最近は百均でもキッチン用収納グッズが充実していて、しかも決して安っぽさを感じさせないものが増えています。山崎実業のtowerシリーズが大好きな私でも、「towerに千円使うなら百均でも十分かな」と思ってしまうほどです。
それでも、メーカーとしては魅力的な市場に見えるのでしょうか。主にキッチン調理用品を扱っている和平フレイズが、山崎実業にガチバトルを挑むようなキッチン収納グッズのシリーズを新たに投入してきましたよ。
※価格および仕様はすべて2022/01/27現在
和平フレイズ・ルームラボ
このたび和平フレイズが投入したのは「ルームラボ」というキッチン収納のラインナップです。現状、税込880円から同7,697円まで18アイテムが揃っています(価格はamazonの場合。以下同)。
いずれも主に粉体樹脂塗装のスチールでできていて、まさしく山崎実業のtowerシリーズなどと競合する商品ばかり。果たして勝機はあるのか、それぞれのアイテムを見てまいりましょう。
RG-0491 取っ手付ワイヤーバスケット
まずは「取っ手付ワイヤーバスケット」。奥行29cmの、吊り戸棚用のハンドル付きバスケットです。見た目はカワイイとは思いますが、税込2,420円と言われるとちょっと財布の紐が固くなってしまいます。
RG-0492 吊り下げ水切りカゴ
お次は「吊り下げ水切りカゴ」。吊戸棚に吊り下げて使用する水切りカゴです。幅36cmと割りとコンパクトなので、税込4,950円でもニーズによっては需要はありそうです。
RG-0493 吊り下げ調味料ラック
「吊り下げ調味料ラック」はその名の通り、調味料の小瓶を吊戸棚に吊り下げるためのラックです。前述の吊り下げ水切りカゴと違ってクランプ用のネジは付いておらず、ただ吊戸棚の底板に引っ掛けるだけの構造って、個人的にはちょっと不安を感じるところです。税込2,750円。
RG-0494 吊り下げまな板ホルダー
「吊り下げまな板ホルダー」もその名の通りで、こちらにはクランプ用のネジが付いています。ただ、この向きでまな板を吊り下げると、背の高い私は確実に頭を打つと思います(苦笑)税込2,200円。
RG-0495 吊り下げマルチラック
「吊り下げマルチラック」は吊戸棚の下に手元灯が出っ張って付いている場合に、手元灯を避けて前述の吊り下げ調味料ラックや吊り下げまな板ホルダーを取り付けできるようにするためのものです。ただ、そうすると余計に頭をぶつけやすくなるし、手元灯の光をシャットアウトしてしまうんじゃないかと思います。おまけに税込4,400円と高価。
RG-0496 ちょい置きマルチポール
「ちょい置きマルチポール」はシンクの上に渡して、上写真のように鍋フタや玉杓子、スポンジや布巾をチョイ置きするためのもの。まな板を乗せるサポートにもなるでしょうし、個人的にはこういうシンプルなものは好きなんですけど、税込1,100円もすると言われたらとりあえず百均で探してしまいそうです。
RG-0497 シンクパネル
「シンクパネル」はシンクの底に敷くパンチングボード。シンクや食器を傷めたくないときに使うのでしょうか。シリコンの脚が付いていて、下を水が流れるようになっています。税込3,300円ということですが、目的を達するためなら百均で十分かと思います。
RG-0498 コンロカバー
「コンロカバー」は上写真のようにコンロの上を調理台として使えるようにするほか、脚を開けばシンク上のサポート棚として使うこともできます。これは便利だと思いますが、対応コンロサイズが幅33cm以下ということなので、基本的には単身世帯のミニキッチン用なのでしょう。税込4,400円。
RG-0499 シンク上水切りラック
「シンク上水切りラック」を見てもやっぱり単身世帯のミニキッチン用なのかなと思いましたが、幅は44cmから70cmまで伸縮しますので普通にファミリー世帯でもOKなサイズです。ただし、肝心の水切りカゴの部分は伸縮しないようです。税込7,697円。
RG-0500 ディッシュスタンド
「ディッシュスタンド」は仕切りの位置を変えることで様々な深さの食器に対応できる皿と椀のスタンドです。ただし、幅は19cmで固定ですから、期待するほど調節する余地はないと思います。税込2,200円。
RG-0501 フライパンスタンド
「フライパンスタンド」も前述のディッシュスタンドと同様で、仕切りの位置は変えられるものの幅は18cmの固定。ぞれで税込2,200円もするなら、ニトリの伸縮式フライパンスタンドを買ったほうが良いんじゃないかと思います。
RG-0502 扉掛けマルチハンガー
「扉掛けマルチハンガー」はシステムキッチンの扉に引っ掛けることで、表面はタオル掛け、裏面はワイヤーネットでシリーズのフックなどを取り付けられるというもの。いろいろ組み合わせると割高感は出てしまうものの、必要な収納の仕方を選べるのは良いんじゃないかと思います。税込2,420円。
RG-0503 ガラス蓋ラック
「ガラス蓋ラック」は前述のシンク上水切りラックや扉掛けマルチハンガーに引っ掛けて使うもので、鍋フタやマグボトルを掛けることができます。税込1,320円。
RG-0504 ふきんハンガー
「ふきんハンガー」も同様の設置方法で、布巾やゴミ袋を掛けることができます。税込1,320円。
RG-0505 ポケット Aタイプ
このシリーズには引っ掛け式のポケットが3つ用意されているのですが、「ポケット Aタイプ」は中間のサイズ感となっており、カトラリーやキッチンツールを立て掛けるのに最適です。仕切りも付いています。税込1,320円。
RG-0506 ポケット Bタイプ
「ポケット Bタイプ」は横長タイプで高さは低め。スポンジと洗剤、調味料ボトルなどを収納するのに良さそうです。税込1,320円。
RG-0507 ポケット Cタイプ
「ポケット Cタイプ」は縦長タイプ。上写真のように食品用ラップや、キッチンツールを収納するのに良いでしょう。税込1,650円。
RG-0508 フック 3個組
「フック 3個組」は税込880円。どこにでもある感じではありますが、フックの先が細くて長めなので、様々なキッチンツールに使える点は良いと思います。
というわけで、和平フレイズのルームラボは「他にもっと良い商品があるでしょ」と思ってしまうものが多いというのが率直な感想です。ただ、単品で見てしまうとそういう評価しかできなくても、シリーズで揃えたいという前提であれば決して悪くないと思います。これだけラインナップが豊富なシリーズというのは珍しいからです。
それでも山崎実業のtowerシリーズに比べたらラインナップは少ないです。価格も別に割安感はありませんし、カラーもホワイト系のみ。それほどアドバンテージが見出せず、ちょっと前途多難な感じがします。
コメント