別に自慢するわけじゃありませんが、わたくし収納マンはネジをナメたことがありません。いや、多少なりナメたことはあっても、どうしても抜けなくて困った経験がこれまでなかったと言うべきでしょうか。そのため、いろんな工具は持ってますけど、ネジはずしグッズはひとつも持っていませんでした。
しかし、それも今となっては過去の話。カーテンレールを天井付けする際にやってしまいました。横着して下穴も開けずにインパクトドライバーでネジを留めたところ、途中でにっちもさっちもいかなくなってしまったのです。
こんなとき、ネジはずしの定番は「ネジザウルス」です。しかし、それを使うとカーテンレールは無事では済みません。先端が大きいので、カーテンレールを破壊しないと使えないからです。
そこで、ほかの方法を当たってみることにしました。
ネジはずしグッズは大きく分けて3種類
- ペンチ系…ペンチでネジの頭を挟んで回す
- ドリル系…ネジ頭にドリルで穴を開けて回す
- ハンマー系…叩いてネジ頭に溝を作りながら回す
ネジはずしの道具は主に上記3パターンに大別されると思います。前述のネジザウルスはペンチのようにネジの頭を掴んでそのまま回す方法です。これがもっとも確実なのですが、前述の通り今回の場合はカーテンレールを壊さないと使えないというのがネックです。
ほかに、ネジの頭にドリルで穴を開けて回すというものもあります。今回の場合はこれがもっとも適切だと思ったんですけど、ホームセンターでは取り扱いが少ないんですよね。
ホームセンターでは圧倒的に、ハンマーで叩いてネジの頭に溝を作りながら回すという道具が多数です。「本当にそんなことができるの?」と不思議に思いましたが、これだけ数が多いということはメジャーな解決策だということだと判断し、まずはその方法から試してみることにしました。
SK11・パーフェクトドライバー2
というわけで、SK11(藤原産業)の「パーフェクトドライバー 2 +No.1×80mm」を購入しました。ハンマー系は他にいくつもあったのですが、こちらはプラスと言っても先端がマイナスに近い形状で、ノミを使う要領で先端がネジに食いつきやすいように感じたからです。
ただ、これはまったく役に立ちませんでした。天井に向かってハンマーを振り上げたところで、ほとんど力が伝わるわけがありません。もっとも、この工具そのものが悪いのではなく、せめて正面なら使えるのだと思います。
ベッセル・ネジはずしビット3本組
続いて、ベッセルの「ネジはずしビット3本組M3~M8用 NEJ-123」を試してみました。こちらはまずビットの片方でネジの頭に穴を作り、ビットの反対側でゆっくりとネジを回すというものです。
対象となるネジは一般的なタッピングネジなのですが、穴を開けることができず、反対側で回すこともままなりませでした。やはり、上向きにトルクを掛けるのは難しいんだと思います。
エンジニア・ネジザウルスVP-3
ここまでやった時点でカーテンレールはネジの周りが変形してしまっていたので、カーテンレールは諦めて引き抜きました。そして、紙やすりを噛ませたうえでペンチでネジを回そうとするもビクともしなかったので、最終兵器としてエンジニアの「ネジザウルスVP-3」を投入しました。
もっともメジャーなネジザウルスはペンチのような形状ですが、こちらは言うならばペンチのような形状の万力です。3mmというあまり一般家庭では持っていないサイズの六角レンチで調節ネジを回し、取り外したいネジの頭をガッチリと締め上げて回します。
やっとの思いで抜けた!
ネジの頭さえ掴めればこっちのものです。少しずつ着実にネジを回すと、やっと天井からネジを抜き去ることができました!長らく喉の奥に刺さっていた魚の小骨が抜けたような気分です(笑)
こうして、このネジ1本のため5千円近く突っ込みました。カーテンレールも1本ダメにしました。時間ものべ丸1日程度を費やしたと思います。まったく、大損害です。
しかし、元をたどれば私が横着をして下穴を開けなかったのがいけなかったんですよねー。その後は天井にネジを留める際はハイスで下穴を開けてから作業するように徹底しています。
それはともかく、やっぱりバイスザウルスは頼りになりますねー。これまで40年以上生きてきて必要性を感じなかったものなので今後も活躍の機会はないと思いますが、ネジが抜けなくて困ったときは本当に役立つと思います。お困りの際は是非お試しください。
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