一番お得なカラーボックスはこれだ!ニトリvsイケアvs無印良品vsアイリスオーヤマ

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カラーボックス比較!ニトリvsイケアvs無印良品vsアイリスオーヤマ

アマゾンなどのショッピングサイトで「本棚」と検索すると、いわゆるカラーボックスが上位に出てきます。多くの一般家庭や単身世帯ではそれほど本は多くないため、カラーボックスがあれば事足りるのでしょう。私の今までの経験から言っても、3~5段程度のカラーボックス的なもので事足りるケースが多いように思いますので納得です。

カラーボックスというのはそもそも、サブロク合板(3×6尺)を使ってもっとも歩留まりが良く(材料効率が良く)作られた組立家具で、高度経済成長期には日本から海外に大量に輸出されました。日本が誇る、イケアもビックリのコストパフォーマンスの高い収納家具なのです。

しかし、カラーボックスは本を収めるには十分とは言えません。前述の通り、合板の無駄なく作ることを第一に作られたのであって、本のサイズに合わせて作ったわけではないからです。本だけでなく、何を入れても中途半端。結果、使い手に工夫が求められます。

今回はそういう点も踏まえまして、本棚として使える一番お得なカラーボックスを、ニトリ、イケア、無印良品、アイリスオーヤマの中から選んでみたいと思います。

※価格および仕様はすべて2024年1月3日確認時点に更新済み

 

ニトリ・カラーボックス「カラボ」

  • 価格:税込1,590円(幅420×奥行300×高さ880mmの3段タイプの場合)
  • メリット:棚板の高さを自由に変えることができる、ラインナップが豊富
  • デメリット:組立が大変(棚板の小ネジもすべて留めないと棚板が落下)

ニトリのカラーボックスは2015年に入ってから仕様が変更されました。ニトリのカラーボックスの最大の特徴は棚板の位置が変えられることですが、2014年までは可動棚も固定棚も同じように外側からネジで固定するかたちだったのが、2015年からは可動棚は内側のダボ穴に樹脂製の棚受けを付けて、その上に棚板を乗せるかたちになりました。

これにより、外側から見えるネジは少なくなりました。ただ、棚受け1つずつに小ネジを留める必要があり、これがまた細かくて結構大変です。ドライバーの扱いに慣れていない人は苦労することでしょう。しかも、小ネジを留めないと側板が左右に広がってきて、棚板が落ちてしまうのですから厄介です。

2015新仕様☆ニトリのカラーボックス「カラボ」を組み立ててみた
2015年初めにリニューアルされたニトリのカラーボックス「カラボ」を組み立ててみました。棚板だけでなく天板の位置まで変えられるというのは便利です。一方で、ネジをたくさん留める必要があり、組立はすごく大変です。

ニトリのカラボは幅420×奥行300×高さ880mmの標準的な3段タイプで税込1,590円。ホームセンターで販売されている一般的なカラーボックスと同程度と言える水準で、ネジなどの部品点数から言えばむしろ価格は抑えられていると言えるでしょう。

ラインナップは従来、一般的なものに限られていましたが、ここ2~3年でどんどん増えて、幅は22~61cmまで4サイズ、段数は2~6段まで、A4対応サイズもあります。また、カラーもネット限定を含む計13色に加えて、「連結できるNカラボ」もあります。別売棚板、キャスター、インナーボックスなどオプションパーツも、後述するアイリスオーヤマ並みに増えてきたと感じます。

ちなみに、組み立てが簡単で見た目もキレイな「Nクリック・ボックス」もオススメです。

組立簡単!なのに頑丈!さらに見た目も美しい!ニトリ「Nクリック」ボックス
ニトリの「Nクリック」ボックスはスウェーデンのバーリンゲ・イノベーション社が持つスリースパイン特許技術を使った組立が簡単なカラーボックスです。しかし、それだけでなく、頑丈で、見た目も想像以上に美しい。2018年度グッドデザイン賞受賞も納得です。価格はちょっと高いですが、メリットを考えれば全然高くなく、まさにおねだん以上と言えます。

 

イケア・KALLAX(カラックス)シェルフユニット

  • 価格:税込5,999円から(幅770×奥行390×高さ770mmの2×2ボックスの場合)
  • メリット:一般的なカラーボックスと比べると見た目が良い、壁掛けも可能
  • デメリット:奥行が深いため本の収納に最適とまでは言えない

