2017年4月14日にオープンしたばかりの「ニトリEXPRESS ららぽーと和泉店」に行ってきました。日本から撤退した子供服販売の「OLDNAVY(オールドネイビー)」の跡地で、あかちゃんホンポの隣です。
※この記事は2017年4月18日時点の情報に基づいています(2023年10月15日一部更新)
ニトリEXPRESSとは?
「ニトリEXPRESS(エクスプレス)」とは、主にホームファッション商品を取り扱う小型店フォーマットで、今年の3月に1号店が札幌にオープンし、ららぽーと和泉店が2号店となります。また、今後、同業態が全国に新設または一部の既存店がリニューアルされていくということです(参照:流通ニュース)。
家具はタッチパネルで注文
「主にホームファッション商品を取り扱う小型店フォーマット」と言われてもピンと来ない人が多いことでしょう。私も同じように感じました。
今までも家具を扱っていないデコホームや、ショッピングモールのインストアのニトリの店舗がありましたが、一体それとどこが違うのか?そこのところを確認すべく、今回ららぽーと和泉まで足を運んだのです。
結論から申しますと、展示されている家具は、店舗エントランスに、ソファー、ローボード、木製棚が1点ずつのみ。てっきり、各品群とも数点ずつ程度は並んでいると思っていたのですが、本当に申し訳程度に家具を扱っているという感じです。
ただ、その横にタッチパネル式の端末が置かれていて、そこでデジタルカタログを見たり、家具を発注することができるようになっています。私のように普段なんでもネットでモノを買う人間からすればほとんど価値が感じられないのですが、ネットでモノを買うのに抵抗がある人や、店員に確認してもらいながら購入したい人には便利なのかもしれません。
小型店舗ならでは工夫が随所に見られる
郊外型のニトリの店舗の売場面積が3000~5000平米あるのに対し、ニトリEXPRESSららぽーと和泉店は1000平米強とかなりコンパクトになっています。ホームファッションが中心ということですから、コンビニのようにアイテムを厳選して並べているんだろうと思っていました。
ところが、さにあらず。カーテンをはじめ、確かに品揃えが少ないと感じるところはもちろんあります。しかしながら、家庭用品は大型店と比べても、おおよそ一通り揃っているように感じられました。
どこがどう違うのかと思いながら店内を何度も回ってみたところ、以下のような違いに気づきました。
- 商品がすき間なくギッシリと並べられている
- 通路がやや狭い
- ショッピングカートは見えにくい場所に置いてある
- レジのスペースがコンパクト
ニトリの大型店では比較的ゆったりと商品が並べられていますが、ニトリEXPRESSは展示什器にぎっしりと商品が並べられています。店員の動きを見ていても、売れたらすぐに商品を補充しているようで、限られた売場面積でもボリューム感を維持する努力が感じられました。
また、ニトリEXPRESSの店内の通路は大型店よりも狭いと感じます。食品スーパーに置いてあるようなショッピングカートがギリギリすれ違いできる程度の幅で、大型のショッピングカートは置いていません。また、ホームファッション中心なのでショッピングカートはあまり利用する必要が感じられないということもあってか、店内数か所に分散してあまり目立たない場所に置かれています。
レジのスペースもコンパクトになっています。ニトリの大型店は食品スーパーのように数列のレジがありますが、ニトリEXPRESSでは横長のカウンターにレジが数台設置されていて、お客さんはフォーク並びするようになっています。
ショッピングモールのインストアなので当然店内にはトイレもなく、売場以外のスペースを極力少なくすることで、売場効率を高めているという印象です。
私は普段、サンディで食品を買っています。たまにイオンなどの大型店に行くと、物量も人も多すぎて買い物に時間がかかって大変です(苦笑)ニトリEXPRESSは同様に感じる人にとっては非常に買いやすい店舗と言えるのではないでしょうか。
また、私はニトリで新しいいろんな商品を見たいのでニトリEXPRESSの必要性はあまり感じないのですが、たとえばカインズホームの同様のコンセプトのお店があったら便利だろうなーと思います。メガストアの展開が一服した感のある現在、ニトリEXPRESSのような小型店は今後も増えていくのではないでしょうか。
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