最近はアイアンを使った男前なシェルフがいろんなところで売られています。
木製だと雰囲気が良いけれど強度が足りず、スチールだと強度はあるけど冷たい印象になってしまいがちです。しかし、それらを組み合わせれば両方の良いところを活かすことが可能です。
ただ、組立家具メーカーが作ると、棚板はほとんどの場合、プリント合板になってしまうんですよね。どうしてもコストが優先されるからです。
そうすると、特にネット通販で買う場合は、パッと見た目は良い感じだけど、実物を見たら思たより安っぽかったということが起こります。いくら化粧合板の質感が向上してきても、やはり天然木には敵わないところがあるわけです。
ドウシシャ・オイルステインラック
ところがどっこい。ルミナスラックでお馴染みのドウシシャが私の知らない間に発売していた「オイルステインラック」は、その名の通りオイルステイン塗装を施した天然木を使ったシェルフとなっています。棚板はパイン材、フレームは粉体樹脂塗装のスチールでできた、アイアン&ウッディーな男前ハイブリットシェルフです。
天然木はプリント紙などと比べるとただでさえコストが掛かるうえに、塗装をするとなるとさらにコストが掛かるという問題があります。オイルステインラックは比較的コストが抑えられるオイルステインを使うことで、価格の上昇を抑え、良い雰囲気を醸し出すという一石二鳥を実現しているのではないかと思います。
スノコ状のパイン棚板
また、棚板は同じくドウシシャの「ナチュラルウッドラック」に形状がよく似ています。あくまで私の推測ですが、同じ工場のラインを使って棚板を作ることでコストを抑えることに成功しているのではないでしょうか。
無垢板(集成材)ではなくスノコ状にすることで、反りや割れといった品質の問題もクリアできます。
全部で9アイテム
オイルステインラックは全部で9アイテム。幅は30cm、90cm、120cmの3サイズ、高さは2段(64cm)、3段(101.5cm)、4段(138.5cm)の3サイズで、奥行はすべて共通の34.5cmです。
幅90cmと120cmは水平線を強調するように棚板の端が左右に飛び出した形状になっている一方、幅30cmはコンパクトにまとまっているのは実用的で良いですね。
意外と実用的なサイズ設計
どうしてもこの手のシェルフは見た目重視で使い勝手が悪いことが多いのですが、このオイルステインラックは意外にも実用性を考えて作られていると感じます。
棚板の上下の間隔は基本的に35cmピッチとなっており、A4ファイルや雑誌はもちろん、ファイルボックスも問題なく収まる寸法です。棚板の高さ調整こそできませんが、実用に十分耐えると言えましょう。
また、奥行は34.5cmあり、カラーボックスよりも深いので、様々なモノを置くのに便利です。本や雑誌を置くにはやや大きいものの、雑貨などをゆったり置きやすいのではないでしょうか。
耐荷重も1段あたり20kg、全体で80kgまでOKですから、いろんなモノが置けます。体裁の良い飾り物だけでなく、プリンターなどの家電を置いても問題ないでしょう。
オイルステインラックは流行のアイアン&ウッディーで男前な雰囲気でありながら、実用性も考えられたシェルフと言えます。特に寸法的にも強度的にも使い勝手が良い点が高く評価できるポイントですね。
価格は5,380円から15,990円と決して安くはありませんが、モノの割りに高いということもなく、妥当なところではないかと思います。
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