イケアのカラックスをカラーボックスと呼んでいいのかは若干疑問がありますが、細かいことは気にせず、今回はカラーボックスの仲間として扱いたいと思います。

イケアのカラックスの最大の特徴は、一般的なカラーボックスと比べると見た目が良いということでしょう。ただ、外箱が厚い合板でできているということもあり、上写真の2×2ボックスで税込5,999円から(カラーによって異なる)。随分と値上がりしましたが、カラックスが高いと言うより、いかに日本的なカラーボックスのコストパフォーマンスが高いかということがよく分かります。

また、カラックスは床に置くだけでなく壁に掛けることもできます。ただし、中身が空でも17.8kgもあるので、そこに本を収めようと思うと、最初からそれを前提で壁を作っておく必要があります(エアコン室内機以上の強度が必要で、アンカーでは到底足りません)。

本棚としての使い勝手を考えた場合、カラックスは雑誌を収めるのには高さはちょうど良いですが、文庫本、コミック、単行本を収めるにはスペースの無駄が多くなるだけでなく、見た目もあまり良くありません。また、奥行は390mmもありますので、雑誌を収めても200mm近く手前に空間が生じます。以上のことから、基本的にカラックスは本の収納に最適とまでは言えません。

ちなみにカラックスには引出しや扉のオプションが豊富にあります。サイズは上写真のような2×2や1×4の4ボックスが最小で、最大は5×5の25ボックスとなります。

IKEA「KALLAX」

 

無印良品・パルプボードボックス

  • 価格:税込3,490円(幅375×奥行290×高さ1090mmの3段タイプの場合)
  • メリット:A4サイズが入る
  • デメリット:厚紙でできているのでグラグラ

一般的にカラーボックスはパーティクルボードを芯材とした合板を使用したものが一般的ですが、無印良品のパルプボードボックスは分かりやすく言うと分厚い厚紙でできています。そのため、ちゃんと組み立ててもグラグラで、雑誌などを収納しようものなら重さで激しくグラグラします。

なお、パルプボードでできているということで、他とはちょっと違うという満足感は得られるかもしれませんが、別に質感は良くありません。良くも悪くもすごく厚みのある厚紙という感じです。

上写真のA4サイズ対応の3段タイプの価格は税込3,490円。他にもサイズバリエーションはありますが、グラグラでこの価格では話になりません。もっとも選んではいけないカラーボックスと言えるでしょう。

無印良品でカラーボックスっぽいものを求めるなら、パルプボードボックスではなくスタッキングシェルフを選ぶべきでしょうね。

 

アイリスオーヤマ・CBボックス

  • 価格:税込1,980円(幅415×奥行290×高さ880mmの3段、アイリスプラザの場合)
  • メリット:オプションパーツが豊富でカスタマイズしやすい
  • デメリット:オプションパーツを含めて割高感がある

アイリスオーヤマのCBボックスはオプションパーツがもっとも豊富で、カスタマイズしやすいのが大きな特徴です。また、中空構造でないベタ芯の合板を使っているため丈夫で、どこにでもキャスターなどを取り付けることが可能です。さらに、カラーバリエーションやサイズバリエーションも豊富。カスタマイズ次第で様々な使い方ができます。

ただ、構造的には本棚として使うには普通のカラーボックスとしか言いようがありません。現在では可動棚タイプもありますが、価格の面も考えるとあまり魅力的とは言えません。

カスタマイズしやすく頑丈という点ではCBボックスはオススメできるんですが、こと本棚として使うことを第一に考えると、それほどオススメとは言えません。だいたい、オプションパーツの価格が高すぎます。諸々取り付けて数千円から1万円になってしまうんだったら、普通に本棚を買ったほうが良いと思います。

ちなみに、CBボックスの品番は「CX-」から始まりますが、以前は「ECX-」から始まるものがアマゾンなどで販売されていました。これは棚板の厚みが従来より2mm薄い10mm厚で、棚板1枚あたりの耐荷重が従来品30kgに対して10kgしかない劣化仕様版です。価格も安くはなく、絶対に買ってはいけません。

