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片づけが苦手な人は「分類できない人」と「出したモノを戻せない人」の2パターン

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片づけで悩むイメージ

私が片づけのご相談をクライアントから受けると、「独身の頃はできてたんですけどねー」とか「仕事ではちゃんとできているんですが…」といったつぶやきが聞かれることが割りとよくあります。家族が増え、モノが増え、半面で自分の思うように時間が使えなくなった、もしくは職場ではすごく気を遣って片づけるものの、自宅ではその反動からリラックスしてしまうだけ、という感じに分析することができるでしょう。

一方で、こういった事例から分かることは、片づけができないとおっしゃる方も根本的に片づけができないというわけではないのです。状況によって、モノによっては、片づけができていることも多々あるのですね。

「片づけが苦手」というコンプレックスから、できない自分にフォーカスしてしまうと、このように分析を誤ってしまいます。片づけのプロはその点を分かっていますから、「できない人」なんてレッテルなど貼らず、どこができていてどこができていないかをよく見ています。いや、むしろできている部分を評価して、できていない部分をできるようにするのに役立てられないかと考えたりするものです。

もう少し具体的に言うと、本棚の中身はキレイで3段ボックスの中も整理できているのに、他のモノで部屋が散らかってしまう、というようなことはよくあります。というか、ほとんどの場合がそうです。

このような場合、本が好きなので本棚の中はキレイに揃えているというケースもありますが、それ以外にも、使っていないモノほど整然と並んでいるということもあります。以前に片づけたっきりほとんど手をつけることがなかったため片づいた状態が維持されているわけです。

 

「分類できない人」と「出したモノを戻せない人」

片づけが苦手と言う人を大きく二つに分類すると、「分類できない人」と「出したモノを戻せない人」に分けることができます。実際のところ、多いのは前者です。

片づけると言うとまず捨てなきゃいけないと誤解される方が多いわけですけども、一番大事なのは「分ける」作業です。要るモノと要らないモノを分ける、使用頻度順に分ける、カテゴリー別に分けるなどですね。分けたモノをまとめ、まとめたモノを分け、片づけとはライフスタイルの変化などに合わせてひたすら分ける作業だと言って良いくらいです。

几帳面に分類する必要はない!

一方で、片づけが苦手と言う人は几帳面な方が多いのです。臨機応変に自分らしくやれば良いだけなのに、こうしなきゃいけないという変な思い込みが強く、他の人のやり方などが気になったりします。そうすると、身の周りのモノは自分に合わせて揃えているはずなのに、他人であったり世間一般の常識に合わせて分けなければならないという不自然な考えに陥り、分け方が分からなくなってしまいます。

「分け方が分からない」と言う場合、そもそも何がどれくらいあるのか分かっていないことがほとんどです。ですからまずはクローゼットなり押入れの中身を全部出してみて、何がどれくらいあるかを把握してみましょう。そうするとあとはあまり何も考えなくても、洋服はこれだけある、寝具、バッグ…という具合に自然と分けることができて、不要品も発掘できます。残ったその他のモノは無理に分類しなくてもとりあえずまとめておけばOK。同様にほかの場所を片づけたときに同じ仲間のモノが出てくれば、それらを一緒に収納してやれば良いだけです。

 

出したモノを戻さない場合はモノに愛情を!

次に「出したモノを戻せない人」について説明したいと思いますが、その前に「出したモノを戻さない人」について説明したいと思います。「戻せない」と「戻さない」は似ていますが、厳密に言うとまったく違います。戻せない場合はやろうと思っていてもできない、戻さない場合は意図的にそうしていると言えます。

出したモノを戻さない場合、つまりは片づけようとは思っていないと言えます。これはこれで厄介で、片づけのプロが何と言おうが片づける気がないのでどうしようもありません。

決してモノを粗末に扱っているというわけではなく、お気に入りのコレクションは大切に保管してあったりするのですが、それ以外のモノはどうでも良いようです。その人の価値観に照らし合わせて他のモノにも万遍なく愛情を持ってもらうようにする必要があると言えます。

 

出したモノを戻せない場合はモノとコトを少なく!

出したモノを戻せないというのもやはり難しい状態と言えますが、多かれ少なかれ多動性が疑われます。モノを使ったあとで他のコトを思いついて元に戻すことを忘れてしまうのですね。

このような場合は、モノとコトを減らすことを強く意識しておく必要があります。出したモノを戻せない場合、モノが多いと他のモノに紛れてしまって探し回る必要が生じます。これが一番厄介です。そうならないようにモノを減らしておいて、他のモノと紛れてしまう可能性を低くしておくのですね。

また、あれこれいろんなコトを思いついてしまうわけですから、やるべきことは常にタスクリストで管理しておくことが望ましいです。あれとこれさえやれば良いという風に理解することによってパニックに陥ることも防ぎやすくなるでしょう。

 

以上のように、「分類できない人」の場合はまず何がどれくらいあるかを把握すること、「出したモノを戻せない人」の場合はモノとコトを減らしておくことが重要になります。小手先のテクニックではなく、もっと根本的なところを確立しておくことが重要なんですね。

片づけ、収納は、複雑に考えれば考えるほど難しくなってしまいます。きっちりと片づかない原因を追求し、シンプルな対策を講じることが大切です。

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