我が家の新築計画もいよいよ大詰め。ここ数日は毎日のように照明器具やコンセントの数や位置を吟味するため、配電図とにらめっこしています。
照明器具やコンセントは単価が安いとは言え、むやみやたらと増やして良いものではありません。たとえばダウンライトひとつは3千円くらいのものですが、スイッチプレートも配線工事も必要になるので、ダウンライトひとつでも1万円単位でコストがアップしていきます。また、コンセントも増やせば大きな分電盤が必要になり、10万円以上もコストが上がることもあります。
さらに、照明器具はできるだけビルトインにして住宅ローンに組み入れたいという方もいらっしゃるでしょうが、私としては見た目が気にならないところはできるだけビルトインにせず、ローゼットにシーリングライトを取り付けたいわけです。そのほうが、のちのち照明器具の交換コストを抑えられるからです。埋め込みにしちゃうと、専門業者に交換してもらわないといけないですからね。
そんなわけで、「ここはダウンライトを埋め込むべきか、ローゼットで良しとするか?」とひとつひとつ吟味している収納マンですが、アイリスオーヤマの新商品が間に合っていればこんなことで悩む必要はなかったのかもしれません。
アイリスオーヤマ・ランプ交換型 住宅用LED照明
このたびアイリスオーヤマが発表したのは「ランプ交換型 住宅用LED照明」。一般的なLEDダウンライトはランプが寿命を迎えると器具ごと交換する必要がありましたが、新商品はランプだけ交換することができるというものです。
一般的な住宅の天井構造に適したSB形ダウンライト(上写真)のほか、室内用ブラケット灯、玄関用ポーチ灯の計3種と、交換用のGX53口金ランプがラインナップされており、2020年3月上旬より発売されます。
東芝ライテックなどもLED交換可能
「さすが、なるほど家電のアイリスオーヤマ!」と感心したのですが、よくよく調べてみると同じようにGX53口金を使ったLEDランプは数年前から東芝ライテックなどが取り扱っていたんですね。東芝ライテックのほか、オーデリック、パナソニック、コイズミ照明、ホタルクス(旧NECライティング)なども扱っており、決して目新しいものではないようです。
一般消費者から見ればLEDランプが交換可能な照明器具は魅力的に見えるのですが、LEDが長寿命であることを考えるとメーカーとしてはランプが交換できることにあまり合理性が見出せないのかもしれません。LEDは一般的に寿命が4万時間。1日あたり8時間の使用で13年以上も使える計算です。ランプを交換するときには器具本体が壊れているかもしれないんですよね。
おまけに、LEDが一般家庭に普及したのは2011年の東北地方太平洋沖地震以降です。LEDの普及とともに技術はどんどん進化しており、今後も技術革新が期待されています。なので、十数年後にLED電球を交換するときに、果たして現在の技術がそのまま使われているのか怪しい部分があるのではないかと思います。
というわけで、東芝ライテックなどの大手メーカーも取り組むも、あまり普及しているとは言えない状態のLED電球を交換可能なダウンライト。一般消費者に身近なホームセンターを販路に持つアイリスオーヤマが従来より低価格で発売することによって、一気に普及していくことになるのでしょうか。
私としてはこういう部分に関しては割りと保守的なので、人感センサー付きの高価な照明器具や大きなシーリングライトを取り付けるところ以外は、基本的に従来の埋め込み式ダウンライトを設置しようと思います。
コメント