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奥行40cmでシンプル!天馬フィッツケース「FC40」シリーズ発売

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引出式衣装ケースと言えば、押入れ用の奥行70cm前後、クローゼット用の奥行55cm前後というのが一般的です。また、リビングなどの壁面に置くのに最適な奥行約45cmというのもありますし、ウォークインクローゼット用に開発された奥行50cmのアイリスオーヤマ「BCチェスト」やリス「スタックシステムケース ワイド」もあります。

しかし、それよりも奥行が浅いものとなると、無印良品の「ポリプロピレンケース・引出式」のように奥行40cm弱となることが多いです。チェスト(多段式)なら天馬「フィッツプラス」などがありますが、1段タイプの引出式衣装ケースで奥行40cmのものは少ないのが現状です。

でも、ないわけではありません。たとえば天馬の「カバゾコ」は奥行40cmの引出式衣装ケースでもっともラインナップが充実していると思います。しかしながら、カバゾコは「カバコ」とセットで使うものというイメージが強かったり、インテリア的にパッとしないと感じる方もいるのかもしれません。

そういう事情を踏まえてか、天馬の「フィッツケース」に奥行40cmの新シリーズが登場することが発表されました!

※この記事は2023年8月22日時点の情報に基づいています

 

天馬・フィッツケース「FC40」

天馬・フィッツケース「FC40」

2023年9月から販売開始予定の天馬「FC40」は同社”「フィッツケース」の新たなサイズコンセプトの新モデル”とされています。しかしながら、フロントフェイスはまるで無印良品のポリプロピレンケース・引出式のようにスタイリッシュで、外箱もフィッツケースと言うよりは「フィッツユニットケース」に近いように見えます。

幅3サイズ×高さ3サイズ展開

ともあれ、奥行40cmでこれだけのサイズバリエーションというのは新しいです。従来は「フィッツケース リトル」だけが奥行41cmで、幅も高さも1サイズのみでしたからね。

FC40は幅30cm、35cm、40cmという5cm刻みで3サイズ、高さは20cm、30cm、40cmの10cm刻みで3サイズ。計9サイズ展開となっています。

特に興味深いのが幅40cm×高さ40cmというサイズですね。奥行も40cmですから完全にサイコロ状です。洋服やタオルを収納するには深すぎるので、A4ファイルなどを収納するのに良いのかもしれません。

天板にアルミ補強板を内蔵

FC40が洋服以外のものを収納することを想定していることは明らかで、天板の前縁にアルミ補強板を仕込んでいます。これはフィッツケースにはなく、フィッツユニットと同じ仕様と言えます。

そのほか、従来のフィッツケースやフィッツユニットは引出前板に大きくロゴが印刷されていたりシールが貼られていましたが、FC40は天板の上面に控えめにロゴが刻印されています。これならメーカーのエゴを感じることなく、それでいて満足感も得られ、しかもシールを貼るのと違って環境にもやさしくて良いと思います。

積み重ねた際に前倒れを防止する機能も付いています。

別売の連結棚で拡張も可能

FC40にはフィッツユニットのようにゴム脚が付いているほか、別売で連結棚やストッパー付きキャスターも用意されています。総じてスペックはフィツケースと言うよりフィッツユニットに近いですね。

カラー4色展開

天馬・フィッツケース「FC40」カラーバリエーション

出典:PR TIMES

カラーはホワイトクリア、ホワイト、クリア、グレーの4色が用意されています。グレーは再生材を20%使用しており環境に配慮していることがうかがえます。

2023/09/22追記:プロパーはホワイトクリアとクリアの2色で、ホワイトはamazon限定ということです。グレーはどこで販売されているのか、現時点では不明です。→2024年2月にプロパー色として発売されました。

手頃な価格

シリーズサイズ(cm)税込価格価格差
FC4040×40×303,580円
フィッツケース(ホワイト)39×53×305,080円約42%
フィッツユニット(カプチーノ)40×55×305,280円約47%

※価格はいずれもテンマフィッツワールドの場合

価格は最小の幅30cm×高さ20cmサイズの税込2,780円から幅40cm×高さ40cmサイズの同3,980円まで。同じようなサイズ展開の商品が他にないので比較するのが難しいところですが、幅40cm×高さ30cmサイズを基準に見たのが上表です。

フィッツケースやフィツユニットと比較すると、FC40の奥行は約33~38%ほど小さいです。しかし、価格はそれ以上の約42~47%も違います。先ほど説明した通りFC40のスペックはフィッツユニット寄りであることも考慮すると、FC40は少なくとも割高ということはなさそうです。

ちなみに、「フィッツプラスF3503」(幅35×奥行41×高さ66cm)が税込13,800円なのに対し、FC40の幅35×奥行40×高さ20cmサイズは同2,980円。これを3段積み重ねると同8,940円で、約35%も安く済ませることができます。木製天板と脚がないことを考えると妥当なところとも言えますが、こちらも同様に少なくとも割高ではないでしょう。

 

最近は何でも値上がりしたりスペックダウンが図られることが多い中、新商品のFC40はあくまで天馬らしい妥協を許さないスペックに仕上がっていると思います。価格も決して安くはありませんが、かと言って割高ということもありません。実に天馬らしい誠実な価格設定と言えるでしょう。

洋服だけでなく様々なモノの収納にも使えそうですし、何より他にないサイズラインナップが魅力です。これはかなり期待できるんじゃないでしょうか。

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