以前にプラスの「強力ミニマグネット フックタイプ」という商品を紹介しました。より正確に言うと、ダイソーで販売されていた1個入りパッケージのものですが、ペンなどに取り付けることでマグネットでスチール面にくっつけることができるという便利アイテムです。
ただ、それ以前に販売されていたレイメイ藤井の「ピタグリップ」と同様に、ペンが細すぎても太すぎてもダメというのがネックでした。取り付けたままだとペンを握る際に少し邪魔に感じるという問題もあります。
その2つの問題を解決できるかもしれない商品をセリアで見つけましたので、今回はそれをご紹介したいと思います。
※この記事は2025年7月11日時点の情報に基づいています
エルオー・マグネット補助板付き歯ブラシホルダー
JANコード | 4968951220556 |
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サイズ | 本体:23×10mm 補助板:φ25mm |
材質 | 本体:シリコーンゴム 磁石:ネオジム磁石 補助板:鉄 |
耐荷重 | 60g(ホルダー) |
製造国 | 中国 |
税込価格 | 110円 |
今回ご紹介するのは、セリアで購入したエルオーの「マグネット補助板付き歯ブラシホルダー2P」という商品です。ネオジム磁石が付いたゴムバンドを歯ブラシにセットし、壁側に付属の補助板を粘着テープで貼り付けて、そこに歯ブラシをくっつけるという仕組みです。
これだったら、太さが細いペンも太いペンも壁にくっつけられるんじゃないかと思ったわけですよ。
真ん中にネオジム磁石
本体は左右にゴムリングのあるリボン型で、中心に直径8mmのネオジム磁石が埋め込まれています。補助板はそれをすっぽり覆うのにちょうど良い直径25mmサイズです。
ちなみに、補助板の裏面には3M(スリーエム)の粘着テープが使われています。貼り直しはできないタイプです。
太さ14mmの歯ブラシはNG
今回のホルダーは取り付け可能な歯ブラシの柄の太さについて記されていません。そこでまず柄の太さが14mmあるエビスのプレミアムケアに取り付けようとしたところ、いきなりゴムバンドが切れてしまいました。
「え!まじか!?」って驚きましたよー。そんな極端に柄が太いわけじゃないですからね。
太さ12mmの歯ブラシならOK
そこで我が家にあった最も柄の細い歯ブラシ(ライオン・クリニカ)で再チャレンジ。細いと言っても太さは12mmですが、それでもギリギリでした。
こんなの、普通に使っててもすぐに切れますよ。エルオーはちゃんと検証したうえで販売しているんでしょうか。
壁にくっつけられました
ともあれ、壁に粘着テープで補助板を貼り付けて、そこに歯ブラシをくっつけることができました。一応、本来の目的を果たすことはできると思います。
太さ10.8mmのペンもOK
歯ブラシではなく、ペンではどうでしょうか。太さ10.8mmのボールペンで試したところ、同様にして壁にくっつけることができました。太さ10mm以下なら概ね問題なさそうです。
付けたまま書くのも問題なし
ホルダーをペンに付けたままでも問題なく書くことができます。ゴムバンドが細いですから邪魔になりません。
軸に通すのが面倒
ただ、このホルダーは歯ブラシやペンに取り付ける際に端から中央に寄せていく必要があるので面倒です。最初にすぐ切れてしまったということもあり、恐る恐るやる必要があります。
ケーブルの固定のほうが適してるかも
そんなわけで、このホルダーは歯ブラシやペンよりもケーブルの端を固定するほうが適していると思います。太さも無理がありません。
ただ、同様にマグネットでケーブルの端を固定できるグッズは100均でも他にあります。敢えてこれを使う必要性は乏しいでしょう。
プラス・強力ミニマグネット フックタイプ
JANコード | ホワイト:4977564730987 ブラック:4977564730970 |
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サイズ | 直径15×24mm |
フック穴 | 直径約10mm |
耐荷重 | 約100g |
材質 | 熱可塑性エラストマー、ネオジム磁石 |
製造国 | 中国 |
税込価格 | 110円 |
