私は収納する際にファイルボックスを多用します。中でもナカバヤシの「キャパティ」シリーズのファイルボックスは最強だと思っていました。
※この記事は2017年4月28日時点の情報に基づいています
「キャパティ」ファイルボックスが最強だった理由
- 本立てにも雑貨入れにもなる
- 強度が十分でコスパに優れる
- サイズバリエーションが3つある
ナカバヤシの「キャパティ」ファイルボックスが最強だった理由は以上の3点に集約されます。
片づけが難しいとされるのは書類や雑貨です。キャパティ・ファイルボックスがあれば、書類の収納にも小物の収納にも使えます。口を正面に向けて立てれば本立て代わり。100均などのブックスタンドでは雑誌や書類を立てるには小さすぎるんですね。また、キャパティ・ファイルボックスに小物を放り込んでオープンラックに収めれば、引出し代わりに使えます。
キャパティ・ファイルボックスが本立てにも雑貨入れにもなるのは、一重に構造がシンプルなのに丈夫であるためです。たとえばアイリスオーヤマのファイルボックスの場合、持ち手のあたりに凸凹があるため、本立てとしては使いにくいのです。キャパティ・ファイルボックスは持ち手のあたりに凸凹がないのに強度的に問題がないことが素晴らしいのです。また、それでいて価格が手頃というところも重要です。
そして、キャパティ・ファイルボックスはレギュラー、ワイド、ダブルの3サイズが揃っているので、様々な大きさの小物を収納するのに便利です。3サイズもあるので、モノやスペースに合わせてサイズを選ぶことができて便利だということですね。
これら3つの条件を備えたファイルボックスというのはナカバヤシのキャパティ以外に存在しませんでした。
肉厚が薄くなった?
ところがその後、私の中でキャパティ神話が徐々に崩れていきます。アマゾンのレビューなどで「以前のものより肉厚が薄くなった」と言われることが増えたのです。私は最初、「そんな馬鹿な」と思っていましたが、確かにそのように感じることもありました。
調べてみると、キャパティの品番は以前は「フボ」から始まっていました。一方で、「以前のものより肉厚が薄くなった」と言われているのは「FB」から始まる品番です。アマゾンでの取扱開始日を確認すると、品番が「フボ」から始まるのは2008年から(実際にはもっと以前から存在した)、「FB」から始まるものは2013年からとなっています。
不思議なことに、これらはいずれも「キャパティ」のブランドを冠しつつ、現在も併売されているようです。私も「以前のものより肉厚が薄くなった」と断定するのではなくそのように感じることがあったのも、肉厚が違うものがあちこちのホームセンターで売られていたためであろうと思います。
なお、最近は「フボ」から始まる品番の肉厚が厚いキャパティ・ファイルボックスをホームセンターで見かけることはなくなりました。
形状が変わった?
最近はさらに困ったことがあります。「キャパティ」ブランドを冠したファイルボックスに異端なものが現れ始めたのです。
上写真をよく見てもらえば分かりますが、持ち手のあたりと側面の縁に立ち上がりがある形状で、これでは本立てとして使った場合に床面がフラットになりません。
DCMダイキでは「キャパティ」ではなくDCMオリジナルとして扱っていましたが、コーナンでは「キャパティ」として販売しています。しかし、私に言わせれば、これはもはやファイルボックス最強の条件を備えたキャパティではありません。
何でも値上げ値上げの世の中で、メーカーもいかにコストを抑えるかということは大変重要なことだと思います。しかし、「安かろう悪かろう」なものになってしまっては意味がありません。
現状、まだ肉厚の厚い「フボ」品番も、持ち手あたりがフラットな「FB」品番も販売中のようで、すべてが改悪仕様になったわけではありません。しかしながら、今までナカバヤシのキャパティをオススメしてきた私としては非常に残念ですし、「キャパティ」というブランド指定だけでは誤解を生じかねないと思いました。
ややこしいことに、改悪仕様の品番も「FB」から始まります。ただ、レギュラーサイズで見た場合、肉厚の薄い仕様の品番は「FB-E4」となっているのに対して、改悪仕様は「FB-E04」という具合に「E」と「4」の間に「0」が入っています。改悪仕様のワイドサイズ(FB-EW04)やダブルサイズ(FB-E05)も同様に「0」が入ります。
くれぐれも皆様におかれましては、キャパティ・ファイルボックスを購入される際には品番をよくご確認いただきますようご注意をお願いします。
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