まさかのポール径22mm!ドウシシャからルミナス互換じゃないラック登場

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現在、スチールワイヤーシェルフ(いわゆるメタルラック)のポール径は25mmと19mmが主流です。2015年からニトリのスチールラックのポール径が22mmになったものの、ほかにφ22mmのポールを採用するメーカーが登場することはありませんでした。

しかし、一体どうしたことか。スチールワイヤーシェルフNo.1ブランド「ルミナスラック」を擁するドウシシャがポール径22mmのラックを発売したのです!

※この記事は2022年10月25日時点の情報に基づいています(2023年7月27日一部更新)

 

ドウシシャ・WR22-85175

このたびドウシシャが販売を開始した「スチールラックWR22-85175」は、ポール径が22mmのワイヤーシェルフです。従来、ルミナスラックが採用していた25mmでも19mmでもなく、ニトリだけしか採用していない22mmというポール径のため、ルミナスラックとは互換性がほぼ・・ありません。

キャスターは互換性あり

ただ、まったく互換性がないわけではなく、ポール径25mm用のキャスターは基本的に取り付けが可能だそうです。もっとも、「打込み式キャスター」は無理ですが。

棚板のサイズが従来と異なる

ポール径だけでなく、棚板のサイズも従来のルミナスラックとは異なります。ルミナスラックは幅76cmや91.5cmなど、ルミナス・ノワールは幅61cmや81cmなどのバリエーションとなっていますが、今回発売されたのは幅85.5cm。ポール径19mmの「ルミナス・ライト」で幅84.5cmというサイズは存在するものの、幅85.5cmというのは初めてだと思います。

また、奥行40.5cmというのはルミナス・ノワールの奥行41cmと近いですけど、微妙に異なります。どうしてこんなサイズになったのか、ますます謎が深まるばかりです。

クリアコーティングもされず


↑ルミナス互換ラックの場合

おまけに、現在ではルミナスブランドのメッキ系ラックはもちろん、ルミナス互換ラックも表面にクリアコーティングを施していますが、今回発売されたラックはクロムメッキのみとなっています。

一方で、耐荷重に関しては棚板1枚あたり65kg、ラック全体で325kg(アジャスター脚の場合)ということで、ルミナス互換ラックと同じ仕様です。

ルミナス互換ラック等との比較

ドウシシャ
非互換ラック
ルミナス
互換ラック
ルミナス
レギュラー
ルミナス
ノワール
サイズ(cm)※185.5×40.5×17491.5×46×178.591.5×46×179.581×41×178.5
キャスター別売
クリアコーティング
棚板1枚あたり耐荷重65kg65kg250kg80kg
ラック全体耐荷重※2325kg325kg500kg400kg
税込価格※35,980円6,980円12,800円12,800円

※1…キャスター付きのものは装着時の高さ ※2…すべてアジャスター装着時の耐荷重 ※3…ルミナスクラブショップ楽天市場店の2023/07/27現在の税込価格

このたび発売された互換ではないラックと、ルミナス互換ラック(NE25-90185)ルミナス・レギュラー(NLH9018-5)ルミナス・ノワール(NO8018-5)を比較してみました。

前述した通り、新発売の非互換ラックは互換ラックよりも一回り小さいサイズで、キャスターもクリアコーティングも無しという低スペックである代わりに、価格はもっとも安くなっています。

ルミナス互換ラックはもっとも安いときは5千円を切っていたことを考えると、現在はかなり値上がりしていると言えます。おそらくですが、今回の非互換ラックの投入は価格訴求が目的と考えられるでしょう。

しかしながら、たった1千円、約17%の違いで、キャスターもクリアコーティングもなくなってしまうのであれば、ルミナス互換ラックを買ったほうが良いのではないかと思います。ちなみに、キャスター4個セットで税込1,280円からです。

ニトリとの比較

ドウシシャ
非互換ラック
ニトリ
スチールラックCUSTOM
サイズ(cm)85.5×40.5×17485×40×181.5
キャスター別売別売
クリアコーティング
棚板1枚あたり耐荷重65kg40kg
ラック全体耐荷重325kg100kg
カラー1色3色
オプションパーツキャスターのみ棚板なども有り
税込価格※45,980円6,990円

※4…それぞれルミナスクラブショップ楽天市場店とニトリ楽天市場店の2023/07/27現在の税込価格

次いで、ドウシシャも意識したであろうニトリの「スチールラックCUSTOM」と比較してみたいと思います。

いずれもポール径22mmで、高さはニトリのほうが千円ほど高いです。耐荷重はドウシシャのほうが上ですが、ここは各社で基準が異なると考えられるため一概にどちらが優れているかを言うのは難しいところです。

カラーバリエーションはドウシシャがクロム1色なのに対し、ニトリはホワイトとブラックもあります。また、ニトリには追加用棚板などのオプションパーツも用意されています。

つまるところ、価格重視なら今回のルミナス22mm、ホワイトやブラック色、棚板を追加する可能性などを考えるとニトリというところでしょうか。

 

というわけで、このたび発売された互換ではないラックは従来のルミナス互換ラックと比べてさほど安いとは言えず、サイズが気に入った場合を除いてはあまりメリットがなさそうに見えます。サイズバリエーションも棚板5段のほかは4段(WR22-85154)しかありません。

それでもドウシシャが数量限定で製造、販売に踏み切ったのは、市場の反応を見るためではないかと思います。消費者がスペックを落としてでも安い方を好むのか、またニトリのスチールラックCUSTOMとガチで勝負できるかどうか、というところを見たいのでしょう。

個人的には今後の拡張の可能性や耐久性も考えて、ルミナス互換ラックを選んだほうが良いと思いますけどね。

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