先日来、セリアで購入したグッズを使って石膏ボード壁にマグネット式の収納グッズを使えるようにしたり、額を貼り付けたりしました。
結果的に、いずれもイマイチ使えないシロモノだったわけですが、私は大きなヒントを得ました。壁紙にマスキングテープを貼って養生した上に超強力両面テープを貼ったら、何でも貼り付けられるんじゃないかと考えたのです。
壁紙にマスキングテープを貼ってから両面テープで別の壁紙を貼るという模様替えのテクニックは昔からあります。でも、同じようにして電源タップやリモコンを壁に貼り付けたという話は聞きません。実際、ググってみてもその実例はひとつも出てきませんでした。
ならば、わたくし収納マンがやってご覧に入れましょう!ということで、早速トライしてみました。
マステと超強力両面テープを用意
準備するものは2つだけ。まずひとつはカモ井加工紙のマスキングテープです。塗装用のマスキングテープはどうも粘着力が弱かったり変質しやすいように感じるので、やっぱりカモ井が信頼性が高くて良いと思います。また、真っ白なマステなら白い壁紙によく馴染みます。
もうひとつはスリーエムの超強力両面テープです。私は普段から粗面用を使いますが、壁に付けたいモノによっては別に粗面用でなくても良いと思います。また、ごく軽いモノなら100均でも構わないかもしれません。
ともあれ、この2つと、あとはハサミを用意すればOKです。
電源タップを壁に貼り付ける
マステを壁紙に貼る
ではまず、電源タップを壁に貼ってみましょう。電源タップの長さに合わせてマステを壁紙に貼ります。
ちなみに、我が家は賃貸で、標準的な塩ビ壁紙です。
電源タップの裏に両面テープを貼る
次に、電源タップの裏に超強力両面テープを貼ります。意外と定着しにくいので、定着するまでしばらく待ちます(本来は約1日待つ必要があります)。
マステの上に電源タップを貼り付ける
正直、あまり自信がなかったのですが、なんと3日経ってもビクともしませんでした!途中でコンセントを何度か抜き挿ししてもまったく問題なし。ケーブルも含めれば軽く300gはあるんですけどねー。
意外とすんなり剥がすことができた
長期間の経過についてはまた今後ご報告させていただくとして、とりあえず3日間経過時点で剥がしてみました。あれだけ強力に貼り付いていたので剥がすのも一苦労かと思いきや、意外とすんなり剥がすことができました。
剥がしても壁紙の損傷なし
電源タップに超強力両面テープとマステがくっついた状態で剥がれました。写真では分かりにくいかと思いますが、マステの接着面には壁紙は少しも付いていません。つまり、まったく壁紙を損傷しなかったということです。実験は大成功というわけですね!
リモコンを壁に貼り付ける
マステを壁紙に貼る
次はリモコンホルダーを壁に貼り付けます。
基本的な流れは電源タップの場合と同じです。復習のつもりでご確認ください。
リモコンホルダーの裏に両面テープを貼る
続いてリモコンホルダーの裏面に超強力両面テープを貼ります。1列でも問題なさそうですが、やはり接着面が広いほうがシッカリくっつくので2列にします。
マステの上にリモコンホルダーを貼り付ける
リモコンホルダーを壁に強く押さえつけて接着。リモコンとホルダーは合計150gほどですが、3日間落ちることはありませんでした。
壁紙の表面が少し剥がれた
ただ、剥がしてみたところ、壁紙が少しめくれてしまっていました。マスキングテープからハミ出してしまった超強力両面テープに少し壁紙が付着しています。それだけでなく、マステのほうにも少し壁紙が付いています。
以前に同じ部屋でホームプロジェクターを設置したときに配線やスクリーンを壁に貼り付ける際にもマステを使いましたが、そのときはまったく問題ありませんでした。それでも今回少し剥がれてしまったのは、壁紙が劣化しているところがあったということでしょう。
壁紙の見た目には影響なし
しかしながら、壁紙の見た目には影響ありません。子供がオモチャをぶつけるなどしてめくれているところがあるのですが、そちらのほうがよっぽど目立ちます(苦笑)
ジェルパッドでリモコンを貼り付ける
マステのうえにジェルパッドを貼る
今度は壁紙にマスキングテープを貼ったうえにジェルパッドを貼り付け、リモコンを壁に貼り付けたいと思います。ちなみにこちらのジェルパッド、以前に直接壁紙に貼ってリモコンを貼り付けたところ、3時間ほどで落ちてしまいました。
