食器棚のオープンスペースの隅のほうがゴチャついているのが気になっていました。ここさえ片づけばLDKはどこを見せても恥ずかしくないんです。とにかくここだけがネック。早く片づけてしまいたい。そう思っていました。
ですが、その方法がなかなか決まらなくて…。最初は天馬の「カバコ・モノ」(下写真)を置こうと思っていたんです。
カバコにパンなどを入れれば見た目スッキリ、中身の出し入れもしやすく、上にモノを置くこともできます。しかし、妻の行動を観察していると、パンはカゴに入れたままのほうがテーブルに運びやすいようなので、カバコではちょっとニーズに合いません。
それで、オープンスペースに棚を設けることにしました。様々なキッチンラックを検討しましたが、ウチではリヒトラブの「プリンター台A7360」(下写真)がジャストフィットでした。
でも、これだと支柱がちょっと邪魔になるんですよねー。やっぱり、食器棚に直接、棚を取り付けたい。しかしながら、食器棚の背板は棚板を支えるに十分な強度はありません。この場合は上台の底面から吊り下げる構造にする必要があります。
「そんなのあったかなー?」と私の頭の中の引出しを片っ端から開いてみたところ、ありました!それは前回に引き続き、平安伸銅工業のDIYパーツでした。
ラブリコ・スクエアフレーム
今回使うことにしたのは、平安伸銅工業の「LABRICO(ラブリコ)シェルフフレーム スクエア WFW-16」です。発売時は「Weekend Workshop(ウィークエンドワークショップ)」というブランドだったはずなのですが、知らない間にラブリコに統合されたんですねー。
ともあれ、こちらも前回のトライアングルフレームと同様に石膏ボード壁用のピンが付属しているのですが、今回は木ネジで取り付けていきます。
三辺にネジ穴が設けられている
ラブリコのスクエアフレームはシンプルながら良くできています。三辺に2ヶ所ずつネジ穴が開いているので、壁に取り付けて棚板を上下2枚取り付けたり、今回のように天井に取り付けることができるんですね。一辺はネジ穴が開いていないので、これを正面に向ければ見た目がスマートです。
電ドラで天井付けは厳しい
真新しいパモウナの食器棚(VZL-1600R)に躊躇なくネジ穴を開けていきます。しかしながら、16cm角のスクエアフレームはインパクトドライバーを使うにはクリアランスが少なくて厳しいです。天井に向けてネジを回す場合はトルクを掛けにくいので、あらかじめ下穴を開けておいても手回しでは無理です。
TONEのミニラチェットが役立った!
そんなとき、ロードバイクのメンテナンス用に買っておいたTONE(トネ)の「ビットラチェットセットBRS20」が役に立ちました。こんなに狭いところでも十分なトルクを掛けながらスムーズにネジを回すことができます。
棚板をネジで固定
スクエアフレームを食器棚に取り付けたら、最後に棚板をネジで固定します。棚板はもちろんロイヤルホームセンターのメラミン化粧棚板。今回は調味料ポットなどの小物を乗せるだけなので薄手の12mm厚です。
なお、食器棚のオープンスペースに取り付ける場合は先にスクエアフレームに棚板を乗せないといけません。あとから棚板を挿し込むスペースがないからです。そのため、余計にネジを回すクリアランスが確保できないのです。
オープンスペースに棚が完成!
というわけで、スクエアフレームを2つとメラミン化粧棚板1枚でご覧のような棚を設けることができました。脚で支える構造ではないのでカウンターが自由に使えるだけでなく、見た目もスッキリしていると思います。
調味料ポットの置き場所がキープできた
この棚には食器棚の上台に収納していた調味料ポット(リス「リベラリスタ・クックポット・スリム」)を収納しました。このために作ったので、高さや奥行もちょうど良い感じです。スクエアフレームの取り付け位置ももちろん調味料ポット4つが収めやすいようにしました。
棚板がたわんできたので補強
調味料ポットなんて軽いので大丈夫と思っていたのですが、1ヶ月ほどで棚板の端がたわんできてしまいました。そこで、アルミ製のアングルを切断機で切り出して補強することに。最初は両面テープで貼ってみたんですけどすぐに落ちてしまったので、金属用ドリルで穴を開けてネジ留め。これでたわみの問題は解消できました。
使いやすくて見た目もスッキリ!
