前回は和気産業発行のDIY専門フリーペーパー「いいものマガジン」を紹介しましたが、今回は和気産業が扱っている両面テープでちょっと気になったものがあったので紹介したいと思います。
両面テープと言えば、私は3M(スリーエム)の「スコッチ超強力両面テープ」を愛用しています。もうコレでくっつかないなら仕方がないと思うほど、絶大の信頼を寄せています。
しかし、超強力両面テープを以ってしてもダメなときがあるのも事実です。仕様上は90℃の高温でも耐えると書かれていますが、真夏の室内では剥がれてしまうことがありました。アマゾンのレビューでも同様の報告が相次いでいます。
それでも、「3Mでダメなら仕方ない」と思ってたんですけど、KGK(共同技研化学)が製造し、和気産業が販売する「激強力両面テープ」なら、いけるんじゃないかと思わされました。
※この記事は2017年1月3日時点の情報に基づいています(2023年7月17日一部更新)
和気産業・激強力両面テープ
皆さんはパイン材の板で箱を作ろうと思ったら、どうやって板を接合しますか?普通はネジか釘でしょう。もしくは、木工が得意な人ならアリ組にして接着剤で接合したり、木ダボを使うという人もいるかもしれません。
ところが、カインズ東大阪店では激強力両面テープの使用例として、パイン材の板を激強力両面テープで接合して木箱に仕立てていたのです。意地悪な私は力づくで剥がしてやろうとしましたが、ビクともしませんでした(苦笑)
でもまあ、私が絶大なる信頼を寄せる3Mのスコッチ超強力両面テープでも同じような芸当はできるだろうとタカをくくっていました。和気産業なんて、たかがDIY用品専門商社ですからね。テキトーにそのへんのものを見繕って、それっぽい商品名を付けて売っているに違いない…そんな風に思っていました(←めちゃぐちゃ失礼ですいません)。
ところが、調べてみると、私の浅はかさを思い知ることとなったのです。
激強力両面テープの製造元はKGK(共同技研化学)
激強力両面テープの販売元は和気産業ですが、製造元はKGK(共同技研化学)となっています。共同技研化学は粘着テープで高い技術力を誇っており、家電断熱用、自動車内装用、建材用、電子機器用、医療用など各分野で高い信頼を得ています。
激強力両面テープはあまり細かい仕様が書かれておりませんので、仕様が明らかになっている共同技研化学の「分子勾配膜基材両面テープ200A5010」と3Mの「スコッチ超強力両面テーププレミアゴールドスーパー多用途薄手KPU-12」を比較してみましょう。
KGKと3Mの両面テープの比較
KGK | 3M | |
---|---|---|
商品名 | 分子勾配膜基材両面テープ 200A5010 |
スコッチ超強力両面テープ プレミアゴールド スーパー多用途薄手KPU-12 |
幅 | 10mm | 12mm |
基材 | なし | アクリル |
粘着剤 | アクリル | アクリル |
使用温度範囲 | 150℃可 | -20~80℃ |
厚み | 0.05mm | 0.6mm |
粘着力 | 7.2N/10mm | 5.8N/20mm |
原産国 | 日本 | 不明 |
税込価格 | 308円(20m) | 657円(1.5m) |
※2023年7月17日現在のアマゾンでの価格
仕様が似ているとは言っても、かたや基材なし、かたや基材ありですが、こうやって比べてみると仕様上は共同技研化学のほうがはるかに優れているように見えます。熱に強いし、薄いし、粘着力は倍以上も強いし、日本製だし、価格もはるかに安いです。
強いて言うと、3Mのほうは「室内・屋外用」と書いてある一方で、共同技研化学のほうは書いてありませんから、耐候性の面での不安があったり、水には弱いのかもしれません。しかしながら、室内で表面が滑らかなものを貼り合わせるなら共同技研化学のほうが激強力なのではないかと思います。
他にも調べてみると、共同技研化学の両面テープはカインズで「CAINZ PRO」ブランドとしても扱われています。プロユースとしても信頼がおけるメーカーということで間違いないでしょう。
ただ、プロユースは一般消費者には分かりにくいものが多いため、それを一般消費者向けに分かりやすくした商品が和気産業の激強力両面テープだということなんだと思います。
いやはや、やっぱりちゃんと調べてみないと分からないことって多いもんですね。激強力両面テープだけに、私も粘り強く調べてみて良かったです(笑)
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