BenQの4Kプロジェクター「TK800」にまつわる記事もとうとう7本目に突入しました。
BenQさん的にはたぶん1本書けばOKのつもりだったんだと思います(※当連載はBenQの提供でお送りしています)。しかし、私のほうが勝手に調子に乗ってしまってこんな長期連載になっちゃいました(苦笑)
私はこれまでプロジェクターなんて仕事以外で買おうと思ったことがなかったんです。でも実際に家に置いてみると、これが実に面白かったんですよねー。一気にいろんな可能性を感じることができました。
しかし、ぶっちゃけ4Kとか映像がキレイとか、そんなことには興味が持てませんでした。BenQのKさんは「4K対応なのでスクリーンを設置して映像美を堪能してください」とか言ってくれるんですけど、映像美に興味がないのにスクリーンを置くなんて面倒臭いじゃないですか。
それでも、これも仕事かと割り切って、スクリーンを選ぶところから始めました。
賃貸6畳リビングに置くスクリーンを考えてみた
第1回目でも説明した通り、我が家のリビングは6畳しかありません。プロジェクターを置く側の壁から投影する壁までの距離は2400mmです。ハッキリ言って十分とは言い難いわけです。
三脚式は場所を取る
スクリーンを検討するにあたって、まずは一般的な三脚式を考えました。しかし、三脚式の多くが上図の通り直径1mほどの設置スペースを必要とします。
我が家のようにプロジェクターまでの距離が最大で2.4mしかないのに設置場所が1mも必要となると、プロジェクターからの距離が近すぎて小さな画面になってしまうし、洗濯物を干したり取り入れる際に邪魔になります。それで三脚式は無理だと判断しました。
省スペースな自立式でも厳しい
次に、より省スペースな自立式のスクリーンを検討しました。しかし、それでも奥行が40cm以上必要です。おまけに、重量が6kg以上もあり、プロジェクターを使う度にどこかから持ってくるのは面倒だし、床に置きっぱなしにするのも邪魔だと感じました。
吊り下げ式だと中途半端な高さになる
それなら、ロールスクリーンタイプを壁に吊るせば良いじゃないかと考えました。石膏ボード壁用のフックで引っ掛ければOKだし、壁に掛けたままなら収納面の心配もありません。
しかし、床から40~50cmくらいの位置にスクリーンの下端が来るようにしようと思うと、ちょっと中途半端な位置に取り付けないといけないんですね。天井ギリギリだと見た目の問題はないのですが、それではスクリーンの位置が高すぎるのです。よって、これも却下となりました。
ちなみに、一般的にはカーテンレールから引っ掛けるという方法も考えられますが、我が家の場合はベランダへの出入りの邪魔になるということで妻に却下されました(苦笑)
結局、壁に直付けするタイプをチョイス
いろいろ検討した結果、結局アマゾンで「NIERBO・プロジェクタースクリーン」を購入しました。壁に直接固定するフラットなタイプです。
かけまくりで引っ掛けてみたが…
早速、「かけまくり」で掛けてみたところ、下のほうがロールしてしまいました。ロールしないようにするには、下のほうをかけまくりなどで直接留めないといけません。
※壁面は石膏ボードです。
ホッチキスで周囲を固定することに
それならホッチキスで周囲を固定したほうが手っ取り早くてローコストです。パカッと開くことのできるホッチキスで数十cmおきに留めていきます。
スクリーンの取付完了
じゃじゃーん。スクリーンを壁に取り付けることができました。これなら設置スペースも必要ないし、いちいち出したり片づけたりする必要もありません。しかもローコストです(購入価格は2,000円弱)。
しかし、投影中はともかく、そうでないときはこの黒枠はやっぱり鬱陶しいです(苦笑)これはちょっと何とかせねばと考えました。
カモ井のマステ登場
そこでカモ井加工紙のマスキングテープの登場です。配線収納のときに使ったやつですね。
スクリーンの黒縁に白いマステを貼る
カモ井の白いマステをスクリーンの黒枠に重ねるように貼っていきます。施工性はやはり良いです。
白マステで黒縁が目立たなくなった
すると…なんということでしょう!あんなに目立っていたスクリーンの黒い縁がほとんど目立たなくなりました!
って、当たり前っちゅーたらその通りですし、完全に消えたわけでもありませんが。重ね張りすればもうちょっと目立たないかと思います。個人的にはキリがないのでこれで満足です。
スクリーンを使えばキレイに見える?
しかし、ここで新たな問題が…。プロジェクターでスクリーンに投影すれば、壁紙に投影するよりも鮮明に美しく見えるはずです。にもかかわらず、わたくし収納マンの目にはどうにもその違いが分からないのです。というか、むしろスクリーンなしのほうがコントラストがくっきりハッキリ見えるような気がするので困ったもんです。
拡大して見てみましょう。確かに、壁紙は表面に凸凹があって映像にザラツキが感じられます。その点、スクリーンを使ったほうがツルっとしてキレイな気もします。
しかしながら、私にはどうもスクリーンを使ったほうが白っぽくボヤけて見えてしまい、スクリーンなしのほうがコントラストが高いと感じてしまうのです。
これは困りましたー。せっかく4Kプロジェクターを使いながら、スクリーンを使わないほうがキレイに見えるなんて、BenQのKさんには報告できません…。
問題は照明にあった!
これはどうしたものかと検証した結果、問題は照明にあることが分かりました。
BenQの「TK800」は3,000ルーメンと非常に明るいのですね。なので、天井照明を点けたままでもまったく問題なく楽しむことができるというメリットがあります。
しかし、スクリーンは壁紙よりも反射率が高いので、天井照明を点けたままでは露出オーバーの状態になってしまい、それで白っぽく見えてしまったのです。だから天井照明を消すと露出オーバーの状態が解消され、ちょうど良い感じで鮮明に見えるようになりました。
上写真は天井照明を消した状態で投影したものです。スクリーンありでもコントラストがハッキリしており大変鮮明です。一方で壁紙に直接投影した場合はドットが潰れたように見えます。4Kプロジェクターで鮮明で美しい映像を楽しむには、やはりスクリーンを使用し、部屋を暗くするのが良いみたいです。
いやー、ホームプロジェクターって奥が深いですねー。より美しい映像を楽しむためには様々な知識や努力が必要だということを痛感しました。
しかし一方で、そこまで気負う必要もないとも感じました。BenQのTK800なら部屋を暗室のようにしなくても美しい映像が気軽に楽しめるわけです。スクリーンなんてなくとも、素人目には十分に鮮明な映像を堪能できます。
つまりプロジェクターを気軽に楽しむには、先日紹介したような方法で収納スペースを確保しさえすればOK。プロジェクターはもはや金持ちやAVマニアのためのものではなく、ファミリーが気軽に楽しめるまでに進化したのだと気づきました。
BenQからお借りしたTK800を返却するまでにはまだ少し日があるので、今しばらく映画やゲームを家族で堪能させていただきたいと思います♪
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