我が家では冷蔵庫の中の細かい食品を収納するのに、イノマタ化学の「キレイストッカー」やダイソーの「冷蔵庫用収納ケース」を使っています。
私は正直あまり必要ないと感じるのですが、妻は気に入っているようです。100円ショップで買えるのでコストを気にせず使えるのは良いと思います。
一方で、こういうのがあると競合するニトリはやりにくいでしょうね。そういうこともあってかどうか、従来の冷蔵庫トレーをリニューアルしました。
※この記事は2023年7月20日時点の情報に基づいています
ニトリ・冷蔵庫トレー
サイズ(mm) | 税込価格 | |
---|---|---|
浅型S | 120×295×50 | 399円 |
深型S | 120×295×100 | 499円 |
浅型M | 240×295×50 | 599円 |
深型M | 240×295×100 | 699円 |
ニトリは2021年10月に、従来から扱っていたポリスチレン製の冷蔵庫整理トレーをPET樹脂製にリニューアルし、「Nブラン」シリーズのアイテムとして販売していました。その後2年足らずでシリーズ累計販売数80万個を達成したというのですから立派なものだと思いますが、このたびユーザーから様々な要望を受けてサイズ等の見直しを図ったということです。
従来品とサイズを比較
従来品 | 新商品 | ||||
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サイズ(mm) | 税込価格 | サイズ(mm) | 税込価格 | ||
S浅型 | 100×295×50 | 299円 | 浅型S | 120×295×50 | 399円 |
S深型 | 100×295×100 | 399円 | 深型S | 120×295×100 | 499円 |
M浅型 | 200×295×50 | 499円 | 浅型M | 240×295×50 | 599円 |
M深型 | 200×295×100 | 599円 | 深型M | 240×295×100 | 699円 |
具体的にどう変わったかと言うと、上表の通りトレーの幅が20%大きくなっています。同時に、価格も約17~33%アップしています。
幅が20%大きくなったからと言って材料コストや物流費がそのまま20%前後もアップするわけではありませんが、まあこのご時世ですから致し方ないのでしょう。ニトリの粗利益率は2022年度の52.5%から50.4%に2ポイント以上も下がってますからね。ここのところ来店客数が伸び悩んでいるので、もっと単価と利益率を高めていかなくてはなりません。
なお、350mL缶用やS~Lのボックスはおねだん据え置きで継続のようです。
ニトリ・冷蔵庫ラック
サイズ(mm) | 税込価格 | |
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浅型S | 130×300×60 | 399円 |
深型S | 130×300×110 | 499円 |
浅型M | 250×300×60 | 499円 |
深型M | 250×300×110 | 599円 |
ニトリは冷蔵庫トレーのサイズを変更したのと同時に、「冷蔵庫ラック」を追加しました。
こちらはダイソーの「積み重ねできる書類トレーA4」のように積み重ねて使うだけでなく、前述の冷蔵庫トレーと組み合わせて引出しのように使うこともできます。そのため、冷蔵庫トレーよりも一回り大きいサイズとなっています。
キレイラックにコスパで劣る
冷蔵庫ラックの投入によって冷蔵庫トレーの使い方の幅が広がることは結構なことだと思います。しかしながら、100円ショップで販売されているイノマタ化学の「キレイストッカー」&「キレイラック」と比較してみるとどうでしょうか。
ニトリの冷蔵庫トレーS浅型4つと冷蔵庫ラック浅型M2つを使って引出し4杯の状態を作ると、税込2,594円(=399円×4+499円×2)かかります。対してイノマタ化学ならストッカースリム4つとラックワイド2つの計6点、税込660円で済みます。
サイズが一回り小さい、材質や耐荷重が違うなど、異論もあるでしょうが、個人的には後出しジャンケンの割りに優位性が感じられないと思います。
ニトリ・仕切りにもなる伸縮式冷蔵庫ポケット
サイズ(mm) | 税込価格 | |
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スリム | 42×80×40 | 199円 |
ワイド | 67×80×40 |
そのほか、ニトリからは同時期に冷蔵庫内収納グッズが他にも追加されています。「仕切りにもなる伸縮式冷蔵庫ポケット」はその名の通り、冷蔵庫のドアポケットの内側を仕切りつつ、薬味チューブなどのスタンドにもなるという収納グッズです。スリムとワイドの2サイズがあり、いずれも箱の部分が70~110mmに伸縮します。
私はてっきりセリアで売ってるエコー金属の「伸縮式薬味チューブ入れ」かと思ったのですが、伸縮する方向が異なります。また、質感はむしろダイソーの「ドアポケットすっきりケース」に似ているように感じます。
伸ばしてもダイソーのケースとほぼ同じなら、110円で買えるダイソーで十分と言えるかもしれません。しかし、無印良品なんてキレイストッカーそのものを120~150円で売ってるんですから、それと比べるとオリジナリティーがあって良いんじゃないでしょうか。
ニトリ・冷蔵庫小物ポケット(ロング)
サイズ(mm) | 税込価格 | |
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ロング | 76×77×50 | 199円 |
もうひとつ、「冷蔵庫小物ポケット(ロング)」という冷蔵庫のドアポケットに調味料の小袋を収納するのに便利なグッズも投入しています。
こちらもダイソーの「取り出しやすい冷蔵庫用ナナメ型ポケット(ミニ)」などとほぼ同じ用途および大きさですが、既存の100均グッズとはまた異なるものです。ひとつあたり4倍ほど高価ではあるものの、逆にプチ贅沢な気分を味わえて良いかもしれません。
以上、今年の夏は100円ショップにも果敢に勝負を挑むニトリの心意気を見れたというお話でした。
まあぶっちゃけ、コスパだけで見るとニトリは分が悪いですよ。100円ショップのセリアでも粗利率は40%強なのに、ニトリは最低でも50%ないといけないのですから、値段で勝てるはずがありません。
でも、ニトリの冷蔵庫トレー&ラックはポリスチレン樹脂じゃなくて丈夫で厚みもあるPET樹脂です。100円ショップのクオリティーでは満足できないユーザーの支持を集められる可能性は十分にあります。伸縮式冷蔵庫ポケットなどのクオリティーはさすがに100均とほとんど変わらないものの、ニトリでワンストップで揃えられる利便性というのはあるのではないでしょうか。
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