「KALLAX(カラックス)」と言えば、IKEA(イケア)の定番シェルフのひとつです。組立式の合板を使ったシンプルな棚ということで、その商品名からしてもIKEA版カラーボックスと呼んでも差し支えないでしょう。
KALLAXの価格は、ホワイトグロス色を除いて税込4,999円(2×2マスの場合)。日本でお馴染みの3段カラーボックスが1,000~2,000円程度で購入できることを考えればちょっと高価ですけど、5,000円程度で買える組立家具にしてはハッタリがきくボリューム感を備えています。
ただ、KALLAXに限らず、こういう正方形が連なったデザインの棚は収納の仕方が結構難しいんですね。LPレコードを収納するにはちょうど良いですけど、雑誌を収めるには奥行がありすぎます。
しかも、日本の住宅は一般的に狭いため、奥行に無駄を感じる一方で部屋が狭くなってしまうのは困りものです。そんなに奥行がないモノを置くなら、棚の奥行は短いほうが圧迫感がなくて良いですね。
そんなときには、東京インテリア家具の「DEE」や「セクレタ」が良いかもしれません。
※この記事は2017年7月11日時点の情報に基づいています(2022/09/19一部更新)
東京インテリア家具×エイアイエス=DEE
東京インテリア家具のオリジナル商品「if HOME COLLECTION」のひとつ「DEE」は、正面から見るとほぼIKEAのKALLAXのように見えます。しかしながら、いくつか違いがあります。
- KALLAXは奥行39cm、DEEは奥行28cm
- KALLAXは棚板や帆立が薄いが、DEEはそれらが外箱と同じ厚み
- KALLAXは2×2マスで4,999円から、DEEは9,800円と高い
KALLAXのような正方形が連なったデザインの棚は決して珍しくありません。なので、東京インテリア家具のDEEも特別珍しい存在ではないのですが、IKEA鶴浜や神戸の向かいに店を構える東京インテリア家具に置いてあるというところがポイントです。
単純に値段で比べれば、およそ半額で購入できるKALLAXのほうがお得でしょう。しかし、安いけれども部屋に置いたら圧迫感が強くて仕方がないというのでは困ります。そんなときはDEEを選んだほうが良いですよね。
DEEのほうが奥行が浅いわけですが、一方で幅や高さはKALLAXよりも大きいです。KALLAXのサイズは幅770×高さ770mm、DEEは幅842×高さ842mmとなっています。これは1マスの幅と高さの内寸はいずれも同じくらいである一方で、DEEは棚板や帆立に外箱と同じくらいの厚みの板を使っているためと考えられます。
DEEの表面材はまるで天然木の突板に見える強化プリント紙です。最近、ちょっと良い感じの組立家具によく使われていますね。KALLAXには明るいナチュラル色の「ホワイトステインオーク調」しか木目のものがありませんが、DEEはナチュラルとダークが用意されているので、色合いの面でもDEEを選ぶ機会はあると思います。
そのほか、KALLAXは壁に吊下げることも可能ですが、DEEは壁に吊り下げることはできません。その代わりにオプションパーツを使って棚を拡張することができます。2×2マスにコの字型のパーツをセットして上写真右側のように拡張することもできるのです。
なお、DEEの製造元は茨城県古河市に本社を置くエイ・アイ・エスです。「Ai tech」のロゴでお馴染みの(?)スチールや合板でできた棚を多くのホームセンターに卸しているメーカーですね。DEEの製造はおそらく海外だと思います。
ちなみに、もともとDEEは楽天市場などでも販売されていたようですが、東京インテリア家具のものとはサイズが少し異なります。
東京インテリア家具×白井産業=セクレタ
東京インテリア家具にはIKEAのKALLAXと同じような棚がもう一つあります。組立家具メーカー大手の白井産業が作っており、東京インテリア家具のオリジナルとして販売している「セクレタ」です。
パッと見た目はDEEよりもセクレタのほうがKALLAXに似ています。セクレタの帆立や棚板は、KALLAXと同じように外箱よりも薄いのです。ただし、セクレタには背板があります。
KALLAXの2×2マスのサイズが幅770×奥行390×高さ770mmであるのに対し、セクレタは幅852×奥行294×高さ851mmとなっています。セクレタのサイズはDEEとほぼ同じで、帆立や棚板が薄い分だけDEEよりもセクレタのほうが内寸は大きいと言えます。また、セクレタは感覚的に言うと、IKEAのKALLAXというよりもその前に存在した「Expedit(エクスペディート)」のほうが近いと言えるかもしれません。
そんな些細な寸法の違いはともかくとして、セクレタは2×2マスには2枚、3×2マスには3枚の扉が付いています。その扉は4つないし6つあるマスのどこにでも取り付けできるようになっています。
KALLAXにも別売で扉パーツが用意されていますが、セクレタの場合は最初からセットで販売されているわけですね。それでいてセクレタの2×2マスの価格は11,800円。白井産業はおそらく日本製なので、それも考慮するとなかなか値頃感があるように思います。
なお、セクレタの表面材はDEEほどは質感は良くないものの、おそらく強化プリント紙だと思います。木目調のアイボリー、ナチュラル、ダークの3色が揃っています。
やっぱりIKEAのKALLAXには価格で敵わないなーと思いつつも、東京インテリア家具のラインナップもなかなかだと改めて感心しました。
実際、IKEAのKALLAXは確かに安いですけど、それ以外は結構割高のものがあります。KALLAXではサイズや色がニーズに合わなくて違うものをIKEAで買ったら、東京インテリア家具のDEEやセクレタを買ったほうが良かったといこともあり得るかもしれません。
やっぱり、面倒でもいろいろ見比べないと分かりませんね。家具はじっくり楽しんで選びましょう。
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