皆様お気付きでしょうか。ニトリの「Nインボックス」の内側には四隅に出っ張りがあることに。
この出っ張りは専用のキャスターを挿し込むためのものです。しかしながら、キャスターを取り付けない方も多いことでしょう。一方で、「この出っ張りさえなければもっと隅々までモノが収まるのに!」と不満を募らせている方は少なくないと思います。かく言う私もその一人です。
ともあれ、そこにチャンスを見出したのが、Nインボックスの製造元であるサンカが本社を構える新潟県三条市を同じく本拠地とするJEJアステージです。打倒サンカ、打倒Nインボックスの声高らかに、新しいインナーボックスを発売しました。
※価格および仕様はすべて2022/09/12現在
JEJアステージ・カロキューブ
このたびJEJアステージが発売したのは「カロキューブ」。鉄骨のような辺の造形はまるでニトリ×サンカのNインボックスにソックリです。
もっとも、丸みのある「squ+インボックス」をルーツとしてレクタングルなNインボックスが誕生したように、「ポストモダン」からカロキューブが派生したと考えれば、パクリと言うよりも自然の流れと言うべきでしょうか。
カロキューブは内側に出っ張りがない
冒頭でもお伝えした通り、ニトリのNインボックスやその兄貴分のsqu+インボックスには内側にキャスターを取り付けるための出っ張りがあって邪魔です。もちろん、ポストモダンや「リバースボックス」にも同様の出っ張りがあります。
しかし、カロキューブには内側の出っ張りがありません。角に丸みもないので、本当に隅々まで隙間なくモノを収めることができるんですね。これは同様のカラーボックス用インナーボックスとしては画期的なことと言えるでしょう。
まるで無印良品みたいなトレー
とは言え、 カロキューブにはキャスターが取り付けられないわけではありません。専用のトレーにキャスターを取り付けてボックスを乗せれば、床の上をスムーズに移動させることができます。しかも、トレーはボックスのフタとして利用することも可能です。
この仕組みはまるで無印良品のポリプロピレンファイルボックス用「キャスターもつけられるフタ」ですね。
カロキューブは4面に持ち手あり
ほかにNインボックスとの違いを挙げるとすれば、Nインボックスが3面に持ち手があるのに対し、カロキューブは4面すべてに持ち手を備えているところでしょうか。
すべてスッキリと隠してしまいたいシーンがあることを考えるとNインボックスのように持ち手がない面があったほうが良いと思います。一方で、そんなことはどうでも良くて、カラーボックスなどに収めるときに向きをチェックするのが面倒臭いと感じる人にはカロキューブが最適かもしれません。
カロキューブのラインナップ
カロキューブ | Nインボックス | ||
---|---|---|---|
レギュラーボックス | 1,042円 | レギュラー | 699円 |
ハーフボックス | 932円 | よこ型ハーフ | 599円 |
縦型ボックス | 932円 | たて型ハーフ | 599円 |
– | – | クォーター | 349円 |
レギュラートレー | 822円 | レギュラー等用フタ | 299円 |
縦型トレー | 635円 | クォーター等用フタ | 199円 |
キャスター | 400円 | キャスター | 399円 |
※カロキューブの価格はベリベリモッコ楽天市場店の場合
カロキューブのラインナップはボックスが3サイズにフタが2サイズ。あとキャスターは3種類から選べます。ニトリのNインボックスのクォーターに相当するサイズがないだけなので十分なラインナップと言えるでしょう。
一方で、Nインボックスが7色あるのに対し、カロキューブは2色のみ。また、価格はカロキューブのほうが割高で、特にトレーはなかなか高価です。このあたりはロットの多いNインボックスと比較すると厳しいところですね。
以上の通り、JEJアステージの新商品「カロキューブ」はニトリのNインボックスのような外観ながら、内側に出っ張りがないというのが最大の特徴です。しかしながら、フタにもなるトレーを使えばキャスターを取り付けることも可能です。
そこのところを高く評価してもらえればカロキューブを選ぶメリットはあると思いますが、価格がNインボックスと同じくらいにならないと厳しいでしょうね。ポストモダンのようにカインズ全店の店頭に並べばニトリに対抗できるでしょうか。
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