改めて、プラスの「強力ミニマグネット フックタイプ」と比較してみたいと思います。こちらの1個入りはダイソーで購入しましたが、現在は販売されていません。4個入り、もしくは8個入りなら現在も市販されています。
エルオーの歯ブラシホルダーと比較
エルオーの歯ブラシホルダーと並べて比較してみると、穴の大きさが全く違うことが分かります。
プラスのほうも対応するペンの太さは明示されていないものの、穴の大きさは10mmと表示されており、そのくらいの太さのペンに取り付け可能であろうことが推測できます。これを基準に見ると、エルオーのほうは歯ブラシの柄を通すなんて無理だろうと思ってしまうわけです。ちなみに、エルオーのバンドの穴は実測で約4mmです。
歯ブラシに装着してみた
プラスの強力ミニマグネット・フックタイプは主にペンに装着するものですが、歯ブラシに装着して壁面にくっつけてみました。まったく問題ないですし、むしろエルオーのものよりも楽に装着できます。
ボールペンに装着してみた
もちろん、ボールペンにも使えます。ただし、穴の部分が「C」の字のやわらか素材なので、ボールペンを手に取るときに、マグネットフックが壁に残ってしまうことがあります。もっとも、そのほうがペンを持つときに邪魔にならなくて良いとも言えますが。
装着したままでは書きにくい
プラスの強力ミニマグネット・フックタイプをペンに取り付けた状態で握ると、ちょっと邪魔に感じます。これはあくまでフックと考えて、壁側に残す(ペンから外す)ほうが良さそうです。取り付けるのはやや面倒ですけどね。
まるき・ネオジム磁石マルチホルダースリム
JANコード | 4978446059851 |
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サイズ | 12×13×17mm |
対応サイズ | 直径約9~12mm |
耐荷重 | 100g |
材質 | 熱可塑性エラストマー、ネオジム磁石 |
製造国 | 中国 |
税込価格 | 110円 |
セリアにも似たような商品があります。まるきの「ネオジム磁石マルチホルダースリム」です。
こちらもプラスの強力ミニマグネット・フックタイプと同様に熱可塑性エラストマーでできており、穴の形状は「C」の字ですが、プラスよりもシッカリとした硬さです。
3商品の大きさを比較
3つの商品を並べて比較してみるとこんな感じです。プラスもまるきも穴の大きさは10mm程度ですが、まるきのほうが全体的にコンパクトです。仕込まれているネオジム磁石の大きさは3つとも同じくらいのものと思われます。
歯ブラシに装着してみた
まるきのマルチホルダーも主にペンに取り付けるためのものですが、歯ブラシに取り付けることもできます。こちらのほうがシッカリと歯ブラシの軸を掴んでくれるように感じます。
ボールペンに装着してみた
もちろん、ボールペンにも取り付けることができます。こちらもシッカリと掴んでくれており、安定感があります。
装着したままでも書ける
ペンに装着した状態は前述のプラスのものと大差ないように見えるかもしれません。しかし、まるきのほうがコンパクトなので、装着したままでも邪魔にならないように思います。
ほか2商品より脱着が容易
冒頭のエルオーのホルダーはペンの先から引き摺り上げて取り付ける必要があります。プラスのものは穴がCの字ですが、ベロの部分が邪魔なので、やはりペンの先から取り付けなければなりません。
その点、まるきのマルチホルダーは取り付けたい場所にダイレクトに取り付けることができます。
というわけで、エルオーの歯ブラシホルダーはペンの太さにかかわらず取り付けできるどころか、基本的には柄が細い歯ブラシやペンにしか取り付けできず、おまけに耐久性の面で難のある商品でした。とても買い推奨できるシロモノではありません。
プラスの強力ミニマグネット・フックタイプは、まあ悪くはないです。ただ、個人的にはまるきのマルチホルダーのほうが使いやすかったです。プラスよりもシッカリとペンを掴んでくれますし、装着したままでもペンで書きやすく、脱着もしやすいと思います。
今回のエルオーの歯ブラシホルダーは期待外れでしたが、まるきのマルチホルダーの良さに気づけたことは良かったと思います。
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