ダイソーは100円ショップではありません。200~1,000円程度の商品を扱い始めてからもう10年以上は経つと思います。つまり、ダイソーは100均グッズを中心に扱うライフスタイルショップなのですね。
でも、ダイソーで200円以上の商品なんてどれほど売れているのでしょうか。個人的には普通にホームセンターで買ったほうが良いんじゃないかと思うことが多いのですが、わざわざホームセンターに買いに行くのが面倒臭いとか、ダイソーのほうが安そうとか思って買う人もいるのでしょう。そうでないと、とっくに200円以上の商品なんてやめてしまっているはずですものね。
ともあれ、こちらの商品は定着することができるでしょうか。
※この記事は2019年5月16日時点の情報に基づいています(2023年7月28日一部更新)
キャリコ型収納「TSUME-RU」
こちらがダイソーの大型新商品。カインズ「キャリコ」のようなフロントオープンタイプのスタッキングボックス「TSUME-RU(つめーる)」です。スタッキングだから「積める」、洋服を「詰める」というのが由来でしょうか。なかなかナイスなネーミングです。
それはさておき、つめーるはフタが跳ね上げられるようになっています。天板下にスライドインしたり、フタが折れ曲がるといった機能はなく、その点ではカインズの「キャリコ」やニトリの「Nフラッテ」のようにシンプルです。
ニトリ「Nフラッテ」との比較
ダイソー・つめーる | ニトリ・Nフラッテ | |
---|---|---|
サイズ(mm) | 446×385×240 | 515×390×235 |
耐荷重 | 6kg | 10kg |
積み重ね可能段数 | 3段 | 4段 |
税込価格 | 660円 | 1,290円 |
製造国 | 日本 | 中国 |
※上表のNフラッテはレギュラー本体+フタのセットの場合です
カインズのキャリコには深いタイプしかないので、サイズや構造が似ているニトリのNフラッテと比較してみましょう。
耐荷重や積み重ね可能段数を見るとニトリのフラッテのほうが丈夫そうです。確かに、つめーるはペラペラのグニャグニャでかなり弱い感じ。ただし、フラッテが数字ほどの丈夫さを持っているとも思えません(苦笑)ただただダイソーのつめーるが軟弱すぎるだけです。
また、つめーるのフタはしばらく使うと固定部が摩耗して、跳ね上げてもすぐに閉まっちゃうことになるだろうと思います。耐久性はかなり低いです。
一方で、つめーるは日本製ながら税込660円。対してNフラッテは中国製で1,290円です。中国産だからダメだというつもりは毛頭ありませんが、国産のほうが安心できるという人は多いかもしれません。
「つまるところ、どっちが良いの?」と聞かれたら、そりゃあ迷わず天馬の「プロフィックス・カバコ」でしょう(笑)価格はつめーるの2倍以上ですが、丈夫でフタが天板下にスライドインする構造ゆえ使いやすいです。
ニトリ自身、Nフラッテはカバコに劣ると考えたのか、以前にニトリでもカバコとカバゾコを扱っていたくらいですからね。ホームセンターもサンカの「フロック」からカバコにシフトしていってます。もう完全に勝負はついているのです。
というわけで、ダイソーのつめーるにはただのひとつも勝算はありません。「積める」というよりは早くも「詰んだ」という感じですかね(苦笑)
ちなみに、つめーるはライトブルーとグレーの2色。サイズは1サイズのみです。
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