補強も済んで、食器棚のオープンスペースの上部空間を活かす棚が完成しました。調味料ポットの向かい側がコンロなので、調理の際に手が届きやすくなりました。
真ん中のスペースには3斤サイズの食パンがちょうど収まります。これでもう、パンなどを山積みにされることはなくなるでしょう。
ちなみに、「置いてあるものが最初と違うじゃないか!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。最初に設置してから補強するまで2ヶ月ほど経っているのでご容赦ください。実はオーブンレンジもパナソニックの後継モデルに買い替えています(苦笑)
今回採用したラブリコのスクエアフレームは、普通に石膏ボード壁にウォールシェルフを付けるだけならとても気軽に使えるものです。しかし、我が家では食器棚のオープンスペースに使ったことでかなり難易度を挙げてしまいました。狭いところの作業で、特殊な工具も必要だったので、誰にでもオススメできる使い方とは言えません。
それにしても、こんなにシンプルな構造のDIYパーツなのに、いろんな使い方ができるものですねー。棚板のサイズ次第で様々な場所に設置できるので、想像力を膨らませて使い方をイメージしてもらえたらと思います。
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コメント
収納マンさま
ごぶさたしてます!
お元気でおられますか?
我が家もキッチンの吊り戸棚との間のスペースの収納が気になっていて、たどり着きました。
今は3coinsあたりの吊り戸棚用のワイヤーかごをつけてますが、収納力もイマイチで、見た目も美しくなく。。
このパーツはどんな棚にもつけられますか?
うちのはリクシルの吊り戸棚なんですが、吊り戸棚の板は穴を開けても大丈夫ですか?(薄いベニヤで挟んであるだけ中が空洞など、そういう感じではないですか?)
このパーツでは無理ですが、それ以上に、スッキリと美しいまな板(大2枚、小1枚)置き場を流しの吊り戸棚の下の部分に設けたいのです!!
これこそよいものがなく、入居以来5年以上ずっと悩んでいます(苦笑)
ちなみに今は、セリアの吊り戸棚用のふきんかけをふたつ置いて、まな板を横に寝かせて置いていますが、これまた美しくなくて。。
吊り戸棚に穴が開けられるなら、2口あるタオルハンガーを逆さまに取り付けられたりするかなと思っておりますが、よいアイディアはありませんか??
めだかのきんちゃんさま
おひさしぶりです^^
おかげさまで私は元気です。
外出自粛で本当に出歩く機会が減ってしまいましたが、おうち時間を楽しみつつ、皆様にも楽しんでいただけるように、ぼちぼちとやっております^^;
吊り戸棚用のワイヤーかごって、確かに収納スペースを増やすことはできますが、収められるものが限られている感じがしますよね。
その点、ラブリコのスクエアフレームを吊戸棚の底面や、吊戸棚とシステムキッチンのワークトップの間の壁面に取り付けて、そこに棚板を乗せれば、使い勝手は良いと思います。
サンウエーブだった頃はベタ芯ではなくフラッシュ合板(中空合板)を使っていたと記憶していますが、リクシルになってからもしくは近年はベタ芯になったのかもしれません。
我が家のシステムキッチンがリクシル製で、いま確認したらベタ芯でした。
ただし、吊戸棚はないので、その限りではない可能性はあります。
ともあれ、もしフラッシュ合板だった場合は、「スピードミニ10」を使って下地を作ればOKです。
任意の位置にスクエアフレームを取り付け、ネジが空回りする感じであれば一旦外して、ドリルでネジ穴を広げ、スピードミニに付属のスポンジを穴に詰め込み、スピードミニの液を注入し、硬化したら余分なスポンジをカッターナイフでカットしたら、ネジがしっかりと挿し込めるようになります。
なお、天井に向けてネジを打つというのはDIY上級者でもなかなか難しい作業です。
不安がある場合は、無難にクランプ式のものを使ったほうが良いかもしれません。
見た目はあまりスマートではありませんが…。
まな板ホルダーは2枚収納できるタイプは見たことがありますけど、3枚は見たことがないですねー^^;
重いまな板もあるので、メーカーとしては躊躇するところではないかと思います。
amazonで探してみると、「LalaLife まな板ホルダー」というのがありました。
これなら一番下の段のスペースに小さいまな板を向きを変えて収納できるかもしれません。
ただし、耐荷重は全体で3kgまでとなっていますのでご注意ください。
収納マンさま
ご返答、ありがとうございます!
お元気でなによりです!
ベタ芯、というのですね!