なお、現在ではCBボックスよりも一回りコンパクトなモジュールボックスという商品が発売されており、本を収納するならそちらのほうがオススメと言えます。

カラーボックスに歴史的大革命!アイリスオーヤマ「モジュールボックスMDB-3」
アイリスオーヤマの「モジュールボックスMDB-3」はカラーボックスに歴史的大革命をもたらした商品と言えます。およらくヨンパチ合板を使うことでコストを抑えるだけでなく、A4ファイルや実用書に最適なサイズを実現しています。

 

以上のことから、本棚としてカラーボックスを使うのであれば、棚板の高さを自由に変えることができてラインナップが豊富なニトリのカラボか、オプションパーツが豊富でカスタマイズしやすいアイリスオーヤマのCBボックス、または一回りコンパクトなモジュールボックスがオススメと言えます。

本だけでなく様々モノも収納し、インテリアも楽しみたいならIKEAのカラックスというのもアリだと思います。ただ、約6千円という価格帯になるので、その価格帯だと他の選択肢も検討したいところです。

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コメント

  1. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、こんばんは。ニトリのカラーボックスが1つあります(と言いますか、カラーボックスは家に1個しかない)。ここのボックスはよそと比べ、奥行がありますので、コクヨのB5ファイルボックスがきちんと収まります。
     私は最下段にふだん使う教科書やファイル(私は教員です)の入ったファイルボックスを置いています。上の段は割とスカスカにしてあります。

     本当はちゃんとした本棚を置きたいのですけどね。A4ファイルボックスが収まる奥行のを。エースラックだといきなり40cmを超してしまうのでじゃまです。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      こんばんは~^^

      たぶん、ニトリのカラボと一般的なカラーボックスの奥行内寸って10mmほどのことだと思うんですが、それがコクヨのファイルボックスと絶妙にマッチするんですね~。

      A4ファイルボックスが収まるとなると、コクヨのファイルボックスだと419mmですから奥行430~440mmくらいの本棚がちょうど良いってことですかね?エースラックだと460mmですけど、確かに今まで奥行300mmのカラボだったのが460mmになると邪魔ですね~^^;

  2. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、ありがとうございます。
     >>419mm<<はB4サイズ以上では?コクヨのファイルボックスですと、A4サイズは317mmになります。なのでエースラックの奥行は惜しいところなのです。私としては、はみ出すのはNGです(はみだす=物事が収まらない)。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      あ、すいません。コクヨのA4ファイルボックス、アマゾンでの記載はどうも組み立て前の状態の寸法でした^^;

      317mm・・・確かにこれはなかなかない寸法ですね。内寸なら扉付きのものだとちょうど良いものもあると思いますが、それだと意味ないですもんね(>_<)

  3. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、たびたびおそれいります。
     A4ファイルボックスがぴったり収まる本棚が既製品としてあってもよさそうなのに、ないのが不思議ですよね。ファイルキャビネット類をみていると、たいてい40cmになるのです。部屋が広ければそれだっていいのですけど。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      スチール製書庫にはA4ファイルボックスが収まるものがありますけどね。木製書棚はサブロク合板(3×6尺)かヨンパチ合板(4×8尺)で歩留まりが良い(=材料に無駄がない)寸法のものが作られるので、どうしても30、40、45、60、90、120cmが基本となってしまうのです。

      強いニーズがあれば間の寸法のものも企画される可能性はあるんですが、まあ、ほとんどの人はそういうことにニーズを持っていないので、難しいでしょうね~。

  4. まお茶 より:

    こんにちは。
    いつも収納で知りたいことがあり調べると、収納マン様のブログにたどり着きます(笑)
    リビングに置こうと思っているカラーボックスをニトリにするか、エースラックにするかで迷っています。
    ニトリは6段のカラーボックス(幅42cm)、エースラックはNC1845、いずれもホワイトです。
    全てが可動棚で幅が40cm程度、高さが170cm前後でホワイトの棚で探してこの2点に絞りました。
    収納するものは本(子供の絵本がほとんど)と雑貨少々です。
    例のニトリの机とアイリスのメタルラック(ホワイト)に挟まれる予定です。
    この2つは価格以外にどんな違いがありますか?

    • 収納マン より:

      まお茶さま

      こんにちは~^^
      まお茶さんにこちらにもお越しいただけてうれしいです!

