まだまだ新築のつもりの我が家ですが、間もなく引き渡しから4年を迎えます。本当に時間が経つのは早いものですね。
それはさておき、アキュラホームで建てた我が家の外壁はケイミューの「ハーモレイド」と「マレストーン」。いずれも、日光で汚れを分解し、雨で洗い流すセルフクリーニングができる、”光セラ”という機能を有します。おかげで、今のところ外側はキレイなのですが、ベランダの内側は雨水が当たることがないため、ご覧の通り汚れが滞っています。
この汚れを何とかしたいと思い、1年ほど前から高圧洗浄機の購入を検討し始めました。しかし、今のところ他で使う予定がないうえ、デカくて邪魔な高圧洗浄機はできることなら買わずに済ませたいとも思っていました。
そこで白羽の矢が立ったのがバッテリータイプのコードレス高圧洗浄機です。これならインパクトドライバーと同じくらいの大きさなので場所を取りません。
でも、楽天市場やamazonでのレビューを見ると、使い物にならないとか、すぐに壊れたとか、ネガティブな評価も散見されます。どうしたものかと二の足を踏んでいたところ、楽天プレミアムパートナーで試す機会に恵まれました。今回はそのレビューをお送りしたいと思います。
6in1コードレス高圧洗浄機18000mAhバッテリー付き
今回ご紹介するのは、「6in1コードレス高圧洗浄機18000mAhバッテリー付きSQ-8107」という商品です。
従来からあるケルヒャーなどの高圧洗浄機は本体が大きいうえ、ライフルのように大きな銃身を持ち、長いホースと長い電源コードを引き摺らなければならず、取り回しが大変です。しかし、こちらは長いホースはあるものの、バッテリー式のため電源コードが不要で、充電式のインパクトドライバーのような感覚で使うことができます。
ケースもインパクトドライバーとほとんど変わらない大きさと重量なので、かさ張らず収納しやすいと言えるでしょう。
使用前の準備
高圧ホースにジョイントとフィルターを付ける
コードレス高圧洗浄機を使うにあたっては、いくつかの準備が必要になります。まず、高圧ホースの両端に、本体に繋ぐジョイントと、バケツなどに突っ込む際のフィルターを挿し込みます。
いずれも、ホースの先が破れるか、部品が壊れるかというくらい、無理やり押し込む必要があります。
ホース、ノズル、バッテリーを装着
あとはホースを繋ぎ、延長ジョイントとノズルをセットし、バッテリーを装着すれば、使える状態になります。
本体の先も延長ジョイントもノズルもプラスチックでできているので、力加減を間違えると、すぐにポキッと折れてしまいそうです。注意して取り付けましょう。
フォームガンの装着も可能
ノズルに代えてフォームガン(泡立て器)の装着も可能です。ここにカーシャンプーを入れて洗車するにも便利というわけですね。
バッテリーを充電する
リチウムイオンバッテリーは最初からある程度、充電されています。しかしながら、フル充電でないと真価が分からないので、念のため充電します。
充電に際しては充電ドッグは必要ありません。付属のACアダプタの端子を直接挿すだけでOKです。ただし、容量が18000mAhもあるので、結構時間が掛かります。iPhone14×約5.5台分と言えばイメージしやすいでしょうか。
バッテリー側に充電状態を示すランプがないと思ったら、ACアダプタのほうに付いていました。充電中は赤、充電が完了すると緑に点灯します。
とりあえず使ってみた
準備が整ったので、さっそく使ってみたいと思います。ガーデンパンに水を張り、そこに高圧ホースの端に付けたフィルターを沈めます。そして、トリガーを引きます。
しかし、まったく水が出てきません。インパクトドライバーのように、けたたましく音が鳴り続けるだけです。
不良品かと思いました。ですが、30秒ほど待ってみると、「ブシュッ!ブシュッ!」という音とともにノズルの先から水が出てきて、次第にビーム状の水が発射されるようになりました。
6つの噴射モードが選べる
この高圧洗浄機はノズルの先端を回転させることで、6つの噴射モードを選ぶことができます。
0°噴射はこれぞ高圧洗浄機という感じのピンポイント噴射。15°から40°は扇状に広がります。シャワー噴射は文字通りで、拡散噴射は一般的なホースリールのストレート噴射のような感じです。
勢いを保てるのは実質1~2m
一般的なホースリールと変わらないレベルなどと酷評されがちなハンディータイプの高圧洗浄機ですが、少なくともこれに関しては当てはまりません。勢いが保てるのは1~2m程度ではあるものの、辛うじて5mくらい先まで届きます。
コンクリートの汚れを落としてみた
上写真の右半分をご覧ください。汚れたコンクリートの上にナメクジが這ったようにジグザグの線がついているのがお分かりいただけると思います。ホースリールではここまで威力のある水は出ません。胸を張って高圧洗浄機と言えるシロモノだと思いますよ。
15°噴射なら広い範囲の汚れを落とせる
ケルヒャーなど従来の高圧洗浄機を使ったことがある方ならお分かりいただけると思いますが、コンクリートの汚れを落とすのはとても骨が折れます。汚れを落とせる線が細いため、作業が捗らないからです。
こちらの高圧洗浄機は15°噴射の太い線で汚れを落とすこともできます。それだけ威力があるということです。これなら作業が捗りますね。