勉強になります。
DIYはやったことがないので、天井にネジは、事前に練習が必要です。。出来るかな^^;
そしてまな板ホルダー、ご紹介ありがとうございます。
検討してみます!
ちなみに、ラブリコみたいな角材をつっぱらせるものは、吊り戸棚と作り付け食器棚とのスペースやクローゼットの上段と床の間に使えるものですか?
もし過去の記事にちゃんと書いてあったらごめんなさい。。
そしてこれは脱線ですが、我が家の13年選手のパナソニック ビストロがいつ壊れてもおかしくないので、買い替えを検討してますが、収納マン家と同じNE-BS807と、ヘルシオで悩んで決めきれず今に至ります(笑)
お総菜やからあげのあたためを自動モードでやりますか?
高機能機はとても高価ですし、さらにすべてを叶える機種がないため、どれを優先させるかになるもののなかなかしぼれずにおります。
うーん、キッチン煩悩まみれですね。。^^;
めだかのきんちゃんさま
ネジ回しは基本的に、真下に向けて体重を乗せてやる必要があるんですね。
なので、天井に向けて打つというのはなかなか力が入れづらいので失敗しやすいんです。
また、ベタ芯はフラッシュ合板と違って下地を作ってやる必要がない反面、硬くてネジが入りにくいというデメリットがあります。
システムキッチンの吊戸棚の場合は表面がポリ合板などで滑りやすいので、思った場所にズレなくネジを打つのがさらに難しいところです。
面倒でも、ネジ穴の位置を油性ペンでマーキングし、下穴用ドリルで穴開けしてから、ネジを打ったほうが良いでしょう。
ラブリコのテンションパーツはシッカリとした天地面なら基本的にはどこでも設置できます。
一般的なシステムキッチンの吊戸棚なら下から突っ張り上げても大丈夫ですが、吊戸棚の中には金具に引っ掛けるタイプもあるので、その場合は下から突っ張り上げると落下するので注意しましょう。
あと、オーブンレンジの件ですが、ウチは基本的に電子レンジの基本機能しか使わなくて、あとはグラタンやハンバーグを作るくらいですね^^;
また、私も妻もシャープ製品はどうも相性が悪くて、なぜかすぐ潰れてしまうので、基本的にいつもシャープを避けてパナソニックで、オーブンレンジもパナソニック一択となっているだけという感じです。
あまり参考にならなくてスイマセン^^;
収納マンさま
なるほどです。
まして食器棚の間となるとさらに難易度が上がりますね。。
よく検討してみます!
ラブリコも、天井だけじゃなくてもつかえるのですね!
吊り戸棚がどうやって付いているのか気を付けて見てみます!
家電の相性ってありますよね。
しかし、なぜシャープは壊れちゃうんでしょうか。。^^;
日々使うのはあたためですが、揚げ物の脂落としを任せたくて。
トースターに任せるか、ヘルシオにするか→ヘルシオは高価だしあたためがパワー不足と聞くので、そのストレスがあるのは困るなぁ。。
こんな調子で行ったり来たりしてます。
まあ、まだ現役なので、価格の推移をみながらのんびり選びます!
いつもありがとうございます(*^^*)
めだかのきんちゃんさま
ラブリコの突っ張りパーツは一般的な突っ張り棒の両端だけみたいなものですから、突っ張り棒が使えるところなら基本的にはどこでも使えます。
ちなみに、本来バイフォー材は荒材(建築構造材)で内装材ではありませんから、丈夫で安い代わりに研磨や塗装がなかなか大変です。
店頭でご覧いただくとお分かりいただける通り、キレイなものを選別するだけでもなかなか大変だったりします。
我が家は15年ほどパナソニックのオーブンレンジを使って、ビストロに買い替えて、早くも4年後にまた買い替える羽目になりました。
息子が密閉容器のふたを閉めたままチンしてしまって、天面の赤外線ランプを割ってしまったからです。
で、買い替えて驚いたのですが、新しいほうは赤外線ランプがないんですよー。
もしもっと早くこういう仕様変更がされていたら、ランプを破壊してしまうこともなかったんですよね^^;
そのほか、壊れてしまったNE-BS802には付いていなかった角皿2枚が付いていたり、機能的にも細かいところがいくつかバージョンアップしています。
特にあたためムラは改善されたように思います。
日本の家電は無駄に多機能で毎年意味もなくモデルチェンジするなんて言われますけど、ちゃんといろいろ考えてくれているものだなと感心しますね^^