リモコンを貼り付けて3日間落ちず
ところが3日間、落ちることはありませんでした。マスキングテープがフラットな面を形成することで、ジェルパッドを安定させているのだと考えられます。
リモコンを取るとマステごと剥がれてしまう
しかし、良いことばかりではありません。ジェルパッドは容易にモノを脱着できることがメリットですが、この場合はリモコンを取ろうとするとマステごと剥がれてしまいます。これでは超強力両面テープで貼り付けるのとほとんど変わりません。
剥がしても壁紙の損傷なし
ともあれ、壁紙の損傷はありませんでした。今回は2勝1敗という結果で、個人的には大成功だと思っています。
以上の通り、賃貸住宅などのビニル壁紙の上にマスキングテープを貼れば、超強力両面テープを使って電源タップやリモコンホルダーを固定できることが証明できました。あくまで主観ですが、耐荷重は500g以上は十分あるのではないかと思います。
しかしながら、壁紙を損傷するリスクはゼロは言えません。ベロリとめくれることはないと思いますが、そこは自己責任でお願いします。
マステ+超強力両面テープの組み合わせを使えば、賃貸住宅でもいろんなモノを壁に貼り付けることができそうですね。もちろん、賃貸住宅だけでなく、壁に小さな穴も開けたくない分譲住宅でもOKです。
電源タップ、リモコンホルダーのほか、ウォールシェルフやウォールボックス、粘着式のフックなどもOKだと思います。是非いろいろ試してみてください!
2019/06/23追記:
実験から4ヶ月半経過後、マステ+両面テープで貼り付けた電源タップが落下してしまいました。そのほかの検証結果も含めて考察すると、壁紙に貼るマステの面積は貼り付けたいモノの倍以上とする必要があると言えそうです。今回のように電源タップの場合は、横一文字にマステを貼るのではなく縦に何本かに分けて貼るか、幅100mmのマステを使うべきだったと思います。
コメント
マステを使うメリットってありますでしょうか?
壁が石膏ボードでしたら, 収納マンさん考案 ( https://blog.shuno-oshieru.com/?p=1529 ) の,
「PP シートを壁にステープラー止めし, その上に固定したい物を両面テープ貼り付け」
が決定版だと思っているのですが…
壁紙のダメージは (ステープラー針の小さな穴を除き) 間違いなく避けられますし…
basket caseさま
はじめまして^^
確かにPPシート+ステープルという方法もアリなんですよね。
ただ、ステープルを使う方法は3つのデメリットがあります。
(1)かなりたくさんのステープルを打つ必要がある(=挿すのも抜くのも大変)
(2)PPシートをカットして角をキレイに取るのが面倒
(3)引っ張り強度が弱い
特に(1)と(2)の点については、マステならまったく手間がありません。
あと、我が家ではリモコンホルダーをステープルで壁に固定しているのですが、息子がリモコンを手前に引っ張ってしまって、ステープルが抜けてくることが1度だけあったんです。
【関連】https://new.shuno-oshieru.com/remote_control_holder_wall/
しかしながら、ステープルのほうが壁へのダメージが実質的にほとんどない、一方でマステはリスクを感じる部分がある、というのも紛れもない事実です。
両方を提案させていただいたうえで、自己責任で最適だと思う方法を選んでいただくのが良いのかもしれませんね^^
こんにちは。初めまして。
この記事大変参考になりました。
そこで質問なのですが、延長コードに取り付けた強力両面テープは、きれいにはがれるのでしょうか?
勝間さま
はじめまして^^
電源タップの裏面に貼り付けた両面テープは、3Mの超強力両面テープ粗面用なら剥がしやすいです。
これは厚みがあり、劣化が少ないためです。
ちなみに、引越しをするときに最長で6年間、貼り付けていた超強力両面テープも、多少は手こずりましたがキレイに剥がせました。
一方で、ニトムズの薄手の両面テープはボロボロ崩れて剥がすのにものすごく苦労しました^^;
もちろん、使用環境によっても異なるので、ご参考程度にご理解ください。
※勝手ながらお名前を修正させていただきました。