IKEAのロースコグが登場するまでは、キッチンワゴンと言えばもう一回り大きい配膳用の木製ワゴンが主流で、台所の隅で炊飯器が置かれていることが多かったです。ロースコグはそれよりもコンパクトで、配膳用ではなく収納用として使われていることが大きな違いと言えると思います。
コンパクトなワゴンなら狭いキッチンに置いても邪魔になりにくく、細かいモノを置くにも使いやすい。そこが支持されている要因でしょう。キッチンだけでなく、洗面脱衣所やリビングでも使いやすいし、見た目がカワイイのも良いのだと思います。
そんなわけで、競合他社からも類似商品がたくさん発売されているわけですが、どれを買っても同じということはもちろんありません。むしろ後発商品のほうが良くできていると言える部分もありますし、ロースコグ以前から販売されているものもあります。
というわけで今回はメジャーなキッチンワゴンを10点ピックアップしてご紹介したいと思います。
※この記事は2025年4月28日時点の情報に基づいています
IKEA/ロースコグ

出典:IKEA
税込価格 | 3,499円 |
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サイズ(mm) | 450×350×770 |
材質 | スチール |
カラー | 5色 |
関連商品 | スモール、ふたなど |
※価格は画像リンク先の場合(以下同)
IKEA(イケア)の「RÅSKOG(ロースコグ)」はこの10年ほどのワゴンのブームを牽引した存在と言って差し支えないでしょう。スチール製ながら5千円以下というお手頃価格と、カラフルさが支持されたと考えられます。
この4月からさらに低価格になりました。ラージサイズのほか、ダイニングテーブルの下にも収まるスモールサイズ、専用のふたも用意されています。
ニトリ/トロリ
税込価格 | 3,990円 |
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サイズ(mm) | 450×315×890 |
材質 | スチール |
カラー | 10色 |
関連商品 | コンパクト、スリムなど |
後発ながらIKEAよりもラインナップが豊富なのがニトリの「トロリ」。現行バージョンは10色展開で、ダイニングテーブルの下に収まる「コンパクト」、細身の「スリム」などのほか、ふたや回転バスケットなどのオプションパーツも豊富に用意されています。
ロースコグと異なり、バスケットの高さを25mm単位で調節できる点も魅力と言えるでしょう。
山善/バスケットトローリー
税込価格 | 4,999円~ |
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サイズ(mm) | 460×380×810 |
材質 | スチール |
カラー | 8色 |
関連商品 | スリム、隙間など |
山善の「バスケットトローリー」はデザインはIKEAに似ていて、高さ調節が可能な点はニトリに似ています。もっとも、山善のほうがニトリよりも先に発売されたので、ニトリのパクリではありません。
バスケットトローリーでもっとも特徴的と言えるのは長さ12.5cmの「延長ポール」が用意されている点でしょう。バスケットの間隔を広げるだけでなく、「追加カゴ」をプラスして4段タイプにすることも可能です。
アイリスオーヤマ/キッチンワゴン
税込価格 | 2,980円 |
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サイズ(mm) | 463×349×786 |
材質 | スチール |
カラー | 6色 |
関連商品 |
アイリスオーヤマも早くから類似品を販売していますが、2024年2月に「キッチンワゴン」のデザインが大幅にリニューアルされました。上写真の通り支柱の取り付け位置が端に寄せられ、バスケットの中身が取り出しやすいようになっています。
ドウシシャ/コンパクトソリッドワゴン
税込価格 | 6,980円 |
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サイズ(mm) | 450×300×745 |
材質 | スチール |
カラー | 3色 |
関連商品 | 幅20cm |
ドウシシャの「コンパクトソリッドワゴン」はルミナスラックをアレンジしたような形状です。ルミナスラックと同様に25mmピッチで高さを調節できるほか、柵を一部または全部取り外せるのがメリットと言えます。
なお、ドウシシャには「パンチングラック」というワゴンもあります。山善にも「キャスター付きスチールラック」というほぼ同じ商品がありますけどね。
山崎実業/目隠しワゴンtower
税込価格 | 13,750円 |
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サイズ(mm) | 420×321×845 |
材質 | スチール |
カラー | 2色 |
関連商品 | 2段、スリムなど |
山崎実業の「目隠しワゴンtower(タワー)」はスチール製のワゴンに背板が付いた構造です。3段カラーボックスにキャスターを付けた感じと言うこともできるかもしれません。ついつい色々詰め込みがちなワゴンもクルッと裏返せばスッキリ隠すことができるという秀逸な商品です。
JEJアステージ/リセ
税込価格 | 2,280円 |
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サイズ(mm) | 450×300×715 |
材質 | ポリプロピレン |
カラー | 5色 |
関連商品 | ミニ、プラス、引出付など |
前段はすべてスチール製でしたが、ここからはポリプロピレン製です。ポリプロピレン製のワゴンはとても軽く、移動が楽なのがメリットです。おまけに価格も手頃です。
JEJアステージの「リセ」はカラバリが多いだけでなく、高さ違いや引出付き、オプションパーツも用意されています。「デスクトート」を組み合わせることも可能。関連商品に工具などの収納に最適化した耐荷重が大きい「ツールワゴン」もあります。
不動技研/スマートワゴンFit
税込価格 | 2,345円 |
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サイズ(mm) | 450×260×802 |
材質 | ポリプロピレン |
カラー | 2色 |
関連商品 | W100、W350など |
不動技研の「スマートワゴンFit」は幅が3サイズあり、それぞれ横から見たときに「I」、「E」、「王」の字になったデザインがユニークです。ちなみに、不動技研には「サージュ」というポリプロピレン製ワゴンもあります。
天馬/スキピタ ワゴン
税込価格 | 4,880円 |
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サイズ(mm) | 450×270×奥行高850 |
材質 | ポリプロピレン |
カラー | 1色 |
関連商品 | 幅17cm、3段など |
天馬の「ファビエ・スキピタ ワゴン」はすき間家具の要素が強いワゴンです。バスケット内にピッタリ収まる専用のボックスが用意されているというのが最大の特徴でしたが、残念ながら販売を終了してしまったようです。
無印良品/ポリプロピレン組立式ワゴン
税込価格 | 1,990円 |
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サイズ(mm) | 415×290×830 |
材質 | ポリプロピレン |
カラー | 1色 |
関連商品 | – |
無印良品の「ポリプロピレン組立式ワゴン」はおそらく30年くらい経つロングセラーです。私も20年に渡って使っていました。
ほぼ3段カラーボックスと同じサイズで、シンプルなデザイン。価格も手頃です。
以上、10点のキッチンワゴンを紹介しました。
キッチンワゴンを選ぶうえでポイントとなるのは、まずスチール製かポリプロピレン製かという点です。スチール製は丈夫なうえに自重があって安定感があります。一方、ポリプロピレン製は軽くて移動しやすく、価格が安いのもメリットです。
次にバスケット(棚)の高さ調節が可能か否か。高さを調節できるほうが収納物に合わせやすいですが、実際のところ、可動範囲は広くないのでそれほど重要なポイントとは言えないこともあります。
あとはサイズやカラー、デザイン、オプションパーツなどが決め手になることもあるでしょう。今回ご紹介した10点はそれぞれに持ち味があり、どれかひとつを選ぶと言っても難しい感じです。ニーズに合わせて最適なものを選んでいただければと思います。
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