オフィスワーカーにとって職場のデスクの片づけは頭が痛い問題のひとつです。私がサラリーマンだった頃も、先輩社員が所長から「ちょっと机の上を片づけろよー」と怒られていましたが、机の上が片づかないということは実際の使い勝手云々よりも、職場の人に何か言われることがあるということのほうが大きな問題のように思います。
裏を返すと、机の上が片づかない人は別に何も困っていないのです。ある意味で天才性を持ち合わせており、乱雑な机の上でも問題なく仕事をすることができ、散らかっていても必要なモノを探し出すことができるのです。
実際のところ、そういう人はモノをよくなくしたり、同僚のモノを借りパクしていたりするものですが(苦笑)、当の本人が困ることは少ないので、自発的に片づけることはありません。
ただ、そんな人も上司から片づけろと言われれば片づけるほかありません。このたびキングジムから発売された「デスクポケットNo.8201」は、そんなとりあえず片づけてしまいたい人にとっては魅力的に映るのではないでしょうか。
※この記事は2017年7月4日時点の情報に基づいています
キングジム・デスクポケットNo.8201
キングジムが8月9日から発売する「デスクポケットNo.8201」は、スチールデスクの引出しにマグネットで取り付ける小物収納用のポケットです。大小様々な大きさのポケットが設けられているので、ペンやハサミなどの文具はもちろん、印鑑やスマホ、付箋紙やA4ノートまで、様々なモノを収納することができます。
机の上に出しっぱなしになりがちな小物をアプローチしやすい位置に収納することができ、しかも引出しの中にしまったときのように他のモノとゴチャ混ぜになってしまうこともありません。まさに、「その手があったか!」と膝を打つのではないでしょうか。
取付可能なのはスチール製の深い引出しのみ※
ただ、キングジムのデスクポケットにはいくつかの問題があります。まず、A4サイズのノートなどを収納できるサイズにしているため、ファイルを収納可能な深さのある引出しでないと取り付けができないことです。
より正確に言えば、引出しの引手から前板の下側まで245mm以上必要で、前板の内側の上部もスチール製でなくてはなりません。浅い引出しや前板の内側がプラスチック製の引出しには取り付けできないのですね(※追記参照)。
スチール製の事務机の袖引出しは上段2~3段が浅く、一番下の段だけがファイル用に深くなっていることが一般的です。そこにデスクポケットを取り付ける場合はかなり低い位置になってしまい、目が届きにくく、出し入れもあまり快適とは言えません。
マグネットポケットを使い分けたほうが便利かも?
また、複数のポケットがセットになったデスクポケットはそもそも使いやすいのかという疑問があります。私だったら何が引出しの前板に収納できたら便利かをよく吟味して、必要なサイズのマグネット式のポケットを取り付けます。
コスト重視なら100円ショップで最適なサイズとデザインのものを選び抜いて取り付けるも良し。ただ、100円均一で探すのはなかなか大変ですから、各種サイズバリエーションが豊富なリヒトラブのマグネットポケット(上写真)を使うのも良いと思います。
もしくは、引出しの前板を活用するというアイディアは一旦忘れて、プラスの「リビングポスト」やナカバヤシの「ライフスタイルツールボックス」のような机上収納グッズを使ったほうが良いかもしれません。
いずれにしても、自分の机に収まりきれない状態というのは問題です。どんどん手前に取り出しやすい収納スペースを設けるというのは、奥のほうが死蔵スペースとなってしまっている可能性が高い状態と言えます。
デスク周りを片づけるには、まず引出しの中身をすべて出し、必要なモノから順番に収め、収まりきらないモノは処分を検討するのが良いでしょう。一度に片づけてしまおうとすると同僚から白い目で見られると思うので、引出し1杯ずつ数日に分けてやっていくのがオススメです。
コメント
私もこの商品気になって調べていましたが、同梱品を使うことで前板の内側がスチール製でない引出し(プラスチック製の引出しなど)にも取り付けできるみたいですよ。
匿名さま
ご指摘ありがとうございます!
おっしゃる通り、私が拝借した画像の上にも”磁石がつかない材質の引き出しには、同梱の「取りつけ補助板」を使用すれば取り付けられます。”と記載されていました。
私の目の節穴っぷりには毎度のことながら驚かされます^^;
早速、訂正させていただきます。