粘着式耐震ストッパーの売れ筋3商品(サンワサプライ「耐震ストッパーT型 QL-59」、北川工業「スーパータックフィット TF-M」、サンワサプライ「耐震ストッパー QL-78」)を実際に試して比較する今回のレポート。第2回目は北川工業の「スーパータックフィット TF-M」についてご報告したいと思います。
※この記事は2017年4月8日時点の情報に基づいています
北川工業・スーパータックフィット TF-M
こちらが今回使用する北川工業の「スーパータックフィット TF-M」です。北川工業と言うと馴染みがないですが、家具業界ではフェルトキーパーの「キタリア」としてお馴染みですね。その他、自動車やスマートフォンのプラスチック部品などを作っている、縁の下の力持ち的なメーカーです。
壁側と家具側が独立したL字型構造
前回紹介したサンワサプライの「耐震ストッパー QL-78」同様、「スーパータックフィット TF-M」もL字型構造ですが、壁側と家具側で独立した部品構成となっています。商品説明には記載されていませんが、上下方向の揺れを逃がす構造になっているのではないかと思われます。
一方でこのような構造上、「耐震ストッパー QL-78」とは異なり、「スーパータックフィット TF-M」は家具の側面への取り付けには適さないと思われます。
粘着面はプロセブンのようなジェルマット
北川工業の「スーパータックフィット TF-M」の粘着面は「プロセブン」のようなジェルマットです。触ってみるとかなり強力に指にベチャッと貼り付く感じです。
まずは壁面に貼り付け
前回の「耐震ストッパー QL-78」の場合は先に家具の天板に貼り付けるかたちでしたが、「スーパータックフィット TF-M」は先に壁面に貼り付けます。そのため、あらかじめ家具を動かす必要がありません。
続いて家具の天板に貼り付け
続いて、家具側の部品を下にスライドして貼り付けます。壁面側と家具側の2つのパーツに分かれていることは、設置が容易になるというメリットもあると言えそうです。
壁面側、家具側ともにかなり強力に接着できている一方で、弾力のある粘着ゲルであるため上下左右の力も十分に逃がすことができています。なお、本品は震度7対応となっており、1組(2個)使用で目安安全重量60kg以下と記載されています(目安安全重量100kg以下の「TF-LL-N」もあり)。耐用年数は4~5年。日本製。
スーパータックフィットのメリットとデメリット
メリット
- 家具を動かす必要がない
- 粘着ゲルで揺れを吸収
デメリット
- 目安安全重量は控えめ
- 見た目にやや目立つ
前回のサンワサプライ「耐震ストッパー QL-78」に比べると、「スーパータックフィット TF-M」は取り付けが容易で、しかも地震対策としても非常に有効性を感じました。一方で、数字上は目安安全重量の値が小さいため、これは控えめに表記したのか、実際に性能が低いのか、判断が難しいところだと感じました。
2017/09/06追記:
別の箇所で「スーパータックフィット TF-M」を4ヶ月間、壁紙に貼り付けて剥がしてみたところ、壁紙をまったく損傷することなく剥がすことができました!木製家具の塗装面にも変質は見られませんでした。
ちなみに、サンワサプライの「耐震ストッパー QL-78」はすぐに壁から剥がれてしまって全然ダメ。同じく「耐震ストッパーT型 QL-59」は壁紙から剥がそうとすると、壁紙が破れてしまいました。粘着力が強すぎて木製家具からも剥がすことができませんでした。
コメント
サイズに40と50のサイズがありますが、10ミリの違いはどうでしょうか?
Lは冷蔵庫などの隙間のある物に対応とのことなので、Mを2個、アマゾンで注文しました。
助かりました!
まいたけまいたさま
そうですね、冷蔵庫の天板面は壁から離れていることが多いので、その場合は「TF-L」を使う必要がありますが、一般的な家具なら「TF-M」で問題ないでしょう^^
一般的な突っ張り式と比べると若干高価かもしれませんが、天井を持ち上げる心配がなく確実に固定でき、なおかつ見た目も良いのでオススメです♪