一時に比べると壁面収納の人気は下がったように思います。価格が高い、圧迫感が強い、上のほうのモノは結局使わないなど、様々な理由が考えられますが、一方で天井に突っ張って固定できる収納家具の選択肢が増えた結果、壁面収納が特別なものではなくなったということも理由のひとつと言うこともできるでしょう。
価格が手頃な壁面収納家具で身近なところでは、ニトリの「コネクト」や「プロモ」が挙げられます。天然木化粧板を使ったコネクトに対して、プロモはプリント合板で価格も手頃。しかし、プロモよりも手頃な壁面収納がニトリから発売されていたのですね。
※この記事は2022年3月28日時点の情報に基づいています(2023年7月27日一部更新)
ニトリ・リブリー
ニトリの「リブリー」はグリッドシェルフ風の書棚のシリーズです。グリッドシェルフ風というのは、パッと見た感じは正方形が連なった棚割りのように見えるものの、すべて可動棚となっているということです。
縦横自在
リブリーには様々な特徴があります。まず、棚板はすべて可動式になっているのに、縦でも横でも使えるということです。これなら部屋の模様替えも自由度が高くなります。
縦横の連結が可能
さらに、縦横に連結することができます。また、オプションの扉パーツを組み合わせたり、プロモのキューブBOXを組み合わせることで引出しを追加することも可能です。
突っ張り式にもできる
つっぱり式の上置きを追加すれば、壁面収納のようにもなります。基本的にはカラーボックスの親玉のようでありながら、一丁前にリビング収納としても使えるわけですね。
ラインナップ
商品名 | サイズ(mm) | 税込価格 |
---|---|---|
マルチ本棚1170 | 730×300×1080 | 9,990円 |
マルチ本棚1111 | 1080×300×1080 | 14,900円 |
マルチ本棚1870 | 730×300×1780 | 17,900円 |
マルチ本棚1811 | 1080×300×1780 | 19,900円 |
上置き4070 | 730×300×450 | 8,000円 |
上置き4011 | 1080×300×450 | 10,000円 |
追加棚板 | 340×280×20 | 1,000円 |
ウッド扉2SW | 350×20×700 | 3,000円 |
ウッド扉3SW | 350×20×1050 | 4,000円 |
ガラス扉2SG | 350×20×700 | 4,000円 |
ガラス扉3SG | 350×20×1050 | 6,000円 |
リブリーのラインナップは以上の通り。ベースとなるマルチ本棚4サイズに加え、上置きが2サイズ、追加棚板、ウッドとガラスの扉がそれぞれ2サイズ用意されています。また、いずれもカラーバリエーションは3色展開となっています。
プロモとの比較
リブリーはプロモのキューブBOXが使えることからも分かる通り、サイズ設計は基本的にプロモとほぼ同じです。では、何が違うのでしょうか。
プロモは1列×2~6段の基本ユニットにヨの字型の追加ユニットを組み合わせるシステムです。対してリブリーは2列×3段以上の本棚を組み合わせる構造となっています。そのため、プロモには背板がなく、リブリーには背板があります。
また、プロモの棚板は全段固定ですが、リブリーはすべて可動式。プロモはスチールの連結棒を使うハイブリッド構造と言えますが、リブリーは一般的なカラーボックスと同じくネジと合板でできています。
そういった構造の違いが影響しているのでしょうか。3×3ユニットの構成ではプロモが税込29,900円となるのに対し、リブリーはおよそ半値の同14,900円で済みます。カラーボックス3つ分に比べると高価ですけど、コネクトに比べると割安なプロモよりもさらに低価格なのです。
グレンとの比較
ニトリには他にもグリッドシェルフ風の本棚があります。中でも定番の「グレン」はリブリーと同様に棚板が可動式で、突っ張り式の上置きも用意されています。しかも、リブリーよりも安いです。では、どこが違うのでしょうか。
グレンはリブリーと違って横に倒して使うことはできません。また、中段は固定棚となります。サイズバリエーションも上置きを別とすれば幅は890mmと1180mmの2サイズで、いずれも高さは1810mmのみです。つまり、グレンのほうが大型です。
このようにニトリには見た目が似ている書棚が多くあるのですが、にもかかわらず追加で商品をどんどん投入してくるのは、それだけ需要があるということでしょう。グリッドシェルフは見た目が良く、それでいて棚板が可動式になっていれば使い勝手も悪くありません。
一方で、いくら低価格のものが求められているとは言え、ともすればカラーボックスの親玉っぽいチープなものばかりになってしまいます。また、サイズについては各家庭によってニーズが異なるでしょう。そのため、コネクト、プロモ、リブリー、グレンのように、様々なバリエーションを提案しているのだと思います。
あとはリブリーがニトリの定番アイテムとして定着してくれれば、模様替えの際に買い増しや扉の追加ができて良いんですけどね。さて、どうなることでしょう。
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