私はロボット掃除機・ECOVACS(エコバックス)「DEEBOT OZMO T8(ディーボット・オズモ・ティーエイト)」を購入するにあたり、「OZMO PRO ストロング電動クリーニングモップキット」(上写真)を買うべきか否か悩みました。
OZMO T8さえあれば、水拭きはできます。しかしながら、電動クリーニングモップキットがあればもっとキレイに床を拭くことができるというのですから、試したくなるのが人の常というものでしょう。
でも、電動クリーニングモップキットは税込11,000円もします(2021/02/11現在@amazon)。また、水拭きもできるという2in1タイプのロボット掃除機の能力が未知数な状態で、最初から電動クリーニングモップキットを買うというのはちょっと勇気が要るところです。
そこで、今回はこの電動クリーニングモップキットを使った感想などをお伝えしたいと思います。
※価格および仕様はすべて2021/02/11現在
電動クリーニングモップの仕組み
OZMO PRO ストロング電動クリーニングモップは上の動画をご覧いただければ分かる通り、電動サンダー(研磨機)のようにモッププレートを前後に振動させることで、床をしっかりと水拭きすることができるというものです。
このシステムは毎分480回、つまり1秒間に8回、モッププレートが振動します。そのため、カシャカシャカシャカシャ…と音はウルサイですが、個人的には慣れればどうってことはないレベルだと思います。電動サンダーに比べたら遥かに静かです。
標準と電動の比較
標準モップも電動モップも同じところにセットするわけですから、大まかな形状は同じです。水タンクの容量も概ね同じくらいか、電動モップのほうがちょっと少ない程度ではないかと思います。
もっとも大きな違いは、標準モップが50回繰り返し使用可能なモップと使い捨てモップの両方が使えるのに対し、電動モップは使い捨てのほうしか使えないというところです。そのため、イニシャルコストに加えてランニングコストも負担になると言えるでしょう。
モップのランニングコスト
OZMO T8には繰り返し使用のモップが1枚と、使い捨てモップが5枚付いています。また、電動クリーニングモップキットには使い捨てモップが26枚付いています。
それらを使い切れば、繰り返し使用のモップ3枚セットが税込2,750円、使い捨てモップ25枚入りが同2,400円で買うことができます。
繰り返し使用のモップは50回使えるので、2750円÷3枚÷50回=1回あたりのコストは約18円です。対して使い捨てモップは2400円÷25枚=約96円となり、洗う手間はないものの割高です。
なお、80平米弱を電動モップで水拭きした場合、使い捨てモップを2回洗って3回使うことはまったく問題ありませんでした。その場合、ランニングコストは1回あたり約32円となります(両面使いはできません)。
標準モップで水拭きした場合
実際の汚れ落ちはどうでしょうか。標準モップに繰り返し使用モップをセットして80平米弱を水拭きしたところ、モップの汚れ具合は上写真のようになりました。個人的には十分だと感じるレベルです。
電動モップで水拭きした場合
標準モップで水拭きした直後に、電動モップを使ってクイックゴシゴシモードで水拭きしてみました。すると、十分キレイになっているはずなのに、さらにこんなにも汚れが落ちました!
しかも、明らかにフローリングの質感はサラッとした感じになりました。また、水しか使っていないのに、妻も私も良い香りがすると感じました。細菌除去率99.26%の為せる業かもしれません。
念入りゴシゴシは30%ほど時間が掛かる
電動モップは2つのモードが用意されています。そのうちのひとつ、念入りゴシゴシモードにすると、30%ほど余計に時間が掛かります。また、バッテリーも多く消費するようです。その甲斐あって、クイックゴシゴシと比較するとさらに汚れが落ちるように思いますが、条件が異なるので定かではありません。
ちなみに、念入りゴシゴシでも息子が裸足で歩いた足跡までは完全に除去できませんでした。それでも、クイックゴシゴシより少しばかり足跡が薄くなったような気はします。
水拭き中も吸引清掃できる
基本的にはOZMO T8は吸引清掃を済ませてから、モップを装着して水拭きするものだと思います。しかしながら、水拭き中もゴミを吸引しているようで、ダストボックスにはゴミが溜まります(吸引をオフにしない場合)。ですから、吸引清掃と水拭きを同時にこなすことも可能だと思われます。
ただし、OZMO T8は常に前進しているわけではなく、回転や後退もしますから、床にあるゴミを濡らして床に貼り付いた状態にしてしまう可能性があると思います。なので、やはり基本的には吸引清掃を済ませてから水拭きするのが良いでしょう。
水タンクなしでも吸引清掃OK
OZMO T8はモップを装着すると、自動的に水拭きモードになります。一方で、水タンクを装着しなくても吸引清掃が可能です。
これはつまり何が言いたいのかと言うと、水タンクを外して干している間も吸引清掃が可能だということです。また、水タンクを乾燥する間の予備として電動モップを買う必要はないとも言えます。
なお、標準モップは水タンクからモッププレートを外すことができますが、電動モップはモッププレートを外せません。そのため、電動モップを装着すると自動的に水拭きモードになってしまいます。これによって吸引力に影響が出るかどうかは分かりませんが、無用の騒音やバッテリーの消耗を招くことは間違いないと思います。
4LDKくらいなら十分に水拭き可能
我が家は1フロアが100平米強ありますが、家具などがあるので実際に清掃可能なのはその約7割=80平米弱です。その範囲をOZMO T8で吸引力「標準」にして吸引清掃し、引き続き念入りゴシゴシモードで水拭きしても(合わせて約150分)、まだバッテリーには少し余裕があります(スペック表によると最大180分運転可能)。
水タンクは標準モップが240ml、電動モップはそれより少し少ないのではないかと思います。購入前は「たったこれだけで家じゅう全部水拭きできるのか?」と思いましたが、同じく80平米弱を水拭きした場合、標準モップなら1/3くらい残量があります。電動モップのほうは水タンクの内部構造がちょっと複雑で分かりにくいのですが、おそらく1/4くらいは残量があると思います(いずれも水量「中」に設定した場合)。
以上のことから、フローリングばかりでも一般的な4LDKの間取りなら十分な水量だと思いますし、5LDK以上でも大丈夫なことのほうが多いのではないでしょうか。
以上、OZMO PRO ストロング電動クリーニングモップキットのことから水拭き機能全般について説明させていただきました。
ぶっちゃけ、電動クリーニングモップキットは買ったほうが良いと思います。標準モップはただ濡れたモップを引きずっているだけ、それに対して電動モップはしっかりと床の汚れを取ってくれるからです。汚れ落ちも電動モップのほうが実感しやすいですし、水拭き後の気持ち良さは電動モップのほうが格段に上だと思います。
そんなに電動キットが良いなら最初からセットになっていたらと思う方もいらっしゃることでしょう。そんな方にはエコバックスのハイエンドモデル「DEEBOT OZMO T8 AIVI」をオススメします。
OZMO T8 AIVIはAI技術を応用したAIVI™テクノロジーでより物体認識能力が向上しており、搭載しているカメラの映像を外出先から確認することも可能です。電動クリーニングモップに加え、使い捨てモップも+16枚付いています。
もっとも、より高度な物体認識機能やカメラ機能が必要なければ、そのときの価格次第というところでしょうか。
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