私の地元では昨年11月の「ららぽーと堺」(堺市美原区)に続き、先日「パンジョ」(堺市南区)にも「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」がオープンしました。ダイソーが運営する、300円の価格帯を中心とした、ちょっと大人な感じの雑貨店です。
個人的には興味はあったものの、忙しくて足を運ぶことがなく、パンジョ店のオープンでようやく売場をチェックすることができました。収納グッズなんてほとんどないものと思っていたんですけど、意外とたくさんあるんですね!
基本的にオシャレなだけのアイテムには興味が薄いのですが、収納の定番「ファイルボックス」が大量にあったのにはウキウキしました。帰ってからじっくりネットで見てみようと思ったらさほど情報がなかったため、日を改めて一通り全部買ってみました。
※この記事は2023年3月24日時点の情報に基づいています
スタンダードプロダクツ・PPファイルボックス
こちらがスタンダードプロダクツの売場にあった「PPファイルボックス」と「PP前開きファイルボックス」の全サイズです。12点を購入しましたが他にもあるようです。
基本的にフロストホワイト(半透明)とグレーの2色展開。無印良品やニトリ、ダイソーの同様のファイルボックスは日本製ですが、こちらはタイ王国製となっています。材質はポリプロピレンです。
型崩れを防ぐためにダンボールが中に入っています。
基本のPPファイルボックスBは4サイズ
サイズ(cm) | 税込価格 | JANコード | |
---|---|---|---|
フロストホワイト | グレー | ||
8×32×24 | 330円 | 4549131978339 | ※未確認 |
12×32×24 | 550円 | 4549131978322 | 4549131981070 |
16×32×24 | 4549131978285 | 4549131981032 | |
24×32×24 | 770円 | ※未確認 | ※未確認 |
32×32×24 | 4549131978278 | 4549131981025 |
一般的な高さ24cmのファイルボックスは「PPファイルボックスB」となっています。無印良品の場合は幅が10cm、15cm、25cmという展開ですが、スタンダードプロダクツでは4cm刻みが基本となっているようで、8cm、12cm、16cm、24cm、32cmの5サイズです。
また、無印良品やニトリは持ち手となる穴が開いていますが、スタンダードプロダクツは穴が開いていません。水を入れて運べそうな感じです。
32×32サイズはトイレットペーパー18個収納可能
このPPファイルボックスBで特筆すべきは無印良品の「PPファイルボックス幅25cm」よりも大きな32×32cmサイズでしょう。A4ファイルが縦横どちらの向きでも収納できるわけですが、正直その必要性を感じることはありません。また、持ち手がないので重いモノを収めたら持ち運ぶのが大変です。
それで何を入れたらふさわしいかと考えたところ、トイレットペーパー(直径10.5cm)がピッタリ18個収納できました。それ以外に思いつくモノがなく、基本的には幅32cmのスペースに収めやすい箱と考えるのが良いのかもしれません。
高さ1/2のPPファイルボックスAも5サイズ
サイズ(cm) | 税込価格 | JANコード | |
---|---|---|---|
フロストホワイト | グレー | ||
4×32×12 | 220円 | ※未確認 | ※未確認 |
8×32×12 | 4549131978353 | ※未確認 | |
12×32×12 | 330円 | 4549131978308 | 4549131981056 |
16×32×12 | 4549131978346 | ※未確認 | |
24×32×12 | 4549131978315 | ※未確認 |
スタンダードプロダクツの「PPファイルボックスA」は無印良品で言うところの高さ1/2サイズです。こちらも幅は4cm刻みを基本として、4cm、8cm、12cm、16cm、24cmの5サイズ展開となっています。
ちなみに、上写真左端に小さいのが1つ映ってますが、これは「PP整理BOX(D8)」(JANコード:4549131978247)という商品で、PPファイルボックスとは直接は関係ないみたいです。ただし、こちらも8cmをモジュールとしているため、組み合わせて使うことができます。
PP前開きファイルボックスWは4サイズ
サイズ(cm) | 税込価格 | JANコード | |
---|---|---|---|
フロストホワイト | グレー | ||
4×24×32 | 330円 | 4549131978384 | 4549131981186 |
8×24×32 | 4549131978407 | 4549131981094 | |
12×24×32 | 4549131978445 | 4549131980974 | |
16×24×32 | 550円 | 4549131978391 | 4549131981193 |
「PP前開きファイルボックスW」はいわゆるスタンドタイプのファイルボックスです。こちらは幅4cmから16cmまで4cm刻みで4サイズ確認できています。
前開きW4は無印良品「ハーフ」の再来!
