケースが頑丈で良いと評判が良くても他社の類似品に比べればちょっと値段が高いわけで、それよりも高価なFitsユニットを開発・販売できたのは、やはり御社が頑丈さをはじめとする品質を第一に考えているからでしょうか?それとも逆に消費者からFitsケースでも満足できないという声があったのでしょうか?

Sさん:初代フィッツシリーズは住環境が押入れ収納中心であった時代に開発がスタートしたものです。時代は変化し、クローゼット、ウォークインクローゼットと、住宅の収納スペースが変化する中で、サイズ、機能、組み合わせにおいて、初代フィッツの仕様では対応しきれないシーンが表れ、それら新しい収納空間に対応したシリーズとして開発したものがフィッツユニットシリーズとなります。

天馬フィッツケースとフィッツユニットの比較

収納マン:なるほど。メーカーのエゴで高付加価値を追求したのではなく、時代に合わせて進化しているということなんですね。引出しの開閉がスムーズなのも高齢化・省力化に対応したものであったとは…。さすが天馬、とても勉強になります!

 

というわけで、今回はロングセラーのFitsシリーズについてお話をうかがいましたが、本当に驚きの連続でした。私がリスペクトして止まない天馬のFitsシリーズ。「たかが引出式衣装ケース」だなんて思ったことは一度もありません。なのに、私が考えていた以上に、天馬は人々の暮らしについて考えていたんですね~。

次回は主にそのほかの天馬製品について、引き続きSさんにうかがったお話をレポートします。お楽しみに~!

続編

天馬突撃レポート【2】安心安全をトコトン追求する天馬だから開発できる新商品
前回に引き続き、天馬株式会社のSさんにお話をうかがいます。前回はFitsシリーズのロングセラーの秘密について探りました。今回は同じ理念の下に作られた天馬の素晴らしい商品についてうかがいたいと思います。安心安全をモットーとする天馬だから開発で...

関連記事

奥行40cmでシンプル!天馬フィッツケース「FC40」シリーズ発売
2023年9月から販売開始予定の天馬「FC40」は同社”「フィッツケース」の新たなサイズコンセプトの新モデル”です。これまで奥行40cmの引出式衣装ケースは少なかったですが、FC40はサイズやカラーのラインナップが多いのが魅力。仕様はむしろフィッツユニットに近くて、それでいて価格は決して高くありません。
天馬「フィッツケース」幅45×奥行45cmに深型と幅ハーフ型が登場!
天馬の引出式衣装ケース「フィッツケース」シリーズの幅45×奥行45cm×高さ20cmの「ワイド」に深型「ワイドディープ」と半分の幅の「ワイドハーフ」が登場しました。
収納マン邸の洋服収納を大公開!LDKに面したWCLとドライルームが鍵
収納マンの新居の洋服収納を披露します。最大のポイントはリビングダイニングに面したウォークインクローゼットとドライルームと言えるでしょう。洋服はオールシーズン&家族全員分をWCLにまとめて収納。そのほぼ真向かいにあるドライルームは部屋干しはもちろん、取り入れた洗濯物を隠しておくにも最適です。

コメント