ホームプロジェクターを自宅のリビングに導入するときに、悩ましいのが置き場所と配線です。置き場所については前回までの3つのアイディアで解決の目途がつきました。
ですので、今回は配線収納法です。BenQの4Kプロジェクター「TK800」を例に、各種機器とプロジェクターを繋ぐHDMIケーブル、またプロジェクターからコンセントに至る電源ケーブルの収納方法を考えてみたいと思います。
まずはプロジェクターだけでなく他の家電にも応用が利きやすい電源タップなどのケーブルの配線収納をご紹介しましょう。
※この記事は2018年12月3日時点の情報に基づいています(2023年9月24日一部更新)
電源タップの配線収納
プロジェクターはそれ単体で使うのではなく、ブルーレイレコーダーやゲーム機などと接続して使うのが一般的です。そのため、必ずと言って良いほど電源タップが必要になります。
これを床に転がしておいたら見た目が悪いだけでなく、小さいお子さんがいる場合は危険を生じかねません。プロジェクターのメーカーであるBenQのKさんがそんなことまで心配して、「電源タップの配線収納を考えて欲しい」とおっしゃるんですから、「このメーカー、どんだけ~」と神のように思ってしまうわけですよ。マジで。
ただし、今回はケーブルを固定しちゃえば良いというお題目ではございません。固定するんだったらケーブルステップルや配線モールなどを使えば良いんですね。そうじゃなくて今回は、プロジェクターを使うときだけ出してきて配線するときに子供が足を引っ掛けて転んだりしないように、ケーブルを仮止めする方法を考えるというプロジェクトでございます。
100均セリアの木目調マステ
というわけで私が白羽の矢を立てたのがマステ(マスキングテープ)です。ちょうど100円ショップのセリアに行ったときに探してみましたら、10cm幅の木目調マスキングテープがありましたので買ってみました。
安物買いの銭失い
しかし、これはダメでしたね。幅が広すぎて使いにくいんじゃないかと予想していましたが、それ以前にテープを引き出す際にすぐに破れてしまいます。久しぶりに、「安物買いの銭失い」という言葉が頭の中をよぎりました。
無印良品のマステ
先日、PPキャリーボックスを買ったついでに、無印良品で「マスキングテープ3本組」を買いました。こんなの細くて使い物にならないだろうと思っていたのですが…
施工性良く床の色にも馴染む
意外や意外。こんな留め方でも簡単に破れるようなことはありませんでした。テープが細いからダメだと思ってたんですけど、逆に細いテープだから手でちぎりやすくて施工性は抜群でした。
おまけに、ベージュ色なら我が家のクッションフロアの色にも馴染みます。無印良品が意外と良品であることを認識しました(笑)3本組で税込390円とコスパも良いです。
カモ井加工紙のマステ
さて、真打ち登場です。カモ井加工紙のマステ「mt CASA」。実はもともとケーブルを固定するために用意したのではなかったのですが、想像以上に良かったです。
貼りやすく剥がしやすい
まず、特に100均のものと比べて非常にスムーズにテープを引き出せます。なので、電源タップのケーブルを床面に固定するのも当たり前のように簡単です。まったくモタつくことがありませんし、剥がすときも糊残りせずキレイにサーッと剥がせます。
なお、木目の床に使用するならココア色などが良いでしょう。
壁紙と相性ピッタリ!
それ以上に驚愕だったのが、壁紙で試してみたときのことです。「ホワイトだし、壁紙だったら目立たないかなー?」などと気軽に考えてやってみたら、これが驚くほどシッカリと固定することができ、しかも壁紙を破ることなくキレイに剥がすことができました!(※)
ナニコレ!?配線収納にカモ井のマステって、もはやマストじゃないですか!?BenQのおかげで配線収納に革命が起こりました。謝謝!
ちなみに、今回はマステを使いましたが、養生テープ(Pカットテープ)を使うという方法もあります。しかしながら、養生テープは糊残りすることが多いのであまりオススメとは言えません。
※壁紙によって結果が異なる可能性がありますのでご注意ください。
HDMIセレクターでケーブルがスッキリ
マステを使った配線収納でお腹いっぱいな感じですが(笑)、続きましてHDMIケーブルの配線収納に移りましょう。BenQの4Kプロジェクター「TK800」にはHDMI入力が2口ありますが、それだけでは足りないと感じる人もいるでしょうし、テレビと機器を共有したいという方もいらっしゃることでしょう。そんなときはバッファローの「HDMIセレクターBSAK302」(上写真)がオススメです。
HDMIセレクターというのは複数のHDMIケーブルで繋がった機器の入力を切り替える装置です。我が家ではこれまで、テレビと3台の機器(ニンテンドーSwitch、Wii U、ブルーレイDIGA)の入力を切り替えるのに使っていました。
今回、我が家にホームプロジェクターを導入するにあたり、これら3台の機器もプロジェクターに繋いでみる必要がありました。しかし、それぞれのHDMIケーブルを引き出すのは面倒臭い。それで、HDMIセレクターからテレビの入力に繋がるHDMIケーブルをそのまんまプロジェクターに繋いだところ、まったく問題なく3台の機器が接続できたのです。
つまり、HDMIセレクターを使えば、HDMIケーブル1本の抜き差しで、普段はテレビ、時々プロジェクター、という使い方ができるんですねー。ちなみに、4入力2出力のHDMIセレクターなどもありますので、より便利な繋ぎ方を希望する方は試してみてください。
HDMIの切り替えはリモコンで
ちなみに、HDMI入力の切り替えは付属のリモコンでおこないます。HDMIセレクターをテレビの背面に固定している場合はランプの点灯状態を確認できませんが、手作業でHDMIケーブルを抜き挿しするよりは楽で良いでしょう。
なお、HDMIセレクター、HDMIケーブルともに、BenQのTK800に接続する場合は4K対応のもの、HDMI2.0規格を推奨です。また、HDMIケーブルが長すぎると信号が不安定になる可能性があります。
プロジェクターだけに限らず、AV機器の配線は難問が多いです。しかし、だからこそ解決したときの喜びは格別です。
マステ、特にカモ井のマステは配線を収納するうえで非常に使い勝手が良いと思います。また、HDMIセレクターを上手に活用すれば、何本ものケーブルが床面を這うのを防げることでしょう。
配線はシンプルであればあるほど美しいだけでなく、安全で、掃除もしやすいです。是非とも頑張って理想的な配線収納を目指してください。
というわけで、次回はちょっと脱線気味に、プロジェクターとiPhoneを繋いでみたいと思います。「収納と関係ないやん!」って話ですけど、まあ細かい話は気にせずに楽しんでいただければ幸いです。
コメント
こういう粘着系は経年劣化で粘着力が強くなってたり、テープがボロボロになったりで綺麗に剥がせず後悔する事があるので、せいぜい6ヵ月くらいで張り替えた方がいいと思います。
いずもさま
はじめまして^^
いやはや、おっしゃる通りかもしれませんね^^;