      ニトリのカラボ(W42)6段か大洋のエースラックNC1845ですね。
      価格はかたや税込2,990円、かたや1万円強ですから、できれば出費を抑えられたほうがうれしいですよね。

      これらの違いは価格以外に主に3つあります。
      ・NC1845のほうが横揺れに強い構造
      ・NC1845のほうが棚板の移動が楽
      ・NC1845のほうがやや丈夫な表面素材

      NC1845のほうが価格が高いのでメリットが多くなりますが、以下、詳述しますので、価格差を考慮しながら品定めの参考にしていただければと思います。

      【NC1845のほうが横揺れに強い構造】
      NC1845の天板と台輪に注目してください。
      ニトリのカラボは天板・棚板・底板が同じように両側板の間に渡される構造です。
      一方でNC1845は天板が両側板の上に乗り、底板は両側板の間にあってその下を幕板が支えています。
      つまりNC1845はニトリのカラボより複雑な構造で、横揺れに強いと言えます。

      【NC1845のほうが棚板の移動が楽】
      NC1845は可動固定棚2枚と移動棚4枚という構造で、可動固定棚は一応固定しないといけないものの、移動棚は自由に位置を調整できます。
      一方のニトリのカラボ6段は半固定の棚5枚という構造で、すべて底からネジを計4本留めないといけませんし、さすがにこのくらいの高さになるといずれかの段は決められた位置で固定しないといけないと思います。
      そのあたりが微妙に使いにくいかもしれません。

      【NC1845のほうがやや丈夫な表面素材】
      NC1845もニトリのカラボもプリント化粧板ですが、NC1845は強化プリント紙を使っていると思われ、丈夫で質感もカラボよりは良いです。
      あと、ニトリのカラボは側面にネジ穴が多数見られるので、どうしても目障り感はあります。

      総じて、エースラックは書棚の廉価版、カラボはカラーボックスの親玉と言えます。
      価格が3倍も違うのでどちらが良いと一概に言うのは難しいです。
      リビングに置くということで見た目重視ならエースラック、とりあえず5~6年使えれば良いと考えるならカラボ、というところでしょうか。

      • まお茶 より:

        早々のお返事、有難うございます!!

        昨日、とりあえず現物を見てみようとニトリとホームセンターに行ってみましたが、あいにくエースラックにお目にかかることはどきませんでした。
        ニトリもリーズナブルで良かったのですが側面のねじ穴が気になったことと、一度購入したらきっと壊れるまで処分することはないので、リビングに長期間置くなら多少でも見栄えのいいものにしようと思い、エースラックをネットで購入しました。

        収納マン様に教えて頂いた、エースラックの方が棚板の移動がラク&やや丈夫な表面素材というのも決め手になりました。
        実物を見れない中、収納マンさまのアドバイスで自信を持って決めることができました。
        本当に有難うございます!!

        • 収納マン より:

          まお茶さま

          エースラックの実物は見れなかったんですねー。
          責任重大ですが、お役に立てて良かったです^^

          これで学習スペースは完成でしょうか。
          入学に向けて、お嬢様の気持ちもますます盛り上がりますね♪

          • まお茶 より:

            年末にエースラックが届き設置しました!!
            見た目重視で選んだエースラックですが、大正解だったと思います。
            思っていた以上にしっかりとした感じで、底の部分が10cm程度高さがあるのも埃が入りにくく、ものも取り出しやすいので気に入っています。

            今回初めてこのような家具を主人と2人で組み立てたのですが、なかなか大変ですね。
            かなり四苦八苦しながら組み立てましたが、完成したとき「おぉできた!!」というちょっとした達成感も味わい、いい経験でした。

            これで学習スペースは完成ですが、インテリア好き、収納好きなので、狭いリビングを中心に物を減らして家具を今までよりコンパクトなものに変えていくプランを進行させています(笑)
            ということで、収納マン様、有難うございます!!、そして引き続きお世話になりますね。
            宜しくお願いしま~す!!

  5. 収納マン より:

    まお茶さま

    お~!早速届いて、しかも設置もされたんですね!

    「大正解」というお言葉を聞けて、私もとてもうれしいです^^

    お嬢様もお母さんとお父さんが一生懸命勉強スペースを作ってくれてとても喜んでいることでしょう。
    これは一生の思い出になりますね♪

    なにはともあれ、お疲れ様でした~^^