前回に引き続き、キャリコ絡みのネタです。カインズの「Carico(キャリコ)」、stacksto,(スタックストー)の「pelican (ペリカン)」、サンカ(サンイデア)の「squ+froq(スキュープラス・フロック)」、そして天馬の「プロフィックスKABAKO(カバコ)」、これら4つのフラップ扉付きスタッキングボックスを比較してみました。なお、どうも調べた限りでは山善のオープンボックスはサンカのフロックと同じ商品なので、その説明はフロックに譲ります。
それではまず、先輩であるスタックストーのペリカンから参りましょう。
※2022/05/24一部更新
スタックストー・ペリカン
冷静によく見比べてみると、ペリカンは他の3つとは形状が異なることが分かります。口は上のほうを向いていて、まさにペリカンの口のようになっているのです。そのため収めるモノは洋服よりも日用雑貨などが向いていると言えます。
価格的には比較した4商品の中ではもっとも高いですが、他に比べて丈夫です(垂直荷重10kgまで、ワイドのみ15kgまで)。その点でも様々な日用品の収納に向いていると言えます。デザイン的にも洗練されていますよね。
サイズバリエーションは、ワイド(30.4L)、ベーシック(22L)、ミニ(15L)、スリム(13.5L)、プチ(0.53L)の5種類。カラーバリエーションは最大9色。加えて、分別ゴミ箱として便利な「ペリカン・ガービー」が追加されています。
カインズホーム・キャリコ
4商品を比較すると、キャリコは進化の途中の形状であるように見えます。キャリコはペリカンと同様に一枚扉で、折れ扉のフロックとは異なります。また、キャリコはペリカンとは異なり口がほぼ正面を向いていてあまり丈夫ではない(天板耐荷重8kg)ので衣類収納向きと言えます。
価格はフロックよりも少し安い感じです。ほか、機能的に他ともっとも異なるのはキャスター(コロ)付きということです。
サイズバリエーションは、S、M、Lの3種類に加え、キャリコプラスM(浅型)が登場したほか、キャリコG、キャリコ・ポルタなど、キャリコのブランドを冠したラインナップがかなり増えています。カラーバリエーションは基本的に7色です。
サンカ・スキュープラス・フロック
フロックはキャリコより後発ということもあり、フラップ扉に一工夫あります。扉が折れ曲がるので、開けっぱなしにしても邪魔になりにくいのですね。
開口部はほぼ正面を向いており、あまり丈夫ではなく(最大耐荷重4kg)、キャリコ同様に衣類収納向きと言えます。また扉は2つ折り式で、4通りの開け方が可能です。これはフロックが当初から浅型を採用したために、積み重ねた場合に上のフロックに干渉することを避ける狙いがあったと思われます。
価格はキャリコよりも少し高い感じです。また、フロックはキャリコとは異なり、キャスターが別売となっています。サイズバリエーションは、深さ2サイズ、幅3サイズで、計5種類。カラーバリエーションは11色です。形状としてはもっとも進化していると言えますが、キャリコの追撃により更なる進化が求められることでしょう。
天馬・プロフィックス・カバコ
4商品中最後発のカバコはフラップ扉が跳ね上げ式ではなく、天板の下にスライドインする構造です。そのため、扉を開けっぱなしにしてもまったく邪魔にならず、見た目もスマートです。洋服などを出し入れする際に扉が邪魔にならないというメリットもあります。
カバコの耐荷重はMサイズの場合、収納物5kgでフタが1kgとのこと。よく分からない説明ですが、少なくとも個人的にはキャリコより丈夫だと思います。
サイズバリエーションは、S、M、L、スリムS、スリムM、スリムL、ワイドMの7サイズ。カラーバリエーションは最大5色です。別売キャスターや、積み重ねて使える引出しの「カバゾコ」などもあります。
デザインが良くて丈夫で小物の収納に適したペリカン。
低価格でキャスター付き、衣類の収納に適したキャリコ。
折り畳める扉でデザインもなかなか、衣類収納向きのフロック。
開けっぱなしでもOKでサイズバリエーションが豊富なカバコ。
ぶっちゃけ、使い勝手の面ではカバコが断トツだと思います。こういうフラップ式のスタッキングボックスはどうしても扉を開けっぱなしにしがちなので、スライドインできるカバコのほうが便利だからです。価格もキャリコよりは少し高いですが、フロックと比べると同じくらいです。
フロックはキャリコに比べると使い勝手が良いと思いますが、カバコが登場してからは微妙なポジションかなと思います。コロ付き、低価格ということでしたら、キャリコが良いでしょう。デザインにこだわりたいならペリカンですが、他3商品とはちょっと使い勝手が違いますよね。
ともあれ、これらの比較を通じて最適なシリーズを選んでいただければと思います。
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