私たちの身の回りには多くのモノが溢れています。しかしながら、「ここにこれがあったらなー」というモノは実はそれほど多くありません。玄関にハンコを置いたり、リビングダイニングにスマホの定位置を設けたり、コートを一時的に掛けるなど、多くはチョイ置きスペースで事足ります。逆に言うと、大きな収納家具は必要ではないのです。
でもこれが賃貸住宅に住んでいると、どこにでもネジ釘を打てるわけではないので困ります。持ち家であっても、むやみやたらと壁に穴を開けることは憚られるでしょうし、下地を探すのが面倒だったりもします。
そんなときは石膏ボード壁用のフックやウォールシェルフが便利です。また、マスキングテープと両面テープさえあれば様々なものを壁に貼り付けられることも分かってきました。
しかし、今度はマジックテープで固定できるというものが出てきましたよ。これって大丈夫なんでしょうか?
※この記事は2020年2月4日時点の情報に基づいています
オカ・フィルフィット棚付きポケット
和歌山県海南市の家庭用品メーカー・オカから発売された新商品「フィルフィット棚付きポケット」は、ネジまたはマジックテープで壁に取り付けできるプラスチック製のフタ付き収納ボックスです。外寸が100×240×255mmで、トイレ用消臭スプレーや洗剤のスプレーボトルがちょうど収まるくらいの大きさとなっています。
耐荷重は2kgということですが、下地のある壁にネジで固定するなら問題ないでしょう。しかし、マジックテープで固定する場合はどうなんでしょうか。
マスキングテープで電源タップなどを壁に貼り付けた経験から言うと、この接着面では小さすぎると思います。逆にこの接着面でOKというなら、かなり強力にマジックテープを壁に接着する必要があり、壁紙が傷むことは避けられないと思います。
なお、壁紙ではなく鏡面の化粧パネルなどに貼り付けるというなら、そもそもマジックテープを使う必要はありません(苦笑)
オカ・フィルフィット収納付き飾り棚
同時に発売された「フィルフィット収納付き飾り棚」はさらに厳しいような気がします。こちらは掃除用ウェットシートなどを収納できるトレーの上にフタを被せる構造で、同じくネジまたはマジックテープで壁に取り付けます。
収納量が小さいということもあって耐荷重は1kgなのですが、前述の棚付きポケットよりもテコの原理で手前に垂れ下がってきやすいのではないでしょうか。
以上のように私は考えるわけですが、ひょっとしたら、超強力に壁に貼り付きつつ、剥がすときも壁紙を傷めない、画期的な粘着式のマジックテープが使われているのかもしれません。しかし、スリーエムやニトムズにもそんな商品はありませんから、そんな風に期待するのはちょっと難しいように思います。
実際に買って試してみたいとも思うのですが、2,000円近くも出してやっぱりダメでしたというのもねー(苦笑)果たして画期的新商品となるのか、マステ+両面テープで貼ったほうが良いということになるのか、人柱が出てくるのを見守りたいと思います。
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