長押(なげし)はもともと和風建築で柱を押さえる役割を担っていました。しかしながら、後に用途が変わって装飾として用いられるようになり、現代では実用性が重視されて洋室でも洋服掛けなどとして使われています。
我が家にも以前の住まいにはフック付きの長押がありましたが、あったらやっぱり便利なんですよねー。同様に考える方も少なくないのでしょう。無印良品でも「壁に付けられる家具 長押」が定番の人気商品となっています。
でも、フックくらいならともかく、長押をここまで拡張させたいと考えた人はいなかったのではないでしょうか。
※この記事は2022年3月31日時点の情報に基づいています
日中製作所・bHレール
住宅建築金物メーカー、日中(ひなか)製作所の「bHレール」シリーズは、石こうボード壁にも取り付けられる長押のような「スタートキット」に様々なオプションパーツを組み合わせられる商品です。長押って言うと普通は壁の天井に近いところに取り付けるイメージですが、bHレールはもっと自由な位置で使うことを想定しています。
商品特徴
写真で見るとあまりパッとしないbHレールですが、動画や実物を見ると意外にキッチリしている印象です。取り付けはさほど難しくはなく、長いレールを取り付ければパーツを左右に移動させるのが便利というのが分かっていただけることでしょう。
ラインナップ
※価格はそれぞれ商品画像リンク先の場合
ショップによって取り扱っているアイテムが異なるため、商品写真がマチマチですいません。価格も微妙に異なってしまうわけですが、パーツひとつでも最大1万円前後となかなか高価です。
基本的にアルミと合成樹脂でできていることを考えると、ぶっちゃけコスパは良くないと思います。石こうボード壁に取り付けられる収納グッズは今や様々なものがあるので、別にこれを使わなくても良いだろうという感じもします。
しかしながら、こういう組み合わせの商品はこれまでなかったということもまた事実。洗面脱衣所、トイレ、キッチン、リビングダイニング、玄関など、組み合わせ次第で様々な使い方にアレンジできることがbHレールの強みだと思います。
そうは言っても、0.5mのスタートキットとSフックだけでも3千円近いというのはやっぱり高い。でも、ベルク(オリジン工業)の「スリムレールフック800mm」も3千円近いわけですから、妥当なところなのかなと思ったりもします。
結局はニーズ次第といったところでしょうか。
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