先日、効率良くインテリアにも配慮して収納するのに背の高い家具を置くことが有効であることを紹介しました。
とは言え、やっぱり地震のことを考えると、書棚や食器棚などの背の高い家具を置くことに抵抗がある人も多いと思います。そこで今回は、地震対策として有効な様々な家具転倒防止・耐震グッズについてまとめてみました。
つっぱり式
アイリスオーヤマ・家具転倒防止伸縮棒
家具用転倒防止具としてもっともポピュラーなのはやはりつっぱり式でしょう。取り付けが簡単で、賃貸住宅でもOKです。各種サイズがあるので、サイズの合うものを使用すること、壁に近い位置で固定することが重要です。また、つっぱり過ぎると天井を持ち上げてしまいますので注意が必要。日本の住宅の多くは吊り天井なので、期待するほど効果を得られない可能性もあります。
粘着式
北川工業・スーパータックフィットTF-M
壁と家具をジェルマットで固定するL字型の器具です。両面テープではないので、丁寧に剥がせば繰り返し使用することが可能で、賃貸住宅でも使えます。
突っ張り棒のように目立つことがなく、天井を持ち上げてしまう心配もありません。また、同種の商品に比べて設置も容易で、個人的には自信をもってオススメできます。
ネジ固定式
ニッサチェイン・家具転倒防止金具S-206
昔からあるチェーン式の家具転倒防止具です。壁と家具それぞれにネジで固定します。安定感があり、チェーンの長さ調整も可能で便利なのですが、壁側の固定位置は下地がある場所や鴨居などに限定されますし、ネジを回す際にかなり力が必要な場合があります。また、ホコリが絡みつきやすいのが厄介です。
オカザキ・スチールL家具転倒ストッパー
前述のチェーン式に比べると壁との距離や取り付け位置のの融通は利きませんが、価格が安いのと、ホコリが絡みにくいのがメリットです。こちらも昔ながらの定番商品と言えるでしょう。
接地面安定式
ニトムズ・家具転倒防止安定板 ふんばる君
こちらも昔ながらの定番商品。家具の手前側を持ち上げて上部を壁側に寄せることで転倒の危険性を減らすことができます。ただし構造上、背の高い家具に使用するとかなり手前側に家具を移動させる必要があるので、ミドルチェスト(高さ120cm程度まで)の使用に適していると言えます。
プロセブン・耐震マット
以前に引越業者のテレビCMで一躍メジャーになった耐震マット。基本的に食器棚など家具自体に重量があるものでないと効果を発揮せず、オープンラックなど比較的軽いものの場合は逆に不安定感を生じます。また、フローリングを傷める可能性があるということです。
以上、取付方式別にメジャーな家具転倒防止・耐震グッズを紹介しました。基本的にどれも一長一短で、万全であるとも言えません。また、壁や家具によって最適なものは異なりますから、状況に応じて選ぶ必要があります。
こういった家具転倒防止・耐震グッズは「転ばぬ先の杖」的なものです。倒れてこないようにこういった家具転倒防止・耐震グッズを活用することも大事ですが、家具が倒れてきた場合に避難経路をふさいでしまわないよう、レイアウトにも気を配っておくことが望ましいと言えるでしょう。
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