以前はカタログ通販で伸縮式のスチールワイヤーシェルフが販売されていて、お客様宅でも見掛けることがあるくらいよく売れていました。伸縮式なら空いたスペースにピッタリ収まるので、消費者のニーズにマッチしていたんだと思います。
しかしながら、伸縮式にするとどうしてもガタつきやすいんですね。おまけにメッキの質が悪く、白く塩を噴いたようになっていきました。そういうところが不評を買ったのか、現在では伸縮式のスチールワイヤーシェルフを見掛けることはありません。
でも、いくらルミナスラックやメタルラックのサイズバリエーションが豊富だと言っても、1cmの無駄もなく収めたい人っていると思うんですよね。そういう人にはホームエレクターのサイズ&カラーオーダーメイドという選択肢もありますが、さすがにエレクターの棚板1枚にルミナスラック1台分のコストを掛けられる人は少ないと思います。
そんなときには、こんな方法もあったんですねー。
※この記事は2020年8月28日時点の情報に基づいています
ドッペルギャンガー・スティーリーシリーズ
ワンオフDIYスチールラック
自転車からインテリア用品まで幅広いカテゴリーの商品を扱うドッペルギャンガーに「スティーリー」というシリーズがあります。スティーリーシリーズはポール径25mmのメタルラック同様の支柱をベースとしているのですが、棚板は基本的に2×4材や1×6材などを使って好みのサイズで作るというスタイルとなっています。
つまり、棚そのものと言うよりは棚を作るためのDIYパーツと言ったほうが良いでしょう。上写真の「ワンオフDIYスチールラック」は2×4材や2×6材を使って最大幅120cmまでの3段のラックを作ることができます。
棚/板DIYキット
ユニークなのは、棚受けのパーツだけでも購入することができて、市販のスチールワイヤーシェルフにも組み合わせ可能だというところです。奥行46cmのラックならワイヤーシェルフと一緒に組み立てられるというのですから、既存のルミナスレギュラーやメタルラックを横方向に拡張したいときなどは特に便利かもしれません。
一応、耐荷重は全体で250kg、1段あたり100kgとなっています。しかしながら、上写真をご覧いただければ分かる通り、ツーバイ材が乗る部分が浅く、これでは横方向の揺れに弱いと思います。いくらツーバイ材が丈夫でも、従来のルミナスラックやメタルラックのような耐久性は期待できないと考えるべきでしょう。
6レッグシェルフ
スティーリーシリーズには他にも多くのラインナップがあります。「6レッグシェルフ」は三角コーナー状のラックを2台置き、そこにツーバイ材を渡して棚にするというスタイルです。
ラックを設置する向きによって奥行は31~60cmにすることが可能。また、L型やコの字型にレイアウトすることもできます。さらに、支柱は天井高221cm~301cmに対応する突っ張りタイプなので安心感が得られます。
こちらは全体の耐荷重が200kg、1段あたり75kgとなっています。棚板の幅については言及がありませんが、反らないようにしようと思ったら120cm程度が限界でしょうか。
2レッグシェルフ
お次は逆に脚が少ない「2レッグシェルフ」。奥行の浅い突っ張り式で、1×6材を棚板として使うようにできています。
耐荷重は全体75kg 、1段あたり15kg(棚板重量含む)ということなので、1×6材の重さを考えたらフィギュアなどのコレクションを飾るのがメインという感じですね。
スチールラック支柱キット
ここまでは2×4材などのSPF材を使うタイプでしたが、「スチールラック支柱キット」はパイン集成材や化粧棚板を使うタイプです。もちろん支柱は直径25mmで、メタルラック同様に25mmピッチで棚板の高さ調節が可能です。
棚ブラケット単品でも販売しており、これを使えばルミナスラックやメタルラックに好みのサイズのハーフシェルフを容易に付けることもできそう。ただし、価格がちょっと高いのがネック。
スティーリーシリーズには他にも、有孔ボードをセットして使う「2レッグペグウォール」や、DIYパーツではなく完成品のラックも用意されています。どれも一度使ってみたい感じなのですが、ちょっと割高感がある上に、店頭で扱っているところがないネット専売品だということです。
シルバーはメッキ、ブラックは粉体塗装のようで、防錆加工されていないというのもネック。ルミナスラックやメタルラックから同じようなDIYパーツが出てこないものでしょうか。
コメント