PP前開きファイルボックスWで特筆すべきは幅4cmの薄型ファイルスタンドでしょう。これは2015年から2019年頃に存在した無印良品の「PPスタンドファイルボックス・ハーフ」(幅5cm)の再来と言えます。
この幅はパンフレットや雑誌、クリアホルダーなど、薄い冊子や書類を収納するのにとても便利です。スタンダードプロダクツのファイルボックスはこれだけで存在意義があると言っても良いと思います。
ファイルボックスB&Aは積み重ね可能
PPファイルボックスBと同Aは積み重ねできるように底面の少し内側を囲うように出っ張りが設けられています。そのため、同じ幅同士ならスタッキングできます。ただし、側板に歪みがあるので気持ち良く積み重なるという感じではありません。
なお、PP前開きファイルボックスWの底面は4隅に丸ポッチがあるだけなので、積み重ねるには不向きです。
小の上に大を重ねるのは不可
異なるサイズを積み重ねることは基本的にできないと考えたほうが良さそうです。たとえば、A12cmを2つ並べた上にA24cmを重ねると、前述の通り底面の四周に出っ張りがあるため、下段の継ぎ目に出っ張りが乗り上げてしまいます。
逆に、A24cmの上にA12cmを積み重ねると、A24cmの側板が外側に広がっていたりして、上に乗せたA12cmはA24cmの中に落ちてしまいます。なので、小サイズの上に大サイズを積み重ねることも、大サイズの上に小サイズを積み重ねることも厳しいです。
4cmモジュールで組み合わせ可能
スタンダードプロダクツのPPファイルボックスはすべて最大を32cmとして4の倍数で構成されています。そのため、上写真のように組み合わせて並べることが可能です。
もっとも、前述の通りサイズの異なるもの同士を積み重ねることはできませんし、そもそも向きを変えて並べる必要性はほとんど感じられないです。イオンの「積み重ねできる整理ボックス」のように奥行の短いものなどもラインナップに加われば、そのメリットが活かせるようになるのかもしれません。
他社ファイルボックスとの比較
最後にスタンダードプロダクツのファイルボックスを、ダイソー、無印良品、ニトリと比較してみたいと思います。
縁の厚み自体はいずれも2.0mmで耐久性に違いは感じられません。しかしながら、やはり日本ではなくタイ王国で作っているからでしょうか。箱が外側に広がっていたり、逆に内側に反ってしまっていたりします。そのため、積み重ねできるはずでも、すんなりとはいきません。
ダンボールで反りを抑えているため、その紙屑がまとわりつくというのも気になるところです。
価格の比較
ファイルボックスB(標準)
スタンダードプロダクツ | ダイソー | 無印良品 | ニトリ |
---|---|---|---|
8×32×24 330円 | 9.5×32.2×24.3 330円 | 10×32×24 590円 | 9.7×32×24 349円 |
12×32×24 550円 | |||
16×32×12 550円 | 15×32×24 790円 | 14.5×32×24 549円 | |
24×32×12 770円 | 25×32×24 1,190円 | ||
32×32×24 770円 |
※上段はサイズ(cm)、下段は税込価格(いずれも通常売価)
続いて、価格を比較してみましょう。まずは標準タイプのファイルボックスBから。
各社でサイズが微妙に異なりますが、少なくともスタンダードプロダクツが割高ということはありません。むしろサイズラインナップが豊富というメリットがあると言えます。
一方で、一般的なサイズバリエーションで問題なければ、ニトリの「ファイルケースNオール」はスタンダードプロダクツとほぼ同じ価格でありながら日本製で品質が安定しており、また側面の切り欠きや指を入れる穴があって使いやすいと思います。
ファイルボックスA(高さ1/2)
スタンダードプロダクツ | ダイソー | 無印良品 | ニトリ |
---|---|---|---|
4×32×24 220円 | |||
8×32×24 220円 | 9.5×32.2×12.2 220円 | 10×32×12 390円 | |
12×32×24 330円 | 13×32.1×12.2 399円 | ||
16×32×24 330円 | 15×32×12 590円 | ||
24×32×24 330円 | 25×32×12 890円 |
次に、高さ1/2サイズのファイルボックスAの価格を他社製品と比較しましょう。ニトリはファイルケースに高さ1/2サイズがないため、「整理ボックス クラネ」を参照します。
このサイズではスタンダードプロダクツのサイズバリエーションの多さが際立つとともに、価格も低位安定していることが分かります。特に無印良品の幅25cmサイズとの価格差が際立っていますね。
前開きファイルボックスW(スタンド)
スタンダードプロダクツ | ダイソー | 無印良品 | ニトリ |
---|---|---|---|
4×24×32 330円 | |||
8×24×32 330円 | 9.5×27×32.2 330円 | 10×27.6×31.8 590円 | 9.7×27.5×32 349円 |
12×24×32 330円 | |||
16×24×32 550円 | 15×27.6×31.8 790円 | 14.5×27.5×32 549円 |
前開きファイルボックスWに関してもファイルボックスBと同様の印象となっています。スタンダードプロダクツのほうがサイズバリエーションが多く、価格はニトリと同水準ということですね。
ちなみに、イオンのファイルボックスは手元になかったので今回は比較対象としませんでしたが、イオンは中国製でニトリよりもちょっと高めの価格なので、敢えて選ぶ必要性が感じにくいというのが正直なところです。
というわけで、スタンダードプロダクツのPPファイルボックスを紹介しました。他社にはないサイズバリエーションが魅力で、個人的には特に幅4cmのスタンドタイプの存在がありがたいと感じます。
一方で、店頭で見たときは気付かなかったのですが、ダンボールを引き抜くと変形しているところが気になります。そのせいで積み重ねできるはずなのにスムーズにスタッキングできません。おまけに、サイズの異なるものを積み重ねできないというのはかなり不満です。
持ち帰りも大変でした。ダンボールを引き抜けば入れ子にすることもできますが、捨てる場所もないのでかなり大きなバッグに詰めて帰る必要がありました。現時点ではネットで購入できないということも考えると、ニトリや無印良品で揃えたほうが賢明かと思います。
それにしても、ひとつひとつが安いとは言え、全13点で5千円オーバーの出費は痛かったです。それよりもこれらをどこに収納しようかと思案中です(苦笑)
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