平安伸銅工業の「LABRICO(ラブリコ)」シリーズは2×4材を突っ張ったり棚を作るDIYパーツとして大ヒットしました。発売以来、他社からも類似品が登場する状況で、DIYブームに乗って売れたと言うよりは、DIYブームの立役者と言える存在です。ヒットに伴い、ラインナップもどんどん増えています。
そんな大人気のラブリコですが、こちらのブログには「ラブリコ 倒れた」などのキーワードでの流入が多いのも事実です。一般的に吊り下げられていることが多い天井を突っ張って持ち上げてしまうと倒れてくるのは致し方ないことです。しかし、梁のあるところなどに設置するなら、もっと強力に突っ張ることで倒れる心配を減らすことも可能でしょう。
そこで、従来の2倍の耐荷重を誇る「2×4アジャスター強力タイプ」が投入されたのであります。
※すべて平安伸銅工業オンラインショップでの2020/02/12現在の税込価格
ラブリコ2×4アジャスター強力タイプ
新商品の「ラブリコ2×4アジャスター強力タイプ」(ブラウン:EXB-1、オフホワイト:EXO-1)は、従来の「2×4アジャスター」が耐荷重20kgであるのに対し、耐荷重を40kgに倍増させた突っ張りパーツです。従来よりも天地の接地面を大型化し、さらに床との接地面に滑り止め用パッドを挟むことで、従来よりも倒れにくい構造となっています。
従来品「2×4アジャスター」
ちなみに従来品はこんな感じ。幅は強力タイプとほとんど変わりませんが、奥行は従来品が42mmだったのに対し、強力タイプは70mmに約67%アップしています。なお、従来品には滑り止め用パッドは付属しません。
同時発売「テレビハンガーEXK-14」
強力タイプのアジャスターの発売と同時に、「テレビハンガーEXK-14」という商品も発売されました。より正確に言うと、テレビハンガーを使うために強力タイプのアジャスターが必要になったというところだと思います。上写真のように2本の2×4材を天地で突っ張ったところにテレビハンガーを取り付けて使用します。
こちらのテレビハンガーを使う場合は、強力タイプのアジャスターに付属のネジでアジャスターを天井に固定する必要があります。テレビが手前に倒れて破損する事態を回避するためですね。
そんなわけで、賃貸住宅ではちょっと使えないかもしれません。また、分譲住宅であっても設置したい場所に都合良く天井下地があるとは限らないので、その場合はボードアンカーが必要になる可能性があります。
「STAPLER FIX」は耐荷重20kg
従来の2×4アジャスターよりも倒れにくいものとして、以前に「STAPLER FIX(ステープラーフィックス)」というシリーズが発売されていました。滑り止め用のパッドを天井との間に挟み、ステープルまたはネジで固定するというものです。
しかし、こちらは耐荷重の表記については従来品と同じ20kgとなっています。耐荷重40kgの強力タイプが登場した今となっては利用価値が少なくなったように思いますが、強力タイプ(税込2,178円)よりも価格が安い(同1,270円)ので継続されるのでしょうか。なお、従来モデルのアジャスターの価格は同1,100円です。
「アイアン」も耐荷重20kg
ちなみに、屋外でも使える「ラブリコ・アイアン」シリーズの2×4アジャスターも耐荷重は20kgです。
「1×4アジャスター」は耐荷重10kg
1×4材用の「1×4アジャスター」は、接地面が少ないということで耐荷重10kg。
「丸棒」シリーズは縦8kg、横5kg
ラミン丸棒などを突っ張る「ラブリコ丸棒」シリーズのアジャスターは、縦方向8kg、横方向5kgまでの耐荷重となっています。
「ディアウォール」は耐荷重の表記なし
他社製品に目を向けて、若井産業の「ディアウォールR」はどうでしょう。ディアウォールは耐荷重の表記がなく、”使用状況により大きく異なります”と明言を避けています。ちなみに、後発のスクエアタイプ「ディアウォールS」も同様です。
「ウォリスト突っぱりジャッキ」も耐荷重の表記なし
和気産業の「Walist(ウォリスト)突っぱりジャッキ」も耐荷重の表記はありません。このあたりはやはりメーカーによって対応が異なるところですね。
カインズ「Kumimoku」は耐荷重20kg
キリがないのでこのへんで終わりにしましょう。カインズ「Kumimoku(クミモク)」シリーズの「2×4材アジャスター」の耐荷重は20kgです。個人的にはラブリコアイアンのほうが頑丈な気がしますが、カインズ的には同じ耐荷重でOKなんですね。
というわけで、ラブリコシリーズの新商品「2×4アジャスター強力タイプ」は、現在判明している範囲でもっとも強力な2×4材用つっぱりパーツと言えます。価格ももっとも高価ですが、安心して使えるのではないでしょうか。
ただし、強力タイプに「2×4ジョイント」を併用する場合は耐荷重が10kgまでとなります。また、自転車をかける場合は耐荷重が20kgまでとなるそうですが、理屈がよく分かりません。大きなモノを掛けるとバランスを崩す可能性があるということでしょうか。
いずれにしても、ご利用は設置状況を見て自己責任でお願いします(笑)
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