早いもので、アキュラホームで建てた新居の引き渡しから半年近くが経ちます。ちょうど1年前はまだようやく間取りが決まった段階で、建築予定地には祖父の代の建物が残っている状態でした。そう考えるとなおさら、時間が経つのは早いと思います。
ともあれ、引き渡しから半年、引越しから4ヶ月が経ち、先日は新型コロナウイルスの影響で遅れていた是正工事(手直し工事)もようやく済んで、アキュラホームの良さが改めてよく分かりました。
自信を持ってオススメできると確信したので、今回はその理由を改めてお伝えしたいと思います。
※この記事は2020年8月18日時点の情報に基づいています
安くて良い家が手に入る
ローコストハウスメーカーと言われるところはたくさんありますが、その中でもアキュラホームは一味違うと思います。ただ単に安いのではなく、標準仕様の設備のグレードが高いのに安いんです。
たとえばシステムキッチンならクリナップの売れ筋である「ステディア」が格安で設置できます。これが廃番品かキャンセル品かと思うような価格だから驚きです。ちなみに、システムキッチンならタカラスタンダードの「オフェリア」、リクシルの「AS」もチョイスできます。また、洗面化粧台とユニットバスはパナソニックまたはTOTOから選べます。
水回りだけではありません。屋根のスレート瓦や外壁はケイミュー(旧・クボタ松下電工外装)。一般的な建売り分譲住宅よりも紫外線や熱に強くて30年くらい塗り替えの必要がないそうです。
フローリングはいくつか選べるのですが、朝日ウッドテックの「ナチュラルシリーズMRX」は自然塗装のようなマットな質感の突板で、イマドキのローコストハウスメーカーはこんなに良いものを使っているのかと驚かされます。
住まい手にとっての快適さを知っている
実のところ、アキュラホーム同等のグレードのスペックで同じくらい安いハウスメーカーは他にもあると思います。一括仕入れで材料を安く仕入れられるなら、売上が大きな会社のほうが有利なわけで、アキュラホームよりも大きなハウスメーカーはたくさんあるからです。
もっとも、いくら仕入れを安くできても有名タレントを使ってテレビCMをバンバン流したりクオカードをばら撒けば、そのコストは住宅価格に跳ね返ってきます。かと言って、広告宣伝やモデルハウスなどにコストを掛けなければ集客もままなりません。
その点、アキュラホームは広告宣伝費やモデルハウスは必要最小限にし、中身を磨くことに力を入れていると思います。住生活研究所を立ち上げ、住まい方というソフトの部分を研究しているのです。こういうことをやっているのは、大手以外ではアキュラホームくらいではないでしょうか。
「家は資産」と考える人を否定するつもりはありませんが、「家は住むためのもの」と考える私にとってはこれはとても大切なことです。価値観が同じなので間取りを決めるのもスムーズでしたし、アドバイスも的確でした。やっぱり、話が合う人と家作りについて打合せするとすごく盛り上がります。
アキュラホームをオススメできない人
私がアキュラホームをオススメする主な理由は、先ほど述べた通り、(1)安くて良い家が手に入る、(2)住まい手にとっての快適さを知っている、の2点です。できるだけ具体的かつ簡潔にその理由を述べたつもりですが、その説明ではいまいちピンと来ない人もいると思います。
そこで、逆に「こういう人にはアキュラホームをオススメしません」という話も付け加えておきたいと思います。
大手メーカーで建てられる十分な予算がある人
まず、大手ハウスメーカーでも問題ないくらい予算が潤沢な方にはアキュラホームはオススメしません。具体的に言うと、私は坪単価45万円(税別)以下で建てました。一方で、積水ハウスに同じ間取りで見積りをお願いしたら3倍以上になりました。それはまあ極端としても、坪単価70~100万円くらい出せるのでしたら、大手メーカーのほうが何かと安心だと思います。
アキュラホームのようなローコストハウスメーカーは設備等の標準仕様を絞り込むことで仕入れ価格を抑え、安く提供することができます。また、一部を除き、大手のようにテレビCMやモデルハウスにあまりお金を掛けません。それに加え、打ち合わせ時間を短縮することで人件費を抑えています。
もちろん、アキュラホームでも聞いたことはすべて丁寧に答えてくれます。しかし、素人の場合はまず何を聞いて良いかすら分かりませんから、メーカーが主導権を握ったまま打ち合わせがドンドン進んでいく可能性があります。大手と言っても様々だとは思いますが、基本的には大手のほうが打合せは親切丁寧でしょう。