ブラッシングスポンジのほうが手っ取り早い
とは言え、高圧洗浄機でコンクリートの汚れを落とすのは大変です。ぶっちゃけ、カインズの「玄関タイルの汚れを落とすブラッシングスポンジ伸縮柄」を使ったほうが圧倒的に早かったです(苦笑)
狭いところで威力を発揮
「こりゃあ高圧洗浄機なんて必要なかったかな?」と思いましたが、ブラッシングスポンジが入らないような狭いところや、力が入りにくい隅のほうは、高圧洗浄機が大活躍しました。また、ブラッシングスポンジでは落とせない頑固な汚れも高圧洗浄機なら落とせるということもありました。必要に応じて使い分けたほうが良いのでしょう。
洗車してみた
フォームガンにカーシャンプーを入れ、6in1ノズルの代わりにセットすると、泡洗浄が可能です。
こんなことができるなら、もうコイン洗車を利用する必要もないかもしれません。
洗い落すときはシャワーで
洗い落すときはノズルに交換してシャワーで。1台で2役こなせるというのは本当に便利ですね。ホースリールの水圧では勢いが足りなくて、大きな車を洗うのは大変なんですよ。
おまけに、コンセントや水栓がなくても使えるのですから、洗車にはもってこいだと思います。
ベランダの壁を洗浄してみた
ついつい面白くなって玄関前のコンクリートや車を洗ってしまいました。ようやく使い慣れてきたところで、本題のベランダの壁に取り掛かりたいと思います。
上写真は特に目立つ縦筋の汚れに高圧洗浄を施したbefore→afterです。完璧ではありませんが、9割方くらいは汚れが落ちていると思います。
ブラシのほうが手っ取り早い
ですが、こちらでもコンクリートの汚れを取るときと同様に、高圧洗浄機で汚れを落とすのはあまり効率が良いと思えませんでした。洗車ブラシでゴシゴシやったほうが作業が捗ります。
角の部分は高圧洗浄機が便利
では、高圧洗浄機を使う意味がないかというと、そんなことはありません。角の部分は大きな洗車ブラシでは擦ることができず、かと言って歯ブラシでチマチマやるのは大変です。高圧洗浄機のほうが効率良く汚れや苔を取ることができました。
また、今回は幅8m強、面積にして7平米近くのベランダの壁面を洗浄しましたが、10リットルのバケツ2杯の水ですすぎまでできました。普通にバケツやホースリールで水を掛けたら、こんなに少ない水では済まないでしょう。おまけに、風呂の残り湯を使ったので、財布にも環境にもやさしいです。
この高圧洗浄機は網戸を洗うときにも便利に違いありません。今までは浴室や屋外まで運んで洗ってましたが、これからはすべてベランダで済ますことができそうです。
ベランダの壁がめちゃキレイに!
こうして、高圧洗浄機(と洗車ブラシ)でベランダの壁がめちゃキレイになりました!これはもう手放せませんね。
ちなみに、1回の充電で60分間使える仕様となっていますが、私としては十分だと思います。玄関前のコンクリートの汚れを落として、少し洗車をして、ベランダを掃除しても、まだ余裕がありました。逆に私自身のバッテリーが切れそうです(苦笑)
まとめ(メリット&デメリット)
- 価格が安い
- コンパクト
- 取り回しが楽
- 威力十分
- 6タイプの噴射
- 泡洗浄もできる
- 少ない水で洗浄できる
最後に、今回のコードレス高圧洗浄機を使うメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
まず、価格は税込9,800円、クーポンを使うと20%オフの7,840円ということで、かなり安いと思います。18000mAhのバッテリーが最低でも3千円くらいからと考えると、なおさら安く感じられます。
また、コンパクトで収納しやすく、電源コード不要のため取り回ししやすいのもメリットです。それでいて、水圧は十分。6タイプの噴射に加え、泡洗浄もできて洗車にも使えます。
ホースリールで水を撒くより少ない水で済み、風呂の残り湯を使えるのも助かります。
- チープで壊れやすそう
- メーカー不明
- 動作音はそれなり
- 蛇口に繋ぐことはできない
一方で、全体がプラスチックでできていてすごくチープです。ノズルを付けた状態で衝撃が加わったら、すぐに壊れてしまうと思います。何よりメーカーが記載されておらず、保証書が付いていても何の安心感もありません。
また、従来の高圧洗浄機に比べると静かだと思いますが、インパクトドライバー並みの音はします。集合住宅での使用はちょっと躊躇するかもしれないですね。あと、蛇口があるところでは直接繋げられたら良かったのにと思います。
というわけで、今回のコードレス高圧洗浄機には良い意味で予想を裏切られました。個人的にはもはや従来のキャニスター型の高圧洗浄機を持つ必要性は感じられません。水圧は十分だし、取り回しがしやすく、収納スペースにも困らないからです。
おまけに安い。メーカー不明というのは不安ではありますが、じゃあケルヒャーのモバイル高圧洗浄機セットを買うかと言うと、そこまで投資する気はないし、ケルヒャーだってすぐに壊れますからね。私はこれで十分だと思います。
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