ダイニングやキッチンにワゴンがあると便利ですよね。配膳時はもちろん、炊飯器や調味料の定位置として使うのにも便利ですし、テーブルに料理が並びきらないときの補助テーブルとしても使えます。
据え置き型の収納家具と違って移動も簡単ということもあって、気軽に買いやすい家具と言うこともできるでしょう。
ワゴンは木製やスチール製が一般的です。ですが、ポリプロピレン製のものもあります。無印良品にもポリプロピレン製のものがありますよね。
ただ、木やスチールと違ってポリプロピレンは十分な強度を得にくいので、どうしてもこのように箱型になりがちです(多段タイプの脱衣カゴのようなものはのぞく)。無印良品のポリプロピレン組立式ワゴンもキャスターが付いた3段カラーボックスのような構造です。
これがポリプロピレンの限界だと私は思っていました。不動技研の「スマートワゴンFit」を見るまでは…。
※この記事は2018年1月16日時点の情報に基づいています
不動技研・スマートワゴンFit
不動技研の「スマートワゴンFit」は1年半くらい前に発売された商品です。発売を知ったときは、「いやいや、さすがにポリプロピレンでこの構造はあり得ないでしょ?(苦笑)」と思っていました。
しかし先日、実物を見て驚きました!ポリプロピレンでこの構造ならグラグラしたり捻じれたりしそうなものが、まったくそんな感じではないのです。
ポイントは、支柱を含む側面が非常にしっかりとしているところだと思います。これはさすがサナダ精工の子会社・不動技研だなーと感心しましたよ。
ちなみに、棚1段あたりの耐荷重は上段が4kg、中段が6kg、下段が10kg、全体で20kgとなっています。冒頭の無印良品のワゴンが1段あたり約2kgまでとなっていることを考えると、スゴイですよね!
ポリプロピレン製でも安っぽくなく、軽くて移動も楽々。軽すぎて不安定なようにも感じますけど、この技術力は本当に素晴らしいです。
スチール製と比べると微妙
不動技研のスマートワゴンFitはポリプロピレン製であることを考えるとスゴイんですけど、冷静に考えればスチール製のほうがもっと頑丈に作ることができます。たとえば、IKEAの「RÅSKOG(ロースコグ)ワゴン」にソックリな山善の「バスケットトローリーLBT-3」(上写真)の場合、耐荷重は1段あたり20kg、全体60kgとなっています。
おまけに山善のバスケットトローリーなら棚の高さを25mm間隔で調節することもできます。それなりの重さもあるので安定感もあります。
もちろん、不動技研のスマートワゴンFitのほうが価格は安いですし、ポリプロピレン製ならサビる心配もありません。なので、一概にスマートワゴンFitのほうが劣っているとは言えないです。
しかも、冷静に理屈で考えればスチール製のほうが良くても、スマートワゴンFitが切り開いたポリプロピレン製ワゴンの新境地にはただただ恐れ入るばかりです。これだけの技術力があれば、たいていのものはポリプロピレンで作れてしまいそうですね(笑)
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