あと、大手と比べて細かいミスはやっぱり多いんじゃないかなと思います。このあたりは「だって人間だもの」とか「安いんだから仕方ない」とか思える、おおらかな人じゃないと難しいと思います。ミスが発覚したら鬼の首を取ったように責め立てる人、減額を求めるような人は、企業体力のある大手メーカーを選んだほうが良いでしょう。
設備などに強いこだわりがある人
アキュラホームではサンワカンパニーなど取り扱いがないメーカーや、採算が合わなくて取り寄せてくれない商品もあります。そういう場合は一般的には施主支給という方法を使うのですが、アキュラホームでは原則としてそれは認められません。
施主支給とは施主が設備等を自分で手配して大工に施工させることです。その場合、アキュラホームは責任区分が不明確になるからNGということですが、作業工程に支障を来す可能性もあるのでしょう。いずれにせよ、どうしてもその設備を入れたい場合は完成してから別の工務店に工事を依頼するなどする必要が生じるのです。
もっとも、そういう風にあとで別の会社が工事に入るということは決して珍しいことではありません。なので、一部の商品がアキュラホームでは扱えないだけ、あとで別の会社に頼めば良いだけと、割り切ってしまうこともできます。しかし、強いこだわりがあって、一気通貫でお任せしたい場合は、あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。
なお、標準品として用意されている以外の設備を選ぶと、アキュラホームでもまったく安くならない場合があります。実際、私の事務所に設置したミニキッチンはホームセンターなら半値以下で買えて施工費も安いのですが、アキュラホームではほぼ定価で施工費もかなり高くつきました。
玄関横の土間収納なんて、コンクリートのままでもフローリングを貼っても同じ値段なのに、クッションフロアを貼ると金額がアップするなんて言うのですから笑っちゃいましたよ。
木造ではなく鉄骨造が良い人
アキュラホームは木造軸組工法を採用しています。そのため、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のように大きな空間を作ったり自由な間取りを組むのには適しません。
もっとも、ローコストハウスメーカーは基本的に木造です。鉄骨造などを希望する場合はそれなりの予算を組む必要があると言えるでしょう。
純和風や凝ったデザインの家を建てたい人
アキュラホームは基本的に今風のシュッとした感じの家ばかりです。標準としているスレート瓦や外壁材、サッシなどでデザインが概ね決まってしまうからですね。そのため、純和風や洋館のようなデザインの家を建てるには向きません。
以上を踏まえますと、アキュラホームをオススメできるのは、予算はできるだけ抑えたい、外観は普通な感じでOK、設備は良いに越したことはないけど高望みもしない、それよりも家事や子育てが楽にできる家が欲しいという人だと思います。一言で言うとコスパの良い家が欲しい人と言っても良いでしょう。
そんな風に言ってしまうと、何のこだわりもない人がターゲットだと誤解されるかもしれません。ローコストハウスメーカーなんてたくさんありますし、家事や育児が楽にできると謳っている家もどこにでもあります。
でもこれが、言うだけじゃなくて実現できている家というのは皆無なのです。私はこれまで軽く2千件の間取りを見てきて、家事や育児のことが本当に分かっているのは積水ハウスとアキュラホームだけだと確信しました。
自分で家事や育児が楽な間取りが描ければどこのハウスメーカーでもそれを実現できます。でも、自分で描けなければハウスメーカーを頼るほかありません。それならまずアキュラホームを選択肢のひとつに加えて、間取りを提案してもらったら良いのではないでしょうか。
なお、念のため、収納グッズなどをオススメする場合と同様に、私はアキュラホームから一銭も受け取っておりません(苦笑)それどころか、アキュラホームをオススメすることで他のハウスメーカーから仕事をもらえなくなるリスクさえあります。にもかかわらずアキュラホームをオススメするのは、その価値がある会社だと思うからです。その点は誤解のないようにお願いします。
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