これから年末にかけて、本棚を整理しようとお考えの方もいらっしゃることでしょう。日頃は忙しくて、買い足した本をすき間に突っ込んだままにしていたり、まったく収まりきらなくて本が何重にも積み重ねられていることもあると思います。
本を手放したり、ジャンル別などで並べていると、本棚にもう1枚棚板を追加したいとか、棚ダボのない位置に棚板を設置したいということが時々起こるものです。そんなときはどうしたら良いでしょうか。今回はその方法を7つご紹介したいと思います。
※この記事は2024年12月5日時点の情報に基づいています
シールフックタイプの棚受け
個人的にもっともオススメしやすいのは、シールフックタイプの棚受けを使う方法です。上写真で使っているのはTemu(ティームー)で買ったものですが、同様のものはamazonや100円ショップのセリア(元林「棚板受けシールフック2個入」JAN:4968583241158)でも購入できます。
この方法なら任意の位置に棚板をセットすることが可能です。プリント紙だと表面が剥がれてしまう可能性がありますが、表面にエンボスが掛かった強化紙なら大丈夫じゃないかと思います。なお、棚板を追加する必要がある場合は、別途、最適な大きさにカットしたカラーボード(化粧棚板)をホームセンターなどで購入してください。
ネジ式の棚ダボ
本棚に棚板を追加する、もしくは棚ダボのないところに棚板を設けたい場合、昔はネジ式の棚ダボを使うのが一般的でした。上写真の和気産業「ネジ込みダボ」なら頭がプラスになっているので取り付けが比較的容易です。
ただし、先ほどのシールフックタイプなら貼り直しができるので位置調整で失敗することはありませんが、こちらは慎重に位置を決める必要があります。また、側板が中空合板(フラッシュ合板)の場合は取り付けできないことがあります。さらに、棚板側に凹みを設けないと、棚板がズレやすいというのも難点です。
シキレールなど
ネジ式の棚ダボと並んでよく使われたのが、「シキレール」を使う方法です。シキレールはネジと粘着テープを使うので取り付け位置の変更は難しいものの、ダボよりも棚板がズレにくいうえ、取り付けが容易なことがメリットです。
なお、シキレールの代わりにL字アングル金具を使うという方法もアリだと思います。こちらも側板が中空合板の場合は使えない、もしくは「スピードミニ」などで補強する必要があります。
棚柱+棚受け
のちのち棚板の高さ調節が可能にしたいなら、棚柱(ダボレール、ダボ柱)を使うのも良いでしょう。棚受けは先端にゴムが付いていて、棚板が滑りにくくなっているものなどもあります。
なお、こちらも中空合板の場合はネジを挿す際に下地を作る必要があります。また、棚板をカットする際は棚柱の厚みを考慮するようにしましょう。
コの字ラック
上写真は洗面化粧台のシンク下に設えた様子ですが、同様の方法は本棚でも活用できます。カラーボードを適切な大きさにカットしてコの字型に積むだけでOKです。
下段に本をビッシリと並べるなら、下側の支えは側板や棚板に固定しなくても大丈夫です。なので、本棚の側板にネジ穴を開けたり、プリント紙が剥がれる心配もありません。
なお、市販のコの字ラックを使えば手間がありませんが、最適な大きさのものを探すのは至難の業です。
突っ張り棚
上記はすべてカラーボードを最適な大きさにカットする必要があり面倒です。その点、市販の「突っ張り棚」を使えば寸法調整の手間がありません。上写真のようにフラットな棚板がセットされたものなら、本を並べても安定感があります。
しかしながら、突っ張り棚などは本棚を傷める可能性があります。わざわざ側板がたわまないように固定棚で内側に引き寄せているのに、突っ張り棚は側板を外側に押してしまうからです。耐荷重もあまり期待できないので、個人的にはあまりオススメできません。
突っ張り棒+棚板
とは言え、本ではなく軽いモノを収めるなら、手軽かつ低コストな方法が望ましいでしょう。突っ張り棒2本とダイソーの「スライド棚」を使えば、幅39.5cmから59.5cmまでのフラットな棚板を用意することができます。
本を並べるには十分ではありませんが、税込440円でこれなら十分でしょう。
というわけで、本棚に棚板を追加したりダボ穴とは別の場所に取り付ける方法を7つ紹介しました。もっとも手軽なのは突っ張り式ですが、本棚を傷めたり、突っ張り棚が落ちる可能性があるので、あまりオススメとは言えません。やはり粘着式またはネジ式のほうが無難だと思います。
その中でも個人的にはシールフックタイプがオススメです。ただ、本棚のプリント紙が剥がれる心配がある場合はシキレールなどネジ式のほうが無難でしょう。シキレールは粘着テープを使わなくても取り付けできます。
どうしても粘着式やネジ式を避けたい場合は、カラーボードでコの字型を作るのが良いでしょうね。ニーズに合わせて最適な方法を選んでいただければと思います。
コメント